父の担当医に言われた言葉


父との時間の1ページ

脳腫瘍と診断されるまで
結構な時間がかかりました。

それまでの間「説明があるから。」と
母から連絡が入り、幾度となく
実家に向かう日が続きました。

どんな時も常に母の傍らに付き添い
話しを聞いてきました。


ある時、担当医が唐突に

「僕はね、君のことが心配だよ。
たくさんの患者さんと家族を見てきたけどね
こういう場合、嫁というのは結構あっさりと
割りきれるもんなんだよ。
でもね、娘はさ
もっとこうできたらよかったのかも
もっとこうだったら…って考えてしまって
気持ちを落としてしまうケースが多いんだよ。
だからね、自分の気持ちもちゃんとみて休むんだよ。」と。

その言葉にハッとしました。

自分の気持ちを置き去りしていることにも
気づいていなかったのです。


実は、担当医の病状説明に対して
わかりづらくてもやもやしていたので
ちょっとこの言葉にびっくりでした。

しかし、この事は
私にとって大きなものとなりました。


そもそもが病状的にどうにかできるような
問題でもないのにどうにかできないものか?
そう考えている自分がいたことに
気づかされました。

見失ってしまっていた私にはギフトでした。

そこから少しずつではありますが
父に対して向かう心持ちが変わりました。


今日も読んでくださり
ありがとうございました🍀

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