140小説 『消えた鍵の犯人』 #シロクマ文芸部
「消えた鍵、知らない?」
私の職場では早出の人が前日に鍵を持ち帰る決まりなのだが理事が先に鍵を開けていると戻し忘れて、よく行方不明になる。
最近はずっと見つからない状態だが心当たりのない私は首を振る。
「理事に頼むか…」
と諦めた職員を見送った数日後…
鞄の奥底からブツを発見したのは秘密の話
結構長い間、所持していた犯人はもちろん……ですね。一応、早出はペアなんですが、せっかちな私は早めに職場に行くため、毎回持ち帰る側だったのですが……
「もー! 誰よ、ちゃん