映画感想その5 アメリカの夜 1973


映画制作に関わる人々の群像ドラマ。
映画大好き監督が愛を込めて制作している。。
それはいわゆる現場仕事全般にも投影されるのだ。
毎日の生活つらいな!馬鹿なやつたくさんいるなあ。。俺の撮りたい映画は(やりたい仕事は)こんなんじゃなかったのになあ。。など。適当にあしらったり、鋭くしかもあたたかく説得したり。。先輩へのフォローとリスペクトは忘れずに、みなにフレンドリーに、そして時間が進むにつれ役者スタッフが一丸となってゆきグルーヴが生まれていく。そして時間がくれば、現場が終わればまた一人一人それぞれの現場へ離ればなれになる。残された編集作業は、小出しにはされていたが、これからは監督にとってお楽しみであろう。
いい加減で台本を作っているようで役者のリアルを引き出す手法。動作の指導はやけに念をいれたり(実際もそうだったようだ。エクストラトラックの解説、インタビュー(2003)がまた素晴らしい)映画制作が楽しく描かれている。

各々の出演者について書くのも大変なので少しずつ

セベリーヌさんの若い時の作品を観てみたい!。この時はどういう気持ちで演じていたのだろうか。。(絶対演技しているはずなのだが)演技とは思えん。。
ナタリー・バイちゃん!最高‼️‼️
仕事の出来る女の河原での突然のナニナニ‼️‼️
大したこと言ってないのにミステリー映画のようなドヤ顔アップ‼️
からの編み物奥さんのぶちギレ‼️‼️
アレキサンドルの一言一言とその末路(詳しくは描かれてないが。。)
この映画の最初の目当てだったジャックリーン・ビゼットちゃん‼️はもう大画面で観なければな。。ヅラも良い‼️
その精神不安定さがリアル。。
それを見守る達観と諦念と慈愛のこもったドクターの暖かい笑顔。。。俺はこんな人になりた。。。うーむ。。

最初から最後まで馬鹿でナヨナヨなアルフォンス。。だがしかし。。本番となると絵画のようなビジュアル。その役者魂を感じる。実際こういう人だったのか?

訳のわからない二人の人形のような女優と間に挟まれた小男のフリークさ。
「見世物」としての映画のことか。。

猫のシークエンス最高‼️‼️

なんか謎めいている終始アンニュイなアルフォンスの彼女(dani やはり歌手でもあったのか!)、いろいろ役得な小道具さん、助監督?プロデューサーもイキイキとしてて楽しい~

ちょ何回も観れる。
まだ気づくことあるはず。。
つーかこんな名作、解説してる人や本、いくらでもあるだろ。。

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