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【開催レポート】「信頼ってなんだろう?」~レゴ®シリアスプレイ®の技法と教材を活用した哲学対話ワークショップ~

哲学対話と、レゴ®シリアスプレイ®の技法と教材を組み合わせてワークショップを実施しました。テーマは「信頼ってなんだろう?」

これまでの哲学対話やソクラティク・ダイアローグでも設定したことのあるテーマですが、いつも十分に探究できずに終わっている感じがして、LSPと組み合わせることで新たな発見があるんじゃないかという期待がありました。

ところが、前日の夕方に、事務所の真下のフロアで工事をしていてとてもじゃないがうるさくて使えないという連絡をもらい、前日の夜にインスタベースで会場を探し、参加者のみなさんにご連絡をするという騒ぎに。
無事にみなさんに連絡がとれ、全員時間通りに集まることができました。

事務所と同じくらいの広さ。参加者は5名。

3時間半の時間を3分割し、最初のパートはレゴに慣れてもらうためのスキルビルディング。

休憩をはさんで次のパートは、テーマである信頼について3つの作品を創りました。

ダイソーのトラベルバッグはブロックの収納にちょうどよい♪


1)信頼を感じられない場面、状態は?
2)信頼を感じる場面、状態は?
2つの作品を創った後は、その作品にどんな意味があるかを共有しました。

そして全員の共有のあとに
3)信頼に欠かせないものは?
という問いで3つ目の作品を創りました。最後の時間はみなさんの集中度が高く、ブロックを選ぶカラカラという音だけが会場に響き、声をかけにくい程でした。

創っているときには考えていなかったことも、共有タイムの対話で、作品を通して新たな意味が生まれていきました。

休憩をはさんで最後のパートが哲学対話です。
作品を眺めながら「信頼ってなんだろう?」という問いを探究しました。

・信頼は結果として生まれるもの?最初から信頼することってある?
・信頼のもとはどこにある?(自分、相手、間?)
・信頼はどこから始まる?
・赤ちゃんは親を信頼している?
・安心があれば信頼する?安心してなくても信頼することってある?
・信頼は積み重なっていくもの?
・信頼と信用はどう違う?

など、様々な疑問が提示されながらお互いの意見を聴き合いました。

最後は少し時間が足りませんでしたが、下記のようなことが見えてきました。

・信頼には、危害を与えられないという安全が必要
・相手を信頼したいという意図がないと始まらない
・信頼感は0から100の間で増えたり減ったりする。安心感や期待、意思の疎通などによってつみ重なっていくが、そこなわれることが起こると下がるか、ゼロまたはマイナスになる

あと30分~1時間くらい話せれば、ある程度の共通了解に行けたのではないかという感触が残りましたが、それでも作品創りを経ての対話はぐーっと集中力の高い場になっていたと思います。

おそらく作品から何を読み取るか、作品にどんな意味を見出すか、というステップが入ることで、一人ひとりの主体性の高まりがあったのではないかと推察します。

次回は6/8(土)テーマは「責任ってなんだろう?」です。
現在募集中です。


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