見出し画像

「ありのままの世界」(2020年5月)

●5月1日/1st May
7日間ブックカバーチャレンジの5日目はブルース・リプトンの「思考のパワー」。6年ほど前の本だけど、今の科学と文明がいかにいびつなのか、また心理的なものがいかにチカラを持っているのかを科学的に迫った本。
細胞学者が書いているので、科学的な経緯をかなり踏まえているけど、従来の物質主義の科学からは受け入れられないかも知れない。
膨大な情報量なので、全部はご紹介出来ないけど、後ほどのライブ配信では、その一部を紹介しながら、ハナムラなりの解釈を話してみたい。

youtubeチャンネル【ハナムラの視点#005】
「ココロが持つ不思議な力」

画像1

●5月2日/2nd May
名前を出して文章で自分の考えを書いたり、動画配信をして自分の言葉で伝えるというのは、なかなか勇気のいることだと改めて感じる。
安全なところから、傍観したり、沈黙したり、誰かの言葉を借りてきたり、匿名で批判するのは簡単だが、リスクを取らずに発する言葉とは少々覚悟が変わってくる。
それでもこの時期だから、伝えねばならないことや伝えたいことがあるから色々と知恵を絞って書いたり話したりするのだが、なかなか伝わらないどころか、目に留まることさえないのが現実なのだが。
なので、是非ご共感頂ければシェアよろしくお願いします。
パンデミック後のまなざし「A・B・Cの選択」

画像2


7日間ブックカバーチャレンジの6日目はアリック・バーソロミューの「自然は脈動する」。僕がずっと着目して研究するオーストリアの自然学者でありエンジニアのヴィクトル・シャウベルガーについての唯一と言っていい翻訳された専門書かと。
昨日に続いて、科学と精神性をつなぐ本だが原題は「Hidden Nature」で、自然の持つ創造的エネルギーについて書かれている。
僕自身もデザインサイエンスの確立を目指して、古代からの叡智に基づく科学のあり方を研究する立場から、本日のライブ動画ではご紹介出来ればと。

youtubeチャンネル【ハナムラの視点#006】
自然から学ぶ“もう一つの科学”について


昨夜のブルース・リプトンに引き続き、科学の話。
結構専門的ですが、水と自然の研究者でありデザインサイエンティストである、ヴィクトル・シャウベルガーの思想をかいつまんで、僕の話も混ぜつつ話しました。
水の持っている奇妙な性質の話。
渦巻きの持つチカラと二重類のエネルギーの話。
共鳴が生み出す形態や美の話。
古代の叡智と自然の智恵をどのようにして科学に組み込むのかという話。
「自然について学ぶ」のではなく「自然から学ぶ」謙虚や態度の話。
などなど。
ちょっと専門的な言葉も使ってますが、出来るだけ理解できるように平易に話したつもりです。パンデミック後の世界に必要な科学と技術のあり方について話してみました。

画像3

●5月3日/3rd May
7日間ブックカバーチャレンジの最終日7日目は拙著「ヒューマンスケールを超えて」。宗教学者の鎌田東二先生と三年に渡って対話を重ねた記録の対談本。
今回の新型コロナのパンデミックを意識していたわけではないが、まさに予見していたかのような内容。渦中のタイミングで出版できたことに何かの引き合わせを感じる。
今夜のライブ動画配信はこの本の紹介というよりも、これまでを振り返って自由に話そうかと。何か聞きたいこととか、質問とか有ればお寄せ頂ければ、お答えなども出来るかと。

