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リカちゃん人形の変遷から、令和を生きる子どもたちに何を伝えるか、考えてみた

こんばんは。
今日は、以下のニュースを見つけて、久しぶりに幼少期を振り返っていました。

みなさんは、「リカちゃん人形」で遊んでいましたか?
大人になって、昔リカちゃん人形で遊んでいた頃のことも忘れていたので、このニュースを機に、幼少期を振り返りつつ、リカちゃん人形についても調べてみました。

そもそも、私にとっては「リカちゃんパパって行方不明の設定だったの?!」というところからのスタート(笑)。
リカちゃん人形は知ってはいるけれど、私が所有していたわけではなく、近所のお姉さんが持っていて、一緒に遊んだ時に持ってきてくれたのが、リカちゃん人形だったように記憶しています。

意外にも、リカちゃんやその家族の設定は細かくストーリーが練られて決められていたことを知り、色々と考えさせられたので、今日はそのことについて書きたいと思います。

時代を映す、リカちゃんファミリー

リカちゃん人形の誕生は、1967年に遡ります。
普通に歳を重ねていたら、なんと52歳なんですね(笑)。
実際には、小学5年生の設定のまま、5年ごとに少しずつ姿を変えながらも、女の子たちの遊び相手として今もなお大活躍しています。

出典:タカラトミーホームページ

興味深いなと思ったのが、リカちゃんのパパとママです。
その時代に合わせて、女の子の理想とするパパ像やママ像を表現しながら、現代の家族の在り方を体現する存在として、愛されてきました。

特に、昭和から平成へと時代が変化していく中で、
「男は仕事、女は家庭」というイメージを覆すように、リカちゃんのパパとママも変化してきました。

ファッションデザイナーとして仕事をしながらも家事万能な優しいママのイメージから、5代目を経て、娘であるリカちゃんにより似た顔立ち、洗練されたスタイルへと変化してきて、「友達感覚の親子」を象徴するようなママとなりました。

一方、高度経済成長期にモーレツに働く父親像を表現して行方不明の設定だったパパも、
1989年(平成元年)には「マイホームパパ」のイメージを象徴するように新たに発売されています。
2014年には、女性の社会進出を後押しする時代の背景から、
なんと「イクメン オブ ザ イヤー 2014」(イクメンキャラクター部門)(後援:厚生労働省/特別協力:厚生労働省委託事業イクメンプロジェクト)を受賞するまでに至っています。

たかが子どもの遊び道具である人形ですが、
こうして細かなキャラクター設定がされていることを知ると、なんだか感動してしまいました。

何を「当たり前」とするか?

リカちゃん人形に象徴される時代背景を考えると、
平成から令和へと時代が移っていくこれからは、どんな家族の形を体現していくのでしょうか?

前回の記事(こちらを参照)でも触れましたが、
「王道モデル」の影響が大きい日本だからこそ、リカちゃん人形一つをとっても、どんな家族像を表現するのかで、子どもたちに伝わる「当たり前」や「普通」も変わっていくように思います。

個人的には、「起業家のママ」のように、
これまでと全く違うママの職業やストーリーがあってもいいなと思ったのですが。

自分にとって何が幸せか?という観点から、
子どもたちの選択肢が思いっきり広がるような存在の大人でありたいなと思いました。


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