私が育った家の天井には、大きな窓があった。

その窓から、ある日はとびきりの青空が、ある日は絶え間なく降り続く雪たちが、そして、ある日は、満天の星空に流れ星さえ見ることが出来た。

 大人になり、新しい家に引っ越した時、その家の天井には、窓らしきものがなかった。

もう、あの頃のような景色を見ることが出来ないのだろうかと思うと、何だかもの悲しく、叶うことならもう一度、子どもに戻って同じ景色を見てみたいと思うのであった。



夕景

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