youtubeチャンネル【ハナムラの視点#007】
パンデミック後をどのように生きるのか

今回のパンデミックが起こるような文明の状況を予見し読み解いた本で、まさにコロナ騒動の中で出版された一冊。
今回は本の中身というよりも、その背景として著者の視点から何を伝えたかったのかについて思いの丈を話してみました。
あんまり話す内容は考えていなかったのと、最終日なので思いつくままに自由に話しました。
このパンデミックの中で今考えないといけないこと。
これから考えないといけないこと。
自己を見つめ直すこと。
自分の生きづらさと向き合うこと。
自然に則して生きること。
何を選択するのかを考えること。
人生の意味を自分で描くこと。
などなど。
今日で一旦最後なので、メッセージ的なものも含めて話しましたが、面白かったという声やもう少し話が聞きたいという声が多ければ、またYouTubeとかでも続けて良いかなとも思います。
ちなみにこれまでの映像のアーカイブはYouTube「ハナムラの視点」というタイトルのシリーズで上げております。もし良ければ新しい映像の案内とかも出来ますので、チャンネル登録したりしてご覧頂ければ嬉しいです。
1週間、本当にどうもありがとうございました。

画像4

●5月4日/4th May
7日間ブックカバーチャレンジのライブ動画配信のアーカイブ映像を、「ハナムラの視点」として、YouTubeのチャンネルに上げております。字幕を順次整備しておりますので、聞き逃された方や、もう一度お聞きになりたい方は是非、チャンネル登録してご覧頂ければ幸いです。
どうぞよろしくお願いします。

youtubeチャンネル【ハナムラの視点#001】
“まなざしのデザイン”でパンデミックを読み解く

●5月5日/5th May
「相関関係」があるからといって、「因果関係」があるとは限らない。そして因果関係があるからといって、どちらが”原因”でどちらが”結果”かを判断するのを間違えることも多い。
原因が結果とみなされ、また結果を原因と取り違えることは往々にしてあり得る。なおかつ物事は主要な因果関係だけでなく、その条件となる数々の間接的な要因で成り立っている。
そう考えると、実験室でのパラメータ調整と、演繹的な理論に則って構築された現代科学というのがいかに曖昧で短絡的な関係に陥りがちな罠があるかが見えて来る。特に自然や生命に関わる分野は複雑な因果関係の全ては把握できない。
近年の微生物の研究などを調べていると、複雑な因果関係が次々に見つかって来ており、古くから経験的に培われた伝統的、慣習的なことと合致することが多い。だから、伝統的なことをすべて非科学的であると切り捨てることこそ、愚かなことだと思う。

画像5

3日目のスリランカ仏教の僧侶の書かれた「平和の生滅」という本を紹介した映像の字幕を整理した。今の社会は一見平和に見えるが、実は平和が損なわれている。平和はなぜ壊れ、どのようにすれば訪れるのだろうか。そのヒントがブッダの教えの中にある。
人が他者に対して張るバリアの話、人は本当は文明人ではなく野蛮人である話、すべての生命は死を怖がる話、自分の中での平和がないと世界の平和はありえないと言う話。
などなど平和について仏教はどのように考えているのかを中心に語っています。ライブ配信ご覧なっていない方は是非。

youtubeチャンネル【ハナムラの視点#003】
仏教の見方から平和について考える

●5月7日/7th May
ユヴァル・ノア・ハラリの「21レッスンズ」から、今ハナムラが思っていることを色々と語った動画をYouTubeにアップしました。
30分の動画の特に中盤からは、テクノロジーの進化が我々の認識に何をもたらすのか。そしてその先にやってくるだろう「監視社会」の恐ろしさの話。そして、このアフターコロナで我々が選択しないといけないことは何かを語っています。
詳しくは、wireless wire newsにあげた論考「パンデミック後のまなざしのABCの選択」に書いてますが、出来るだけ分かりやすく伝えたいと動画でダイジェストで話しています。
時間がすごくかかりましたが、やっぱり中身を理解してもらいたいので、字幕を丁寧につけました。是非字幕をオンにしてご覧頂ければ、より深く理解できると思います。
この半年ほどの私たちの選択がとても重要だと思っています。論考や動画などで強く警告していますが、映像ご覧になって、もしピンとこられれば、是非ともシェアよろしくお願いします。

