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怪談話に唸りたい

夏になると洒落怖が読みたくなる。
最近はYouTubeでゆっくりに朗読される動画もあり、作業BGMがてら流すこともある。
しかし年々物足りなさを感じるようになった。特に心霊系など、超常現象による怖い話に耐性ができ始めた。
理由は仕事で怖い思いをすることが増えたからだ。
私は化学物質を取り扱う仕事をしている。貯蔵方法や温度などに気を遣うものがある。高額なものや希少なものはまた別の気遣いが要る。法の遵守を念頭に適正運用をしようとすると流通に携わる人への教育も業務内容に含まれてくる。
現在2社3事業所めになるが、いまの職場は全体的に商品の扱いが雑で度々ヒヤリハットが起こる。とんでもない事故になったこともある。私が過労で休職に至ったのはそのような環境ストレスも寄与しているだろう。
何が言いたいかというと、生きている人間が一番怖いということだ。
怨念のような怪異は軽毛湯的に何をしてくるか予想がつくから回避できるしお祓いなどの対処法がある。しかし生きている人間は何をするか予想ができない。私に他者を制御する権限もない。ただ安全にことが運ぶことを祈り、最大限の努力をするだけだ。
心がいくつあっても足りない。
こればっかりは就活で見抜けないし面接で質問できることでもないので次の仕事を探す際も完全にガチャになってしまう。法人ガチャではなく事業所ガチャだと思っているので辞めた人の声は会社の規模によって変わってくる。
早く辞めて解放されたい。
この際別の業界でもいい。とにかく今の職場から逃げたい。非常勤で復帰する予定だが。非常勤になったら大きなプロジェクトから離れて目の前の雑務だけやって帰る流れになるといいのだが。

また話が脱線してしまった。
ゆっくり解説を結構視聴している。
化学系の事件・事故の解説動画は最高のアクシデントレポート集だと思っている。
あれらは当事者意識を持って閲覧ができる。恐怖感よりも共感のような、背筋が伸びる思いで聞いている。

所謂検索してはいけない言葉では嫌悪感を感じることはあるが、画像や映像系はウイルスが仕込まれていると嫌なので直接の閲覧はしないようにしている。
そもそもグロ系は好んで見ようと思わないから、求めているものが違う。
意味怖系はものによる。なぞなぞは求めていない。
洒落怖の中でも反社など社会の闇が絡むような話は以前と同じ恐怖を感じられるので、この系統と後味の悪い話でこれからの夏を乗り切りたい。

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