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接客のこと

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2021年8月の記事一覧

飲食ビルに同じ資本の店舗が複数入っている不思議

飲食ビルに同じ資本の店舗が複数入っている不思議

ひとつの飲食ビルに、同じグループが展開する店舗が何店も入っていることがあります。
居酒屋があり焼き鳥屋がありそしておでん屋と、業態こそ違えども同じグループの経営であれば競合するのではないかと考えるのが普通であります。

ところが、同じグループが接して店舗を展開するのにはそれなりのメリットがあるというのです。
仕入れを共通して一括でできるからと思ったのですが、それだけではなくひとつの店屋で急遽の団体

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儲けることを優先し過ぎるとお客は離れてゆく

儲けることを優先し過ぎるとお客は離れてゆく

京都「菊乃井」の社長、村田氏が日経レストランに書き下ろした記事の中にこんなフレーズがあります。この記事の中には、示唆に富む内容がいくつもあります。

・儲けるということは「信者を作る」ということ。何の信者かといえば、その店の信者ですよ
・当初は「原価をかけないとお客さんに満足してもらえない」という考えがあったのに、いつの間にかそれを忘れて…
・1店のときは個人店主の気持ちだったのが、5店くらいにな

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券売機を設置しない吉野家

券売機を設置しない吉野家

テレビの雑学番組で、この吉野家の券売機のことを取り上げてました。
ファストフードの店舗では、省力化の一環としてこの券売機を導入していることが多いですね。
ところが、吉野家では全店舗で券売機を設置していないのです。

なぜ、吉野家では券売機を置かないのか? 
その理由は、創業時からの接客に対する基本精神があるからというのです。
券売機で前払い制にしていると、確かにスタッフ・お客ともに便利ではあります

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飲食店のカウンターは如何にあるべきか

飲食店のカウンターは如何にあるべきか

先日、フレンチレストランなのですが白木のカウンターでお箸で食べるお店があるというので、興味を惹かれて行ってきました。結果は、素晴らしいお店でした。ホスピタリティ溢れるオーナーシェフの心意気が充分に伝わってきました。

カウンター形式のお店は、バーなどはもちろんですが日本ではお寿司をはじめとして、割烹や小料理屋などでごく当たり前の形式として広まっています。日本人は、特に意識しなくとも調理人とこのカウ

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