youtubeチャンネル【ハナムラの視点#002】
ユヴァル・ノア・ハラリ「21Lessons」を読む


●5月8日/8th May
先日のライブ動画配信でお話ししたクリシュナムルティに関して語った映像をyoutubeにアップしました。
30分弱ありますが、是非ご覧いただければ幸いです(動画の冒頭の5分くらいは企画の説明とかしているので飛ばしてもらっても良いかと)。
時間がかかりましたが字幕をつけておりますので、是非字幕をオンにしてご覧下さいませ。
ピンとくる人には非常に腑に落ちますが、来ない人には何を語っているのかさっぱりわからないかもしれません。でも最後まで見ていただけると少し理解が進むかもしれません。
私たちが、見ている世界はほとんどが想像力のフィルターがかかっているということを僕自身も自分の「まなざしのデザイン」の講演でよく語ります。
クリシュナムルティも同じように「私たちは世界をありのままに見ていない」と主張しています。
では世界をありのままに見るとはどういうことなのか。
そしてそれによって何が開かれるのか。
恐怖や不安はどこからやってくるのか。
真に瞑想的に生きるとはどういうことなのか。
などなどを語っています。
この動画では、我々が感じている"時間の正体"についても少しだけ触れています。イタリアの物理学者カルロ・ロヴェッリの「時間は存在しない」という視点と重なりますので、それについてはまた後日アップしようと思っています。
もしピンと来て想いがある方は、ぜひご感想とともにシェアのほどよろしくお願いいたします。

youtubeチャンネル【ハナムラの視点#004】
世界をありのままに見ていない私たち

●5月9日/9th May
民主主義社会には二つの概念がある。
一般的に言われる民主主義は、多くの人々が自分たちの問題を自分たちで考えることが出来、政治的な決定にそれなりの影響を及ぼせる手段を持っていることだろう。ただ、その条件として正しい情報へのアクセスが開かれる環境が担保された社会であることが重要になる。
しかし歴史の多くの局面において優勢だった民主主義社会のもう一つの概念は、多くの人々を自分の問題に決して関わらせてはならず、情報へのアクセスは一部の人間のあいだだけで厳重に管理しておかねばならず、真実かどうかに関わらず流された情報を事実にしてしまう社会だ。
まなざしが向けられたもの以外は見えなくなる上、自分が見ているものが一体どういう意味を持つのかを多くの人は考えることが少ない。だから刮目する必要性を、いくつかのライブ配信動画では語った。そんなことを個人が多くの人に向かって言える時代にはなってきたが、僕のような影響力の小さい者が話しても多くの人は最後まで見ることはないので、後者が以前優勢になるのは仕方ないかもしれない。まぁあんまり語るとマズイが、アクセス数が低い間は過激なこと話してもまだ安全か。

トランプ政権になってから、これまでのオバマやクリントン政権ではあり得ないようなことが起こっていることには注目していたし、選挙の頃から言われていたが、ついにFRB(連邦準備銀行)と財務省が一体化するという、"とんでもない大事件"が起こったかと、1ヶ月経って今更ながら改めて驚きを禁じ得ない。だが日本ではサラっと報道されて終わりということに、日本のメディアが真意を掴んでいないか、故意にそう扱っているのか、そのどちらもか、ということがあるかと。あと金融業界がこれほど静かなのが一体何を現しているかは意味深だ。おそらく息も絶え絶えなのではないか。FRBがこんな形になり、WHOへの資金拠出停止とか、あの1ヶ月ほど前からいよいよ本格的に始めていたか。というより、前々から用意周到、虎視眈々と計画していたことを遂に始めたんだな。

●5月11日/11th May
何か一つの注目を集める出来事があったときには、必ずその裏側に注目されなかった無数の出来事があることを覚えておく必要がある。まなざしが集中する時にこそ盲点が生まれるのだから。

