フルートの発表会、音大の試験、コンサートなど、本番で良い演奏をするには?
フルートの発表会、音大の試験、コンサートなど、色んな本番がありますね。
本番前にしてしまうとパフォーマンスが悪くなることについてお話しします。
本番前にしてしまうとパフォーマンスが悪くなることは
「練習しすぎることです」
えー!どうして?!という声が聞こえてきます。
本番が近づくと、みなさん沢山練習すると思います。
たくさん練習して、今までより本番で上手に吹きたい!
たくさん練習をしさえすれば、上手になると勘違いしています。
本番前になると調子が悪くなる方が多いです。
そして、本番で上手く出来なかったのは、練習量が足りなかったんだ。。
と、さらに今まで以上練習!練習!とにかく練習!と思ってしまいます。
これでは改善することなく悪循環です。
大切なのは練習時間の長さではありません。練習で1番大切なのは、
「お腹の筋肉を使って、意識的に吹いて練習しているかどうか」
ということです。
そして
「口に力が入っていないか、を意識して練習をしているかどうか」です。
それさえできれば、驚くほどパフォーマンスが上がります。
本番前に向けてどのように練習したら良いか、についてお話しします。
お腹の筋肉を使って吹いていなければ、何時間吹いても上達していきません。それどころか、だんだん吹けなくなっていきます。
お腹の筋肉が弱い人はもちろんですが、誰でも長く続けて吹くと、お腹の筋肉が疲れて、口に力が入り、音が出にくくなり、間違いやすくなります。
ほとんどの方が、本番前は曲の練習時間を増やすだけで、お腹の筋肉を鍛える練習をしていません。「たくさん曲の練習すれば上達する」と信じていますが、それは間違いです。
お腹の筋肉を鍛えながら練習しないと、曲を沢山練習してもかえって調子が悪くなります。なぜかというとお腹の筋肉を使って吹いていないと口に力が入るからです。フルートを吹く上で最も良くないのは、「口に力が入ること」です。口に力が入ると手にも力が入り、そして身体全体に力が入り、パフォーマンスが下がります。
お腹を使って、短い時間で区切って、集中して練習するのが上手に吹けるようになるポイントです。
特に癖のある吹き方の人は注意して下さい。アパチュアが左右どちらかに偏っている方や、歌口を内側に向けて吹いていたり、癖のある吹き方の方は、練習量が増えることによって、さらにその癖がひどくなっていきますから、長時間の練習は、ますます吹きにくくなっていきます。
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どういうふうに練習していくと、本番で良い演奏ができるか
お腹の筋肉を鍛えながら、お腹の筋肉を使って意識的に吹きましょう!
本番前、といっても3ヶ月前、1ヶ月前、1週間前、 とタイムリミットは様々だと思いますが、とにかく今日、たった今からでも遅くありません。
必ず今より、良くなっていきます!
それでは練習の仕方をお話しします
お腹の筋肉の強さによって違いますが、大体の1回の練習時間は,
お腹の筋肉の弱い方は、途中2、3分の休憩を入れながら20~30分くらい。普段ある程度お腹の筋肉を使って吹いている方でも,途中2、3分の休憩を入れながら30~40分くらいにして下さい.
それでも練習が足りなければ、時間を間を空けて、1日に2,3セット行ってみて下さい。
知らない方が多いですが、休憩はとてもに大切です。休憩することで、お腹の筋肉や、口が休まり、休憩後のパフォーマンスが非常に良くなります。
まず腹式呼吸で吹いているか確認して下さい。胸呼吸の方は、お腹の筋肉を使って吹いていません。今からでも遅くないので、腹式呼吸の練習から始めましょう!
参考動画【腹式呼吸をマスターしよう!マジで上達したいならこの練習しかない】
まずフルートを吹かないで、筋肉だけを動かす練習を毎日して下さい。
参考動画【毎日1分効果の出る練習❶】
「https://m.youtube.com/watch?v=KvTkDKWFc38
【毎日1分お腹をだして効果がでる練習②】
1日の最初の練習で、いきなり曲を吹かないで、腹式呼吸や、お腹の筋肉の練習などウォーミングアップを十分、行ってから曲の練習をします。
朝は特に、お身体がまだ起きていないので、口や指に力が入りやすいです。ウォーミングアップは、『フルートを吹く』ことから始めないで、まず深呼吸をして、必ずお腹の筋肉の練習から始めて下さい。
参考動画
お腹を動かせばどんどん音は良くなる!
その後、口に力が入りにくいラクに出る音、ソ、ラ、などで、お腹を凹ませながら、練習します。
そしてまた、お腹の筋肉だけの練習、というふうに、交互に2,3セット練習します。
その後、本番で吹く曲の練習をします。通す練習はたくさんやらないようにします。1ページを4~6つくらいに区切って分けて練習しましょう。
まず一つ目の部分を吹きます、上手くできないところ、吹きにくい所があれば、どういうふうに出来ないかを観察します。
「音の跳躍がうまくいかない」
「高い音が出にくい」
「音の出始めが綺麗にいかない」
「音符の沢山ある速いところを間違ってしまう」
「息が続かない」など。
どれも、できない理由は、お腹の筋肉が弱いことが理由です。
上手く出ない高い音は、お腹を凹ませながら、ゆっくりブレスをしながら1オクターブ下げて、お腹を凹ませながら、何度か吹きます。上手く出ない高い音で練習してはいけません。高い音で練習すると口に力が入ってかえって出にくくなります。お腹を凹ませながら、何度か吹いた後、1オクターブ上げて吹くと上手く音が出るようになっていきます。
音符の沢山ある速い所は、1つ1つの小節ごと、ゆっくりお腹を凹ませながら弱い音で、指をふわふわっと、軽く吹いていきます。
練習で息の続かない所は、本番では緊張して必ず息が足りなくなるので、
確実に息が足りるように、ブレスの場所を多めに決めて、いつも同じ場所でブレスをするようにしておきます。
そして、ゆっくり時間をかけた深い呼吸のブレスだけの練習をします。
息は急には増えないので、日頃から腹式呼吸、お腹の筋肉を鍛える練習をして、深く息が吸えるようになる練習ををやっておきましょう。
パートに区切った練習は、いつも最初からでなく、最後からやったり、順番を変えていくといいと思います。
【まとめ】
【ほとんどの方がたくさん練習すれば上達する」と信じて何度も曲を通す練習をしています。そして、上手くいかなかっったら、練習時間が足りなかったんだ、と次回は、もっと練習時間を増やそうと、いうふうになっています。そうするとますます上手く吹けなくなって、悪循環になっています。根本的な原因は、お腹の筋肉が弱いことです。お腹の筋肉を使って吹いていないことです。
ソノリテ、タファネルゴーベールなどの音階練習、タンギングの練習、どの練習も、おなかの筋肉を使って吹いていなければ、何時間練習しても無意味な練習です。それを理解して下さい。
お腹の筋肉を鍛えて吹けば、驚くほど上達していきます!
それから、本番前だけ一生懸命するのでなく、普段から、お腹の筋肉を鍛えながら練習をすると、もっともっと、本番で上手く吹けるようになります!
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