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令和元年 イワナ入魂

#27|フライフィッシング/FlyFishing
2019年7月30日/新潟県上越地方

久々の休日なのに、こういう日に限って倦怠感、そして微熱。それでも川辺に足を運んでしまう自分がいる。布団の中で悔やんで寝過ごすのだけは避けたかった。

朝4時過ぎ、暗闇の山道にこだまするのはセミの声。蜩の心地よい鳴き声に癒されながらアップダウンを繰り返し、川辺に立ったのは1時間後。梅雨が明け、しばらくたつがまとまった雨は降っていない。春より水量は落ちている。狙うは令和初の尺超えイワナ。

その時が訪れたのは、午前10時過ぎだった。朝一は令和初の30センチを筆頭に27,28センチ前後のイワナが気持ちよく釣れてくれた。しかし、日が昇ると魚の気配はピタリと止まった。雪解けによる濁りも影響しているのか……?

猛暑にも耐えながら、辛抱の時間は続いた。そして、募る苛立ちがピークに達する直前、程よい流れの流心で、太っといイワナが#12のビートルを丸のみした。デカい!!!とすぐにわかる強い引き。グイグイとロッドが絞りこまれるも、逃すべからずとグッとこらえ、最後は強引に引き寄せた。形勢逆転。

32㎝、グッドプロポーションのイワナ。面構えはもちろん◎。力強く張りのある尾びれは野生の尺超えの印。令和元年、お初のランディングネットに尺イワナ入魂。攻め続けた結果がこれ。

さらにデカいイワナを追い求め、果敢に釣り上がるも、その後は……。この個体に勝るイワナに出会うことはなかった。

正午に納竿。帰路の下りは川辺で自然観察日本カモシカともにらめっこ。

収穫は多かったが、少々気張りすぎたよう。車に戻ると全身がほてり体から熱が引かない。夏風邪をこじらせての帰宅になったが、悔いはなし。

午前4時 駐車場発
午前5時 釣り場着
午後0時 納竿
午後3時30分 駐車所着

2019年7月30日/新潟県上越地方

FF.BUM(エフエフドットバム)
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Profile
1979年生まれ。2007年に新潟県上越地方に移住。自由と孤独を愛する西洋式毛鉤釣師(フライフィッシング)。いかにして豊かな人生を歩むか、模索の日々を邁進中。

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