先日頂いた知の巨人のインタビューを読んでいても感じるのだが、あんなに頭のいい人でも簡単な落とし穴に引っかかってるんだなーと。むしろ頭がいいからとらわれるのかもしれない。人間は「頭」「心」「腹」のバランスが大事なのだが、頭だけで判断すると、何かの情報を見た時にすぐに解釈を入れて結論づけてしまう。そうするとその裏側の証拠を色々と調べないので、引っかかっていることにも気づけなくなる。
自分は頭が良くて正しいことをしていると強く思っているほど、特定の情報にまなざしを奪われて確かめずに判断してしまう可能性が高い。小さい範囲のファクトは大きな範囲のフェイクを隠してしまうので気を付けねば。

思い込むだけで病気が治ったり、逆に病気になったりすることが、医学的にもだんだん分かり始めています。
私たちが考えている以上に、ココロというのはチカラを持っていて、その精神的な部分を含めた科学の構築が、このパンデミック後には必要となってくるのではないでしょうか。
文明は、アニミズム、多神教、一神教、物質主義と、その価値観のベースを精神と物質の二極を往復するサイクルとして進みますが、物質主義に傾いた今の文明から、精神と物質の丁度いいバランスへと時代は向かおうとしています。
今回は心の持っている不思議なチカラについて話したライブ配信動画を、改めてYouTubeにアップしました。細胞学者のブルース・リプトンの本とともに思考のチカラについて見て行きます。
丁寧に字幕を付けましたので、是非字幕をオンにしてご覧下さい。
お気に召したら、シェア、チャンネル登録よろしくお願いします。

youtubeチャンネル【ハナムラの視点#005】
「ココロが持つ不思議な力」

●5月12日/12th May
正しいと思っていたことが間違っているし、常識だと思っていたことが、実はそうではなかったと、まもなく大勢が気づき始める時代に入る。そんな時代にすべきことは、力強く拳を振り上げるのではなく、淡々と調べて自ら確かめることだ。
私たちには「支配する」ことではなく、「理解する」ことの方がよほど大切だ。支配とは人のまなざしをデザインすることであり、理解とは己のまなざしをデザインすることである。分かりやすい善悪に捉われると、もっと大きな善悪に足元をすくわれるだろう。

Wireless wire newsにあげた論考「パンデミック後のまなざしのABCの選択」より、以下の文を引用しました。
昨今、様々な情報が流れる中で、ストレスや怒りをぶつけがちですが、今一度冷静になって考えてほしいことです。
「私たちが批判しやすいのは、明らかに間違っていることや、愚かに見える行為をしている者である。だが、本当に狡猾で頭の良い者は、見えるところでそんなヘマはしない。誰もが納得しそうな魅力的な提案を装うか、誰かをスケープゴートにして皆のまなざしを集中させておいて、裏でこっそりと悪事を企むのである。もしくは、とんでもないスケールで堂々と大胆な悪事を働く。そうすると実際には悪事に見えないことを理解しているのである。明らかに悪人に見える者は、本当に愚かであるか、あるいは誰かに演出されている可能性がある。悪人を仕立て上げてそこにフォーカスさせるのもまた、私たちのまなざしをデザインしようとする詐欺師の手法の一つなのだ。」

パンデミック後のまなざし「A・B・Cの選択」

●5月13日/13th May
我々が教え込まれてきた歴史の教科書や科学の教科書をそっくり反対に書き換えねばならなくなった時に備えて、人々のショックを前もって和らげておく想像力を提供することが芸術の役割の一つにあるはずだが。そろそろ来るので果たしてそれがうまく機能するのだろうか。

