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【微ネタバレ】『鬼ノ哭ク邦』の体験版をやってみた

以前から下記の記事や最近の呟きでもボヤいていたのですが、『鬼ノ哭ク邦』というゲームが気になっています。

本作は2019年にスクエニから発売されました。発売当初からプロモーションビデオで仄暗く美しい世界観が気になっていて、積みゲーリストに入っていました………が、未だにプレイには至っていません。というのもこのゲーム、発売から結構早い段階でセール入りしてまして、今は半額にまで価格が下がっているのです。それをみて「ここまでしないと売れないの?」「もしかして面白くないの?」と不安になってしまって今に至ります。

最近1つゲームを終えて買い足していないので、セールだし買おうかなとも思ったのですが、やはり不安要素が拭えないので、実際に体験版で冒頭部分をプレイしてみてから決めることにしました。

結論から言いますと…

半額なら買ってもいいかな!

………という感じでした(私の感想では)
その理由を上げていきます。


※以下、体験版とはいえ本編導入部分のネタバレがあります。おそらくガッツリストーリーの主軸になる部分ではありませんが気になる方はブラウザバック!


ー良かった点ー

死に対する考え方が狂いすぎてて良い意味で気になる

この世界では『死ぬこと』の考え方が私達とかなり違います。死んでも輪廻転生されるから、すぐ生まれ変われるように、死者をちゃんと見送ってあげよう。ここまでは、まぁ……わかります。親族が亡くなって泣いていると「おじいちゃんが心配して天国にいけないから笑って見送ってあげようね」的なことを言われたこともありますし、ここまでは共感できます。問題はこの先。

主人公は逝ク人守リという職業で、簡単に言うとあの世(幽リ世)とこの世(現シ世)を行き来しながら、生者と死者の間を取り持ちます。死者が現世に後悔を残して成仏できず迷イ人という存在になってしまった場合に、後悔の元を断ったりして成仏の手伝いをします。

私が衝撃を受けたのは冒頭に登場した子供の迷イ人のエピソード。(以下会話部分はうろ覚え)「お父さんとお母さん、僕が急に死んじゃって心配してるかも…」と気になって成仏できないみたいです。主人公と同じく逝ク人守リの幼馴染の提案によって、その子の両親の様子を見に行くことにしました。「会ったらちゃんとお別れするんだよ」という約束をして。

そして実際に会ってみると両親は子供が亡くなったにも関わらず意外とケロッとしていました。輪廻転生を信じ、悲しむことで子供を迷わせないためです。(それにしてもあっさりしすぎていた)それを見た子どもは「ひとりは嫌だよぉ」とダダをこね始めます。きっとこの後は逝ク人守リの2人が子どもを説得して成仏させるんだろうな。と思っていました。しかし実際は…………

なんと両親が心中を決意。主人公も「俺がやろう」とあっさりと両親を介錯します。すごいカジュアルに死ぬやん………。

その他にも、死んでも来世で一緒になれるお守りを交換する恋人達、病気で辛そうなおばあちゃんを安楽死させると友達に話す女性、来世も一緒に生まれ変われることを約束する宗教集団など……私達の世界より死が身近にあることがわかります。

く、狂ってる………それがこの世界の常識だとしても違和感が拭えません。でもこれに疑問を感じてどうにかしていくストーリーなのかな…?と先の展開がとても気になります。

体験版はパッケージにいる、おそらく一緒に旅をする少女と出会ってすぐに終了します。ここから旅が始まるのでしょう。


攻撃方法やエフェクトが派手で見応えがある

操作性は置いといて、攻撃のやり方が面白いです。が、噂によるとゼノブレイドとかなり似ているそうです。私はゼノブレイド未プレイなので新鮮にプレイできました。

逝ク人守リは鬼ビ人という、強化版迷イ人みたいな存在と一緒に戦います。

これは初期鬼ビ人のアイシャ。刀を使う鬼ビ人なので、アイシャと戦う時は刀を装備します。

アイシャの攻撃は薙ぎ払いなど比較的範囲が広いものが多いので、雑魚が数匹群がって来たときに使いました。ボタンに割り振られた技で強攻撃も繰り出せます。

その他にも体験版には槍を使うザーフという鬼ビ人が出てきます。ザーフと戦う時は装備が槍になります。一点に突撃したり高く飛び上がって真下に突き攻撃など、一点狙いなところがあると感じたので中ボスなど的の大きい敵に使いました。

鬼ビ人はRスティックの入力で簡単に切り替わります。おそらく最大で4人は編成して連れていけそうです。

この切り替えながら鬼ビ人ごとに違う技を出して戦うのは覚えるのが大変そうではありますが、エフェクトも綺麗だし楽しいなと思いました。


ー悪かった点ー

ボイスが少ない…?

