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#43【写真でお散歩】ニューヨークのガーデン通の間で話題の、アンターマイヤー・ガーデン(Untermyer Gardens)

こんにちは。毎日暑いですね。アイス、スイカ、かき氷、冷たい食べ物が多い今日この頃です。

ようやく、ニューヨークの植物園、ガーデンも少しずつオープンしているようです。本来8月はスローな月なのですが、外の空気を吸いにニューヨーカー達が訪れることでしょう。

さて、久しぶりにニューヨークの知り合いから、「新しい場所でボランティアを再開しました。毎週月曜日の午前中です。」、というメールが届きました。場所は、なんと、アンターマイヤー・ガーデン(Untermyer Parks and Gardens)というではないですか。
彼女はそこで、お庭の手入れのお手伝いをしているようです。おお、素晴らしい。

ニューヨーク市のすぐ北にある市、ヤンカース(Yonkers)。
前回のブログ(#41 & #42)でご紹介した、ウエイブ・ヒル (Wave Hill)から車で10分ほどのハドソン川沿いに、またもや大きな個人庭園が、公園として一般に解放されているのです。

最後の持ち主は、1900年代のはじめに、弁護士として、その後ニューヨーク市民のために活躍したサミュエル・アンターマイヤー夫妻でした。

その庭を見れば、いかにお金持ちだったか、一目瞭然です。
ここは、アルハンブラか、ギリシャか、イタリアのヴィラか、世界の庭園の一部を詰め合わせた、みたいな庭園ですが、アンターマイヤー氏から寄付を受けたヤンカースが予算不足で、手が入らず、かなり荒れていました。
それが、この10年近くで少しずつ、資金を調達し、修復されて来ています。
少し前までは、知る人ぞ知る、お庭でしたが、今では、ウエイブ・ヒルに来たら、こちらにも寄る人も増えて来ています。

最初に手掛けられたのが、今回ご紹介する、ウォール・ガーデン(Walled Garden: 壁に囲まれた庭)です。

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狭い入り口から入ります。
急に視界が開けます。

一瞬、ここはどこで、いつの時代かわからなくなります。小さな噴水が並ぶ水の通り道が、南北にまっすぐフォーカルポイントの野外舞台へと流れていきます。
インドのペルシャ(イラン)風、ガーデンからヒントを得たお庭だそうです。
ペルシャ風、イスラム風がテーマとはいえ、ギリシャやバイブルからのモチーフも取り入れられています。

大きなライオンの門は、ギリシャ、ミケーネ宮殿から、床のモザイクは、ティレンス宮殿のフレスコからとったイメージだそうです。

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その途中で、東西にも流れる水の通路があり、終点には、椅子や立ち止まって眺める場所があります。

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植栽の監修は、ウエイブ・ヒルの元園芸ディレクターだった、マルコ・ポーロ・ストゥファーノ(Marco Polo Stufano)氏です。
限られた予算で、千日紅とコリウス、コスモス、ユーフォビア、とフォーマルガーデンというより、カジュアルな植物を組み合わせてリピートして、素晴らしい効果をあげています。

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フォーマルなガーデンの雰囲気を壊すことなく、ピンクやオレンジの、ダイナミックなカラーコンビネーションで、魅せるところは、さすがマルコ氏です。

面白い姿、葉の形のトロピカルプランツをコンテイナーに入れて飾る、そのセンスはマルコ氏の独壇場です。
ヘッドガーデナーも、元ウエイブ・ヒル出身ということで、違う雰囲気の庭園とはいえ、この2つのガーデンには、同じ空気が漂っているんです。

これが、もともと、個人のお庭だったというところが、すごいです。
このウォールガーデンは、ほんの一部にしか過ぎないのですから、桁が違います。


今回、初めてYouTubeにチャレンジして、素人感100%の画像をアップしてみました(笑)。
ご覧いただけましたら、嬉しいです。


今日も 最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。





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