いよいよモノの見方の反転の速度が一気に加速していて、今にも弾けて明るみに出るだろう。普段から想像力を鍛えていなければ、信じられない状況に対して全く状況が把握できなくなり、もはや何を信じていいのかわからないかもしれない。だが、正しいと信じてきたことが間違いであると明らかになった時こそ、自分のこれまでの態度を省み改める謙虚さを持つ必要がある。これからのしばらく間に、何が起こっても驚かないようにされたし。
拙著「まなざしのデザイン」(ハナムラチカヒロ、2017、NTT出版)のあとがきから引用。
「私たちの社会は本質的に矛盾を抱えている。前の時代に正しかったこととはまったく正反対のことが次の時代に正しいとされることは、歴史の中で繰り返されている。その相対する矛盾を行き来することこそが、私たちを前に進める原動力になっている。しかし、その正と反を振幅する速さを情報化がどんどん加速させている。特にこの十数年の間の振幅は歴史上類を見ないスピードに達しており、私たちのまなざしはもはや追いついていない。その結果として今の世界には、無数の正しさがコラージュされているのである。
 私たちは直接見聞きしたもの以上に、膨大な情報化を通して世界を眺めている。だからあまりにも様々な情報が私たちに毎日飛び込んでくることは、事実と事実でないものの区別をだんだん難しくする。その中には誰かの推測にすぎないものもあれば、私たちのまなざしを都合よくコントロールしようとする思惑が含まれる場合もあるだろう。あまりにも膨大な情報がそれぞれの正しさを主張し、何が正しいのかの判断は難しくなっている。それに翻弄されると心が押しつぶされてしまうので、私たちはまなざしを固定化して、心を硬く守るのである。
氾濫する目まぐるしい情報に目を奪われることも、それらを拒否して目を硬くとざすことも、どちらも私たちを盲目にする。急速に転がり出した世界の大きな転換点に私たちが立たされている今だからこそ、見えないものを観る力を働かせて、まなざしをデザインすることの大切さを伝えたいと思っている。」

●5月14日/14th May
投稿の反応見てると、経済の話とかトランプ政権の話とかに関心が高そうなので、今晩あたりに一度それについて「ハナムラの視点」としてライブ配信しようかなと。
ただ、どこまでヤバい話するのか話してみるまで分からないので、動画でシェアするかどうか、またYouTubeにアップするかどうかは後で考えようかと。ライブ限定になるかもしれないので、そこはご容赦下さいな。

ライブ動画配信をご覧頂きましてありがとうございました。「世界経済とトランプ政権」について話しましたが、結構ヤバ目な話もしたんで、ひとまず動画アップは見合わせて、ライブ配信だけにしました。
限られた時間で、少々難しい話もしたので、理解しにくかったかも知れませんが、ご覧頂いた方は、金融と銀行の仕組みや、お金とは何かという話、今の世界経済のヤバさ、トランプが何しようとしているのかということを巡って、ちょっと見方が変わったならば幸いです。直接話す機会があれば、皆さんの理解に合わせてもうちょっと詳しくは話せるのですが、SNSではこれが限界かなと。
コメント頂いていたかも知れませんが、動画消したので、コメントも消えてしまって、皆さんがどんな関心持たれたかが分かりません。もし良ければ内容聞いてどうだったかまたコメントででも教えて頂ければ幸いです。YouTubeに限定公開でアップするかどうかはコメント次第で決めようかなと。
気になったトピックが有れば、是非ご自身でお調べになって見てください。経済の基本的な話については、僕のノートにも書いておりますので、そちらもご参考ください。
どうもありがとうございました。

画像6

●5月15日/15th May
昨夜のライブ動画では、前提となる基本的な経済の仕組みの説明に終始していたので全然言う暇なかったが、トリプルA格の株の動き、連邦準備銀行の動き、トランプ政権の動きなど見てると、ドルの資金繰りがショートした瞬間に世界中の経済の構造が一気に破綻することが予想される。大切なのはその後、どういう社会を作るかなのだが、それはまた今度かな。

