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最近のエネルギー、電力撤退について②

恐ろしいことに週3日出張を繰り返しており、帰ってくると

さて先週の続きで表題の話題をもう少し追記したいと思います。

20113月東日本大震災と福島第一原発事故を受け、20124月の固定買取制度(FIT)の開始。その後20154月より発送電分離、20164月に電力自由化により、日本のエネルギーは大きな変革を遂げてきました。
そして前回述べた最近の新電力の撤退があります。

その間FITによって大量の太陽光発電が導入され、当時の日本は技術力もあり、世界のトップランナーに位置していたと思います。
メーカーもラインナップを揃え、品質や保証はこれまでの日本の技術、高品質な商品を維持していたと思います。

日本はその時にはバブル崩壊-9.11同時多発テロ-リーマンショック危機で次々と不安な状況が襲い掛かり、期待を背負った政権交代に裏切られた後のまさに我々世代の初めての戦争だと感じました。そんなショックから立ち直るためのFIT制度と太陽光発電の急激な普及は、日本経済にも大きく貢献したと思っております。

しかし20年間高額なFITを維持する賦課金は今も皆さんの電力料金に大きくのしかかっています。それは間違った形で負の遺産として残ってしまったと感じています。
そして太陽光発電の買取価格が年々下がるのを受け、日本メーカー、そして太陽光設置業者、事業者が次々にいなくなりました。

せっかくの戦争からの復旧のチャンス、世界をリードするチャンスを、わずか45年程度でボロボロにしていってしまったのだと感じます。

そして日本がチャンスを潰している間に、世界では脱炭素の動きが活発化し、その技術シェアは欧州から中国に移行。そして立ち直れないデフレと変われないマインドとプライドを引きずり、完全に乗り遅れてしまいました。

残念ながら、日本の農業と同じく、一旦諦めた事業をまた復活させるのは容易ではありません。

ただ、ここ最近石油は自分で創り出せませんが、再生可能エネルギー特に太陽光は、自分でエネルギーを創り出すことができます。

全て賄うことはできませんが、資源のない国で少しでも地元にお金が落ちる事業を応援しましょう!

畑と送電網


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