モノローグやムービーシーンにしかボイスは当てられていません。上の画像のような会話シーンでも「あぁ」とか「でも」みたいに汎用性のある言葉を少し喋るだけです。

戦闘で隙がありすぎる

このゲームは鬼ビ人によって回避行動が異なります。前述したアイシャはダッシュ、ザーフはジャンプになります。しかし、攻撃中に攻撃キャンセルができないので、敵が攻撃をしてくるのがわかっても受けるしかありません。そこにストレスを感じます。

鬼ビ人を強化していけば多少避けやすくもなるのかもしれませんが、他のレビューサイトを見た限りだとそこまで状況は変わらないみたいです。

通常攻撃が単調

鬼ビ人と連携する攻撃もありますが、通常攻撃もあります。攻撃手段はその時の鬼ビ人によって異なるようですが、体験版の時点では3段攻撃。スマブラのように、方向キーや回避行動と組み合わせての使用はありませんでした。なのでひたすら通常攻撃だけをする際は「フンっ、フンっ、ヤー!!フンっ、フンっ、ヤー!!」と同じ動きを繰り返すだけで面白みに欠けました。これも今後の強化で変わっていくのかはやってみないとわからないです。

壷や箱を壊す意味がわからない

現シ世でだけ、フィールドにある壷や箱などを壊すことができます。壊せるものは上の画像のように白色に少し光るのでわかりやすいです。でも今のところ何かアイテムがドロップしたのを見たことがありません。体験版だからなのか、たまたまなのか、これ壊せる意味あるのかな?と思ってしまうのですが、ゼルダ脳なのでついつい壊してしまいます。

敵が多すぎる

この作品は幽リ世と現シ世の2つの世界を行き来します。

現シ世で生者がいるところで幽リ世に行くと…

このように白い人型になって表示されます。
ここだけ見ると現シ世と幽リ世の生き物は共有されていると思います。ところが……

こちらは幽リ世で敵を一掃した後。現シ世に切り替えて探索しようとしたら

えっ……こっちの敵は普通にいるの……?といった感じで、人間は共有されているけど敵は共有されていないので、ゆっくり探索しようと思うと2つの世界でそれぞれの敵を一掃する必要があります。大変。

新規鬼ビ人の加入が淡白

ここまでで出てきた鬼ビ人のうち、アイシャは主人公登場の時から初期装備としているのですが、ザーフは体験版中での加入でした。しかしその加入の仕方もシンプル。
フィールドになんかいる

主人公が触れ、吸収される

鬼ビ人が増えました
えっ、これだけ?元人間で強い心残りがあって鬼ビ人になってるらしいのに、会話なし。入手方法がまるでただのアイテムのようです。(主人公は道具扱いしてたのでそれはそれで合ってるかもしれないけど…)人格がちゃんとあるんだから、会話して勧誘くらいしないのかなぁとちょっと残念に思いました。

鬼ビ人の記憶を見れるけどあまり感情移入できない

鬼ビ人は最初は記憶を失くしていますが、強化していく過程で記憶を開放することができます。どんな無念で鬼ビ人となったのか。気になりますね。記憶を見ると鬼ビ人本人の語りが始まるのですが…

色んな角度から鬼ビ人を眺めるだけ。回想シーンなし。ちなみにアイシャは元お姫様で、あまり良い待遇を受けてなかったけど、想いを寄せている人がいたっていう話なんですが、白い空間にいるアイシャをただ眺めつつ話を聞くだけなので、んーーちょっとつまらない……。いまいち想像しづらくて挿絵だけでもほしかったなぁと思いました。


…と、プレイした感想を書き連ねるとこんな感じでしょうか。良いところより悪いところが多い…。メジャーなゲームばかりやっているからかちょっと不便だなぁとかこれはもう少しこうして欲しいなぁとかつい比較していろいろ出てきてしまいます。これで6000円越えするなら他に欲しいものを優先するかな。しかし、続きをやってみたい気持ちも確かにあります。なので、せっかく半額セールしてるし買ってみようかなというのが私の結論です。

この記事を読んでそんなに悪いの…?と気になった方、やってみてください。可もなく不可もなく…賛否両論で有名な理由がよくわかると思います。

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