昨日のライブ動画配信を見たいという声が多かったので、ひとまず日曜までの限定公開という形で、シェアすることに致しました。ライブ配信を見逃した方は是非ご覧頂ければ幸いです。
※是非ともチャンネル登録してもらえれば幸いです!
冒頭少しと最後の方は今の経済の読み取りやトランプ政権周りで起こっていることなどについて触れてますが、中盤は世界経済と金融の前提となる基礎的な話です。
本当はもうちょい突っ込んだ話をしたかったのですが、あんまりヤバい話をするのもまだ早いかなとも思いますので、また機会を見てからにしたいと思います。
ここで語っているのはあくまで個人の意見ですが、気になった方はご自身で調べられると良いかと思います。
一応来週には非公開に戻す予定ですが、反応見ながら考えたいと思いますので、また感想など何かコメント頂ければ嬉しく思います。

youtubeチャンネル【ハナムラの視点#008】米ドル中心の世界経済とトランプの政策について

●5月19日/19th May
WHOの年次総会が始まってるな。さて、何が起こるか。
本日から経済学研究科の社会人大学院の講義。zoomを使ったオンライン形式で初めてプレゼンテーションしてみたが、意外と伝わるものだなと。
ただ、一人で夜の無人の教室でパソコンに向かってプレゼンしているハナムラの絵は、なかなかシュールな感じの風景になっている...

画像7

●5月21日/21st May
出先から戻る途中で大学の会議の時間が来てしまい、招待を受けてやむなく御堂筋の路上でオンラインに会議に参加することに。普通なら「遅れます」と言えるのだが、オンラインならどこでも出来るはずだとなるよなと思い、参加することに。
だがカフェも開いていないので、路上をウロウロする羽目になり、一人アビーロードのようなふざけた風景になっている。でも一応、画面の向こうで話されている真面目な議題には参加している。
資料が見えないのでノートパソコンを開いたが、スマホでやると普通の歩きスマホに見えるか。どっちも良くないのは間違いないが、路上でノートパソコンで会議する人がこれから増えてくるかもしれないだろうな。
なんて時代が来たんだ...。

画像8

●5月23日/23rd May
これまでの時間の関数と複利計算で動く世界経済は、活動停止して一旦停電したら、シャットダウンする。各国必死で中央銀行が国債社債を買い支えているが、そう長く保つものではない。ドルの資金繰りがショートしたら、一気に崩壊する危険性が高い。
今回のような事態で時代の潮目の変化が来ているのは、よほど鈍感でも分かるはずなのだが。元の世界が戻ってくるという幻想を捨てきれない企業は、内部留保吐き出してあっという間に倒産するか、より資金力あるところに買収される可能性が高い。
だが、何人かの経営者と接する中で残念だと感じるのは、大企業ほどこれまでの価値観の延長で、発展やグローバルをまだ志向していて、時代の方向が転換したことを全く読みきれていないことだ。
実は大企業の方が危ないのだが、上の立場になるほどこれまでの成功の方程式が正しいと思い込み、自分の考えが相対化出来ない。当然周りもそれに調子を合わせてくるので、ニュートラルに見れずにますます自分の見たいように見ていくのだろう。
もし耳を傾けるアティテュードが少しでも感じられるなら、僕にもこの先何が起こり、どうすべきかを色々と伝えることはできる。だがそんなことを訊ねようという感じでもなければ、少々もったいないとは思う。
見る方向変えた方がいいと、こちらから伝えるのも余計なお世話だろうし、若僧があれこれ話しても失礼だろうから、淡々と観察する。いつか耳を傾ける日が来るかもしれない。タイミングが合えばいいのだが。

地形図を睨みながらランドスケープのスタディは久しぶり。今回は建築設計がメインのデザインのしどころになるのと、環境が既に素晴らしいので、極力ランドスケープはあんまり触らないようにしたい。

画像9

●5月25日/25th May
拙著対談本「ヒューマンスケールを超えて」を中外日報が5月22日付けの書評として取り上げて頂きました。
2018年に作った僕のインスタレーション作品「地球の告白」から"月の原理に帰る"ことにフォーカスしてくれているようです。
今、ちょうど大きなプロジェクトで聖地のデザインに取り組んでいる所なので、とても良いタイミング。感謝。

