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中年以降のダイエットは食の常識を捨てること

先日のNHKラジオで、某大学医学部の教授が中年以降のダイエットについて、自らの経験を披露しながらその食の常識を覆す話をされてました。その教授は身長が180㎝を越える体躯で、かつては100kg以上の体重があったそうです。それを、ほぼ半年で20㎏の減量に成功したというのです。

中年以降はなぜ太るのか? 理屈は単純で、摂取カロリーが消費カロリーを上回るからであります。中年以降は、基礎代謝がどんどん減ってゆくのに、若いころと同じだけ食べていれば当然カロリーオーバーとなり、余剰分はしっかりと脂肪となって蓄積されます。したがって、摂取カロリーを少なくすればいいのですが、それがなかなか言うは易く行なうは難しいことなのですね。

そこで、消費カロリーを増やすことに智恵を絞るわけですが、これもまた非常に効率の悪いことであるのは周知のことになってます。わずか数キロカロリーを減量するのに費やす運動エネルギーは、恐ろしく某大なものであり、トレッドミルやその他の器具で運動してその分のカロリーを消費するのは並大抵ではありません。

そこで、この教授が唱えるのは、やっぱり基本の摂取カロリーを減らしましょうということなのです。でも、それが難しいのに… 。

教授は、一般に知られている食の常識というものにメスを入れてました。中年以降は、特に夜に摂取カロリーが過剰になりがちです。会社勤めの現役の方などは接待もあるでしょうし、そうでなくとも社内の付き合いなどで夜がアルコールを含めカロリーオーバーになりがちです。夜に食べたり飲んだりした翌朝は、食欲がないことが多いですね。

そんな朝は、食事を摂らないでいいというのです。一日きちんと三食、というのはあまり謂れのない人間独特の食習慣だそうで、食べたくない朝は食べないでおくのがカロリー減の基本です。場合によっては昼も抜いてもいいそうです。(12時になったからお昼ご飯、というのではなく) 一日三食を規則正しくというのは、まだ身体をこれから作っていかなければならない育ち盛りの子供や若い人たちのものだといってました。これから、その突き出たお腹を引っ込めなければならない中高年の親父に、なにがきちんとした朝食ですか? と笑わせてました。

食欲のない朝だけに限らず、毎朝コーヒー一杯だけ、あるいはトマトジュースだけなどでいいそうです。そんなところから、摂取カロリーの減に取り組もうということです。

また、一日30品目以上の食素材をバランスよく、というのも根拠のない指標らしいです。厚生労働省は、少し以前からこの指針をこっそり外しているそうですよ。この一日30品目以上などという謳い文句が、そもそも過剰摂取の源であります。そんなに多品目を食べようとするから、必然的にカロリーオーバーになるという理屈です。納得です。(かつての日常の食事は、ご飯と焼き魚程度の一品にお漬物、お味噌汁だったのです。いつからか贅沢になってきました。)

そして、夜のアルコール。これも、飲むだけでは身体に悪いからしっかり食べながら飲むこと、と言われて久しいです。これも、食の間違った常識らしいです。アルコール自体は確かにカロリーは高いのですが、栄養素は殆どありません。したがって、しっかり食べて栄養もつけないと身体に悪いという理屈だったのですが、こんなことをしているからますます摂取過剰になるというのです。

でも、アルコールだけを飲んでたらやっぱり身体に悪いのでは? と心配します。これも、メタボを解消しようという中高年に、しっかりとした腹ごしらえでアルコールをなど、それ以前の問題だともいってました。

お酒を飲むと自然と食欲が増し、美味しく料理をいただいてしまいがちです。それなのに、必要以上に食べてはいけないということでしょう。ダイエットに纏わる食の常識と非常識。なにかしら、目から鱗が落ちたような気分になりました。さぁこれからは、好きな時に好きなものをちょこっとだけ食べて、不規則?食生活でダイエットをしましょう。(笑)

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