【佐藤美波】ラブライブ!のオタクがAKB48の握手会に行ってみた話【実在した!】
まえがき
筆者はだいたい三年目くらいのラブライブ!オタクです。知人からサンシャイン(アニメ)を勧められ沼津聖地巡礼に連行され、そこから無印やスパスタのアニメを観つつラブライブ!にハマっていきました。とはいっても基本は蓮ノ空と虹ヶ咲(シリーズ。サンシャインとスパスタと合わせて現在4シリーズある)に傾倒しており、リンクラ(蓮ノ空のソシャゲ)をやったりライブを観たりCDを買ったりと自由にオタ活をしています。
そんな中、2022年12月頃にラブライブ!シリーズ初の舞台『スクールアイドルミュージカル』が上演されました。
5chでの評価がやたら良く、どうしても気になった私は前日にチケットを取り、ド平日なのに休みをとって行ってみたところ、元々舞台好きだったのも相まってドハマリしてしまいました。詳しいことは昔書いた記事(ネタバレ少しありとガッツリネタバレの2つあります)を見て貰えるとわかると思いますが、とにかく全てが良かった!
ストーリー、演出、セット、ミュージカル化の意義、そして演者の演技と歌。個人的にはラブライブ!最高傑作と思っている程です。特に三笠マーヤを演じていた佐藤美波さんのパフォーマンスはドンピシャに素晴らしく、この時点でかなり好きになっていたと思います。
そしてやはりその評価は普遍的なものであったようで、4月には劇中曲を全て収録した『スクールアイドルミュージカルアルバム』の発売、8月には再演、そして今年1月の再々演とスクールアイドルミュージカルは一度きりの舞台で終わりませんでした。私もこれには狂喜乱舞、再々演までで計八回ほど見に行くことができました。
さて、そうして初演から一年が経過し、再々演を見終わった頃に私はふと思いました。
(佐藤美波……ちょっと可愛い過ぎるな?????)
3列目で演者をガン見したり、2階から双眼鏡でガン見したり、初演の時に買った佐藤美波さんのアクスタをガン見したりしていると段々……段々と、キャラクタの三笠マーヤを越えて佐藤美波さん本人に興味を持ち始めたのです。
これには恐らく私のオタク的変化が影響していて、2023年の間に私は虹ヶ咲のライブに初現地(R3ユニラday1)したのを皮切りに虹ヶ咲、蓮ノ空のライブに行きまくり配信見まくりと声優本人を目視する機会が非常に増えていました。
更に声優当人名義のアーティストライブ(MACHERRY、harmoe等)やバースデーイベント(内田秀)、舞台(DOLL、岩田陽葵さんが出ていた)にも参加し、写真集も買って配信番組も見てラジオもたまに聞いてと、声優本人にとことん着目した一年だったと言えるでしょう。そんなオタクとしての“深化”が佐藤美波さんにも影響し始めたのだと思われます。後普通にツインテールが性癖。
そして私はついにこう口走ってしまったのです。
迂闊過ぎる発言はすぐさまAKB48のオタクに観測され、
AKBのオタク「今ならシングル買えば握手会行けるよ!」
ワイ「行くかァ〜〜〜?????😁👊」
スクールアイドルミュージカルを鑑賞後のアルコールバチギメ+深夜テンションの私に最早ブレーキは無く、あれよあれよと気付いたときには63rdシングル「カラコンウインク」を購入していました。
握手会までの導入
そして時は流れ3月2日の握手会当日。私は15時の枠で取っていたのですが、朝からずっとビビリ散らかしていました。
私を怯えさせる最大の要因こそが、内なる“闇の人格”『キモ=オタク』の出現でした。彼は緊張した時、話題がこちらの土俵に来た時、初対面の相手と話す時等様々なタイミングで人格を乗っ取り、意味もなく早口にさせたり吃らせたりしてくるのです。
過去の前科として田中ちえ美(虹ヶ咲の声優。とてつもなく顔が良い)との30秒ほどのオンラインお話会の時はとてつもない早口キモオタ語りをさせ、harmoe(ラブライブ声優の小泉萌香とラブライブじゃない声優の岩田陽葵とのアーティストユニット。スタァライトとか舞台とかに一緒に出てる。二人とも死ぬほど顔が良い)のそれぞれ10秒弱のお話会ではあまりの顔の良さに話そうとしていたことを忘れキョドらせる等ありえない悪行を働いてきました。
顔の良い女に弱い私が精神的に敗北したと言ってしまえばそれまでなのですが、とにかく重要なのは『佐藤美波という超絶顔の良い女の前で、内なるキモオタクの人格が出るか出ないか』です。
もちろん佐藤美波さんに格好をつけたいというオタクとしての下心はあるのですが、それ以上にこの握手会を私の中で黒歴史にしたくない、楽しい記憶で終わらせたいという思いが強く、それだけが憂いでした。