画像10

●5月26日/26th May
夜の風景を撮り続けている写真家の松本コウシさんの写真集「真夜中のエーテル」にハナムラが寄稿しました。
彼がこれまで撮り続けて来た誰もいない夜の風景の写真集も、夜の街で出会った人々をひたすら撮り続けた写真集も素晴らしいが、今回はちょっと別格な雰囲気。
月夜に輝く夜の植物を撮影したものだが、タイトルにある真夜中のエーテルの通り、生命の本質的な部分が捉えられているように感じた。
最初に寄稿の依頼が来て、写真集を見たときに、これは気合入れて書かないと写真集のクオリティに見合わないと感じたので、本気で文章をしたためた。
ハナムラの寄稿文は題して「闇を刻する/Solidified Darkness」。植物がその形態にいかにエーテルを宿した存在であり、それを捉える写真家のまなざしの慧眼力がどのようなものかについて触れた。
文章以上に写真の持っているチカラが素晴らしいので、是非とも手に取って見て欲しい。松本久木さんによるブックデザインが本当に秀逸なので、永久保存版に値する写真集であること間違いなし。

画像11

画像12

●5月28日/28th May
毎日のように著作権使用許諾書の紙が研究室に届く。帰国して以降もうかれこれ40通ぐらい受け取ったということは、期せずして入試問題を通じて相当な数の中高生に「まなざしのデザイン」という言葉は浸透したか。彼らが大学出る頃には社会は大きく違う方向に進んでいるだろうから、試験問題が入り口とはいえ興味持って本読む学生が増えれば嬉しい。
今日もさるブランディングサイトからのズーム取材で、コロナ前後で何か僕自身の感覚が何か変わったかと聞かれた。僕自身のスタンスは以前通りだけど、周りが変わり始めたと答えておいたが、多くの人が今回のパンデミックで自らのモノの見方を見つめ直す意味をリアルに分かり始めている感じがある。

画像13

●5月30日/30th May
昨年にハナムラが監督した映像作品「Seeing Differently」が、第13回ラトビア国際観光映画祭RIGAで、ツーリズムディスティネーション国別部門の第一位を受賞した連絡を5月29日に頂きました。
https://www.tourfilmriga.lv/tourfilm/seeing-differently
45か国から305本の映画が寄せられた中での受賞なので、大変光栄なことと思っております。今年はパンデミックの最中なので、オンライン開催となり授賞式は来年に予定されているようです。
Seeing Diferentlyは拙論の風景異化論とまなざしのデザインの考え方をもとに、昨年までのオーバーツーリズムの中で制作した作品です。我々が訪日客に対して向けるまなざしと、訪日客が我々に向けるまなざしの両面から描くことで、双方が持つ無意識を浮き彫りにすることを狙いました。
私たちが無意識に持つ偏見や先入観の盲点に対する文化的な背景は様々な局面で見られます。この作品では観光現象を背景に描きましたが、この半年のパンデミックですっかり状況が変わった中でも、問いを投げられるものであれば良いなと願っております。
この度の受賞は、非力なハナムラを支えてくれた制作スタッフ、撮影スタッフ、キャスト、クライアント、サポーター、その他多くのご関係者の皆さまの賜物です。この場をお借りして、心より御礼を申し上げたいと思います。どうもありがとうございました。
------------------
The film I directed last year named “Seeing Differently“ has won the 1st place in the category “Tourism Destination - Country” at the 13th International Tourism Film Festival "Tourfilm Riga 2020".
At the 13th International Tourism Film Festival "Tourfilm Riga 2020", 305 films from 45 countries were submitted. I’m so grateful and honoured for this great award. Although Festival Award ceremony was cancelled bacause of the COVIC-19, we received the video telegram announcing the award.
This film “Seeing Differently” was developed based on my theory “trans-scape” in regard to the problems of overtourism last year. I highlight the unconsciousness of both of the tourists and local people.
We have an uncounsious bias in nearly every situation, and this film tells our bias seen in tourism. Even before and after pandemic, I hope it has put a question to all.
This award is a gift of the production staff, filming staff, casts, client, supporters, and many others supporting myself. I would like to take this opportunity to express my sincere gratitude. Thank you very much.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?