コロナに負けるな、という言い方がきらい

「コロナに負けない!」「コロナに負けるな!」

「コロナに負けずに営業しております。」

またはその反対の

「コロナに打ち勝つ!」「打倒コロナ!」


負ける・勝つで言う言い方が全部きらい。

なんでなのか、書きながら考える。


負ける・勝つってどうなることなのか?

感染したら負けで感染しないことが勝つなのか?

感染しても死なないことが勝つなのか?感染しても無症状なら勝ちなのか?

じゃあ感染してなくなったあの方やその方は「負け」たのか?


いや、気持ちは分かる。

ウイルスの蔓延を防ぐために自粛しないといけなくて、でもそのことで気分まで落ち込んでしまいたくない。とか、そんなようなことを意味してる、たぶん。

でもやっぱり違和感がある。

たとえば、治療薬や予防薬の研究をしている人が、実験の成功失敗をウイルスに対して勝った負けたと言うなら分かる。

けどいま世の中で言われてる「コロナ」はもう「ウイルス」だけを指す言葉ではなくなっていて、たとえば

「コロナに負けずに営業しております」の「コロナ」って何を指すのか。

ウイルスと営業、おそろしく関係ない。

この場合はもはやウイルスじゃなくて「自粛ムード」のことを意味しているのではないか。


「コロナ」っていう言葉がひとり歩きしてる。

単にウイルスの名前じゃなくて、いろんな人がいろんな意味を追加して使っている。

その中でたぶん、仮想の「敵」というふうにも使われてる。

戦う相手が見えたほうが人は安心できるのかもしれない。だから見える「敵」かのように、勝つとか負けるとか表現する。

でもな、ウイルスやからな…。。

一般のわたしらは、実際には戦ったり勝ったり負けたりはできなくて、予防するしかない。淡々と。着実に、予防するしかない。。

そのために、わざとみずから作り出している「自粛ムード」やからな…

それに勝つとか負けるとかなるのはやっぱり筋が違う。

「新型コロナウイルス」と「自粛の雰囲気」をまとめて「コロナ」って呼んでしまうことへの違和感と、

「自粛」自体が新型コロナウイルスに対する人類の現時点の対処(いわば戦略)なので、それに対して勝つとか負けるとかはおかしい。

っていう違和感、、、かな。。

またもうすこし明確になったら追記するかもしれない。

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