更に言うと、握手会のシステムもあまり把握していなかったのも恐怖でした。何せAKB48なんて今までマトモに興味を持ったことが無かったのです。街頭で流れていたり、たまたま入ったチャイニーズレストランでテレビに総選挙が映っていたのを誰が誰かもわからず観たりとそのくらいでした。それも確か恋するフォーチュンクッキーとかフライングゲットの頃だった記憶がある(調べたら10年以上前でした。流石に嘘だろ)ので、現在のAKB48界隈がどうなっているか全く知り得なかったのです。
いざ握手会へ
みなとみらい駅についた私は案内板に従いパシ横に向かいます。蓮ノ空のOPライブ(パシ横)や1st(Kアリ)、NACHERRY1st(Zepp)、harmoe2nd(県民ホール)等横浜近辺には何回か行っていた私ですが、何故かみなとみらい駅から行くのは初めてだったと思います。
さて、こうしてパシ横についた私ですが……迷子になりました。だって外に誰もいないんだもん……
メールやチケットサイト?等にも「パシフィコ横浜」としかかかれておらず、本当に死ぬほど焦りました。
私が入ったことがあるのはラブライブの時の国立大ホールのみで、朝から物販もあるせいか行けば必ず「オタク」が存在しました。駅から若干の距離もある他の会場……東京ガーデンシアターやKアリーナ横浜等でも、明らかにラブライブの格好をした人間や明らかにオタクのファッションをした人間が会場に吸い込まれていくので、黒潮に乗る鰹の如く自然と会場へ案内してくれるのは方向音痴な私には有り難い話でした。
しかしながら、今日のパシ横には誰もいない。いくら調べてもパシフィコ横浜以上の情報が無く、結局パシ横を端から端まで歩いた挙げ句、マイナビ就職EXPOに入りそうになりつつもやっとこさ会場入りを果たすことができました。
明らかにAKB48のグッズを携えた人混みを見た時の希望と言えば。まるでオアシスを見つけた三蔵法師、山蛭の森の先で美女を見つけた高野聖!
後から開場入りは1時間前からできる(はず)と知りましたが、ビビリ腰な私は三時になったタイミングで入場(その時やたら混んだが、恐らくは16時枠の人たちだったと思う)。
思ったよりも中が拾い!ファンが多い!列がたくさんある!
そうしておどおど半分興奮半分ながら、会場を把握するために軽く一周。詳しくは見ていませんがメッセージカード?を記入したりグッズ購入できたり出店があったりと、案外握手以外にもできることが多そうでした。パーカーが5000円とラブライブよりも良心的(こっちは八千強する)でデザインも中々小洒落ていたので買うか迷いつつも財布と相談して泣く泣く諦めました。
しばらくぐるぐるしていると、15:20?頃にアナウンスが鳴り、たむろっていたファンの方々が一斉に突入しだしたのでかなり驚きました。立て札によるとここからはCD30枚分までをまとめて使える?らしいので、ディープなファンたちだったのかもしれません。私の前に並んでいた方も15枚キメていて、2分?弱?かそこら辺は話していました。1枚何秒くらいなんですかね?
ここで私はようやくAKB48ではCDガン積みはわりとポピュラーじゃね?という現実を理解します。少なくとも1枚だけ、というのは余り居ないのではないでしょうか?まぁわざわざ横浜まで来て10秒話してオシマイ、はちょっと勿体ないですからね。
受付のお姉さんにQRコードを見せた後に身分証明書を見せる必要があるのを知らずに数秒無言でガン飛ばし合ったりのトラブルもありましたがいざ握手列へ。
時々中央の方から拍手が鳴り、「×××××(名前?)おめでと〜!」と歓声が上がっていたので誰かの誕生日だったのかもしれません。周りのオタクも拍手していて、私もそういう温かい感じ好きだぞ〜〜〜と思いながらも気付けば後数人というところまで来ました。
ここで私は「手荷物を全て置いてから握手する」システムなことにようやく気付きます。数年前にアイドルが襲われる事件からかなり警備体制を強化したと聞いていたし、安全策として当たり前ではあるのですが、私もかなり慌てました。
私は蔓延るAKBオタクに対抗すべく、なけなしのスクールアイドルミュージカルの手提げ鞄と三笠マーヤ(佐藤美波の演じていたキャラ)のアクキーを持って参戦していたので全くの迂闊でした。最初はこれを見せびらかしながら「スクミュから来たんすよォ……へへ……」みたいな感じで挨拶しようとしていた目論見が崩壊してしまったのです。
ここで幸運だったのが、20分を過ぎての列参入だったため、前のファン数人が皆10枚単位でCDを積んでいたことでした。通算五分弱の余裕があり、ドキドキしながらも改めて内容を考える時間を取ることが出来ました。深呼吸しまくりの挙動不審だったためチケットを確認するスタッフがチラチラ見てきたのが気になりましたが、そうしていざ佐藤美波さんの目の前へ。
邂逅 佐藤美波
(超可愛い……なんだこれお前、可愛……え、小さい……!!!!!私より、背が!!!低い!!!!!)
