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リスが頬袋に餌をためるように

今日、セリアに行ったのだが、気づいたらつけまつげを4つ、かやおり布巾4つ、マイクロファイバータオル2枚組×5つを買っていた。

それらをすぐ使うのかというと、そういうわけではない。つけまつげは毎日使うわけじゃないし、1つあれば数日は使い回せる。布巾や雑巾用のタオルは、すでに家に十分にある。

どうやら「ないから買う」わけではなく、「あるときに買う」という心理になっているらしい。

100円ショップは、いつもその商品が置いてあるわけじゃない。いいもの、人気のものはすぐになくなってしまうし、再入荷する保障はない。そのとき買わなければ、売り切れたあとにはもう買えないかもしれない。よって、「あるうちに買っておこう」と思ってしまうようだ。

そんな風に、いいなと思ったものは、すぐに使うわけじゃなくても、どうせ使うんだからとついつい買いだめしてしまう傾向がある。

例えば今年、リネンのパンツを色違いで2つ買ったのだが、思った以上に着た感じも着心地もよかったので、あとからさらに別の2色も買いにいった。

今使っているパタゴニアのリュックは、傷んだときのためにもうひとつ同じものを買ってある。

他にも、スニーカー、ボールペン、ノート、ファンデーション、化粧水、バスタオルなどなど、気に入ったものの予備が、気づいたら家にあふれている。

そんな自分を冷静に見てみると、まるでリスが頬袋に餌をためるようなものだなと、苦笑してしまう。それはリスに失礼かもしれないが。

だが、服や靴、バッグなどに関しては、購入してからしばらく身につけてみて、ああこれいいなあと思って同じものを買いに行くと、すでに売り切れているとかサイズがないということが往々にしてある。

これまでの人生のなかで、そういうことが何度も繰り返されてきたために、そうならないように「あるうちに買おう」と思うようになったのだろう。

問題は、だいたい「過剰在庫」になるというところにある。それを使う頃には、他のモノに気移りしていて、もういらなくなっている可能性が大いにある。それはとてももったいないし、悲しいことだ。


昨年11月にがんが発覚したときは、余命3年のつもりで家中を片付けようと思っていた。だが、病気であるということにも慣れてくる。数か月ですっかりそんな「余命3年のつもり」も薄れていき、日常モードで予備を買いまくっていた。

なんでもかんでも捨てればいいという風には思わないので、できるだけ使いきる、活かしきる方向で、モノを成仏させていきたいと思う。



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