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着付けと日本語

日本語教師を始めたタイミングで着付けを習い始めた。
当時はまだ一人で着物を着ることができなかったのだ。
そこで出会った先生が私の目標になった。

当時、既に80歳をこえておられただろう。
しかし、紐と帯を締めてもらうときの力強さは驚きだった。
そして、着物の話を始めると止まらない。
どんなことにも興味を持ち、学ぶことも欠かさない。
キラキラしていて楽しそうで見ているだけで元気をもらえた。

40歳を過ぎて、仕事を変えて、これからどうするかと考えていたころ。
先生のように教えることをずっと続けていけるといいなと思った。

あれから10年。先生は90歳をすぎた今も着物の活動をされている。
そして、私は今、教えるというよりも、学ぶ人が楽しみながら、長く学びを続けていけるよう、導いていきたいと思うようになった。

自分も楽しみながら長く。先生のようになれたらいいなと思っている。


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