ラブライブ!キャストも舞台役者もそうなのですが、我々と同じ高さの地に立って対面することは基本ありません。基本的に舞台を見上げる形になりますし、バルコニー席等はかなりの高さから見下ろすことになります。なので初めて彼女をド正面超至近距離から見て、その余りの小ささに驚きました。153cmってことは……約20cm差ァ!?
私の元来のオタク思想として、「キャストは己よりも身分が高い」という意識がありました。それは社会における存在意義としても、客席と舞台という立ち位置の差としても、生物としての価値としてもです。自己肯定感の低さから来るコンプレックスと言っても良いかもしれません。
なので、手の届かない世界の人間が己よりも小さい肉体をしているという現実を改めて受け止めるのはかなりのショックがあったと言っても良いでしょう。
そうして目の前に立った私は……ようやく、佐藤美波と両手での物理的接触を果たしたのです。
正直両手での握手とは思っておらず、更に会話中はお互い離れて話して、最後にチョット片手で握手しておわり、みたいなものだと思っていたので、アルプス一万尺のように両手を握られるのは想定外でした。
そうしてバグった私の頭をさらにおかしくしたのは、彼女の手の感覚でした。
……小さい。柔らかい。温かい!
生きている!
そう、佐藤美波は……私が憧れた舞台の上の存在は、現実にひとつの生命として存在していたのです。
彼女は生きていました。動いていました。肉体があり、あの空間に、私のゼロセンチメートル前に立っていました。その事実は火花として私の脳裏に咲き、目眩のような快楽を以って意識の変革を強制させてきたのでした。
そしてその相対する彼女の美しさと言えば。あどけなさが残りつつも大人としての造形の完成も在る、落雁や飴細工のような精巧な砂糖菓子にも似たものがありました。
大きな瞳、鼻、唇、首筋の整い……そして一年間恋い焦がれた笑顔、淡い桃色の服、明瞭なツインテール。
三島由紀夫が書いた、溝口が金閣寺の美に圧倒された感覚が今、完璧なる再現として私に現れたのです。彼女は……佐藤美波はそれほどまでに私の前で圧倒的な美の化身として君臨していました。
正直、何を話したかもう余り覚えていません。スクミュから来たこと、初のAKB48ということ、感謝の意を述べたことは辛うじて記憶にありますが、一方的に私が捲し立てていた気がします。
ですが、力を籠めることもできずに震えるだけの私の両手を彼女はずっと優しく握ってくれて、最後に「良き!」と言ってくれました。あの舞台で何度も聴いた、“彼女”の決め台詞です。それだけは覚えています。
剥がしの兄ちゃんの声や周りの喧騒、みなとみらいを駆け回るビル風……その全てを差し置いて、たった十秒にも満たない刹那の、彼女の声だけが私の頭蓋を永遠に木霊していました。
佐藤美波は紛れもなく、三笠マーヤでした。
ラブライブ!オタクとしてAKB48の握手会を終えて
たのしかった!!!!!
💃🐱(ハッピーハッピーハッピー)🐱💃
とにかくとして、非常に楽しい時間でした。アウェーな中ではありましたが新鮮な体験もしましたし、一年越しの憧れに会えた喜びはやはり何事にも代えられません。
心残りがあるとすればパーカーを買わずにおわってしまったこと(わりとデザイン良かったのでかなり惜しい)と、それなりの交通費を掛けて横浜まで来たのに10秒弱話して終わり、だったことです。私の精神的、肉体的消耗が激しくそそくさと帰ってしまったのもあり、もうちょっと空気を楽しんだりしても良さそうでした。
更に、実はまだAKB48について全く知識がなく、曲も聴いていないし他のメンバーも全く知らない状態でして、カラコンウインクをはじめこれから色々と聞いていきたいと思っています。オススメのメンバーや曲のMV等あればコメントくださると嬉しいです。見ます。
佐藤美波さんについて、現在もう一度お目にする目処は立っていません。というかマトモに興味を持ったすぐ後に卒業の発表が出て普通に泣いてます。
なんで?????
とりあえず前向きな卒業らしいので祝福しつつ、また何かライブか握手会かがあるか……はたまたスクールアイドルミュージカルが再々々演になるかはわかりませんが、これからも応援し続けたいと思っています。
以上、2次元しか見てこなかったオタクがアイドル沼に片足突っ込んでしまった一部始終でした。佐藤美波さんのファン、ひいてはAKB48のファンの皆さんがニヤリとしてくれれば幸いです。
閲覧ありがとうございました。
AKB48のオタク、スクールアイドルミュージカルも(再々々演あれば)見てね!
(浅井七海さんも出てます)
ついでに虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のアニメも見てね!
Link! Like! ラブライブ!(蓮ノ空)のストーリーも見てね!
3/9,10にラブライブシリーズ合同ライブあるから見てね!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?