#26【my garden journal】スイートピーと過ごした2週間

画像1 こんにちは。だんだん季節が夏に向かっています。 スイートピーは暑さが苦手。ついこの間、咲いたと思ったら、もうおしまい。  たった2週間ほどでしたが、子供の頃からの憧れのスイートピーを育てることができて、今は心が満たされた気分です。  日本では、宮崎県がスイートピーの生産地として知られていますね。 冬が出荷のシーズンなので、もう季節は終わってます。日本では、冬に温室で育てるのが良いのでしょう。
画像2 スイートピーが美しいのは、やはりイギリス。種類もそれはたくさんあります。 みずみずしい緑色の葉っぱに、ブルーやピンクの良い香りの花は、憧れです。こちらは、ワシントン州、フローレット・ファームのエリン・ベンザケインさんが出版した最初の本、Cut Flower Garden より、エリンさんのお好きな品種。
画像3 ニューヨークでは、いきなり夏がやってくるので、スイートピーを育てるのは、至難の技。 2月に室内で種子を蒔き、4月に外に植えるまでは良いのですが、夏の植物に負けてしまいがちでした。今回、私は、秋にグリーンフィールド・プロジェクト (www.gfp-japan.com)というところから購入した種子を蒔きました。 イタリア産のオーガニック、固定種のスイートピーです。
画像4 元々、スイートピーはイタリアからやってきました。  改良品種ではないので、何が咲くかは、お楽しみ。 一般に多く売られているのは、イギリスでよく見かける、スペンサー系の品種ですけれど、こちらは、名もなき、”固定種”。ちなみにスペンサー系のスペンサー、とは、あの元ダイアナ妃の家系の、庭師が作ったのだそうです。
画像5 今日、5月15日、日の長さは、14時間。 改良種の中には、日の長さがあまり長くなくても咲くものがあるようです。 私のスイートピーは、5月1日に咲き始めました。 貸し農園なので、ウスイエンドウと混植になってます(汗)。 ご近所ファーマーさんが、エンドウ豆をしきりと勧めてくださったので。。。
画像6 ウスイエンドウにすっかり遅れをとっていたのに、あっという間に背が伸びて、いよいよ開花。
画像7 この蕾の色の、なんと素晴らしいこと。 期待に胸が膨らみます。 全部咲いたところで、多くの品種は紫、赤紫系でした。 選べないところが辛いけれど、サプライズも大歓迎。
画像8 スイートピーは、大体の基礎知識で育てれば育ちますが、調べ始めると、大変なことになります。スイートピー好きの方のアドバイスは、細かい、細かい。 イギリスのマーサ・スチュワート的存在の、Sarah Raven (セーラ・レイヴァン)さん他、さすがイギリス人、丁寧に解説してくれています。 芽が出たら、10cm~15cm くらいのところで、摘心して下から芽を出させる、とか、巻きひげは切って、茎を支柱(ネット)に結びつける、とか。
画像9 スイートピーの生花としての寿命は、5日程度、とのこと。一度摘んだら、蕾はそれ以上開くことはないので、半分以上咲いている状態か、一番上に蕾が2つくらい残っている頃に摘む。摘み続けることで、次々に花が咲く、などのアドバイス。 ああ、せっかく咲いたというのに急に夏のような暑さがやってきてしまいました。 水が温まる。。。。。
画像10 夕方、涼しくなって貸し農園に行きました。私の育てたスイートピーのピークは、5月7日頃でした。
画像11 できればもっと、咲き続けて欲しい、と、たくさん摘みました。 夕日に当たって美しいです。
画像12 日が暮れたので、作業終了。スイートピーとウスイエンドウのシルエット。スイートピーが追いついて、同じ高さになってます。
画像13 他にアイスランド・ポピーもカットしてきたので、いきなり我が家のテーブルが賑やかになりました。
画像14 どんな花があるか、並べてみました。ほとんどが紫、ダークピンク系です。単色のピンクは、フリルがヒラヒラ波打っています。ちょっと新しい感じ。
画像15 この花は、マジェンタ色の花弁にすみれ色がフレーク状にまざっています。
画像16 こちらは、口になっている花弁(舟弁と翼弁)が、紫で、外側(旗弁)が赤。古い品種、Cupani (クパーニ)に似ています。 クパーニとは、シシリー島出身の修道士の名前で、彼がスイートピーの種子を各地に送ったとされています。
画像17 こちらの花は、赤っぽいところとバイオレット色が、裏側から見ても素敵。
画像18 限りなく黒に近い赤。というのもあります。写真では、うまく色が出てませんけれど。
画像19 このピンク、よく見たら、中心に白い筋が入ってます。
画像20 白。なんですが、よーく見ると少しピンクが入ってます。
画像21 分析終了。青はありませんでしたけれど、楽しませてもらいました。
画像22 さて、その後、貸し農園に訪れた時には、もう成長点を含めて、枝を切るほどに咲き進んでいました。 もう終わるんだな、という予感がしました。
画像23 うまいタイミングで花が摘めなかったので、花はあまり持たず。切り花延命剤を使っても、5日くらいというのですから、我が家の場合、2、3日。 先ほどのエリン・ベンザケインさんの本には、砂糖水でも良いと、書いてありました。 そうこうするうち、どんどん花が落ちていきます。
画像24 もったいないので、新聞紙の上に広げました。
画像25 幸い、雨の少ない、乾燥した日が続いたので、ドライフラワーのようになりました。色も赤っぽかったのに、濃紺です。
画像26 5月14日。4日間、貸し農園に行けなかったので、覚悟をしていましたが、やはり。 ウスイエンドウの方は、もう終わっています。スイートピーはかろうじて、葉がまだ緑色。そして花もなんとか咲いています。 手前はシャリーポピー(ヒナゲシ)。 こちらの種子もグリーンフィールド・プロジェクトから購入しました。
画像27 ウスイエンドウの枝を切り取ったので、スイートピーはやれやれ、と深呼吸をしているようです。 次回は、もう少し離してゆとりを持って植えたいと思います。  あっけないです。 お庭に咲いていれば、もう少し眺められるのですが。。。 種子が採れたら、と思っていくつか、さや、を残していますが、そこまで大きくなるかどうか。 雨が少なくて、地面がカチコチです。
画像28 これで、スイートピーは、ほぼ終了です。
画像29 最後に記念撮影です。
画像30 スイートピーは、イギリスやアメリカ北西部のような涼しいところが一番よく育つ、のはわかっていても、何度でもチャレンジしてしまいます。  何が私にそうさせるのでしょうか(笑)。  今日も最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。 良い週末をお過ごしくださいますように。

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