自閉症のコミュニケーション能力を鍛える 20240313

はじめに

自閉症のコミュニケーション能力を鍛える方法は,一人ひとりを意識すれば無限です.ここでは1つだけ, ’返答を求める’というものを紹介したいと思います.

注意

鍛えるといっても,体を鍛えるかのように負荷を掛けるようなことは絶対にしないでください.対象のレベルに合わせてlowを意識し,常に穏やかに,何があっても穏やかに.
そして,必ずしもコミュニケーション能力を鍛えることが正しいとは限りません.そのままでも良いと思います.

常に一方通行

自閉症の方と過ごしていて,謂わゆる会話のキャッチボールが成り立たないといった状況に至ったことはないでしょうか? もちろん絶対ではありませんが,自閉症のコミュニケーションは一方通行に至りやすい傾向にあります.
ここでの一方通行とは,左右共にです.例えば,好きな話をし続ける.又は,普通なら返答するような投げ掛けでも,全く返答しないなどです.
話しかけに返答したとしても,非常に曖昧な返事だったり会話が短かったり…

通常

通常

一方的な会話

一方的な会話

返答なし

返答なし

不思議なことに,返答しないとなれば無視しているように思えますが,全く無視しておらず,しっかりと聞いているのにも返答しないなんてことも…
もちろん,無視している場合もあります.

全く返答しないの例として(例を挙げるまでもないが),「123に行こう」といっても「….」といった感じでしょうか.

返答を求める

前述の例を持ってきて例えば,「123に行こう,どうだろう行っても良いかな?」といった具合に,相手に返答を求める形を取ります.
主題の後に疑問文を付けて投げ掛け,返答を求めるようにします.最初は短い返答しか来ないかもしれません.無理することなく,穏やかに支援する側が話をリードしていけば良いのです.リードするとはいっても,主人公は支援される側であることを忘れずに,押し付けないように相手のペースで会話を進めます.

あ,すいません.書くの飽きたのでここまで.