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自分のための恋愛【アゴラリレーエッセイ2022秋】#3の偽物

「アゴラリレーエッセイ」というリレーエッセイ企画の、第三走者の偽物をやります。

「なんのこっちゃ」という方への説明付き記事▼

 第二走者様のこちらのエッセイにリレーします▼


 そう、私も思った。恋愛においては自分勝手が魅力的にすらなるんじゃないか。
 一番自分勝手であるべきタイミングは恋愛なんじゃないか。

「自分なら耐えられない」「え、可愛くない?」なんて議論がテレビ番組『あざとくて何が悪いの?』辺りでされているし、「その人にとっての許容できる/できない自分勝手」というのは、結婚前提の現実的な恋愛だとしてもかなり意味のある指標なのではないだろうか。最初から最後まで聞き分けのいいフリをしていると、その自分勝手見極めイベントが発生しない。

 ただ、「どんな場面でも自分勝手なんざ忌むべき」という思想の人(かつての私)や、自己主張がもう無理な人からしたら「自分勝手が可愛いだと……?じゃあ恋愛は来世に持ち越しで」ということになってしまう。いや、そういう人にはそういう人と相性のいい人がきっと存在する。そしてそういった控えめだったり我慢強かったりする人が、「さすがにこれは譲れない」と感じることこそ相手も耳を傾けるべきだし、それをどう扱うかで二人の今後が占われるんじゃないだろうか。

 恋愛は一番自分のためだけにやることだと思う。17歳年上のロシア人と出会って3日で付き合ったり、「テストの順位で負けたから」という理由で無視してくるろくでもない男に6年も振り回されたり、演劇の共演者とすぐ付き合ってすぐ別れて次の公演期間で地獄を見たり、そんな経験を一体誰から求められるというのだろう。自分以外誰も求めていない。自分以外に誰も求めていないなら、自分しか実現してやれないじゃないか。

 逆に、「これ、全く自分が求めていないぞ……?」と思う恋愛なら見直した方が良いのかもしれない。

(689字)


▶本物の第三走者「おにく」さんの記事も是非お読みください!!

<あとがき>
 今回は初見感想の勢いを活かしたかったので、短めですがほぼ初見メモのまんまです。破綻してたり話が逸れすぎたりしてますが、頭でっかちな感じが続いていたのでこういう勢いで押し切っている文章も出してみようと思いました。自分勝手と自己中の区別はしないことにしました。

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