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レース動画分析④ 無料モニター 200m個人メドレー

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短水路 200m個人メドレー 女子選手
2.38:56(15:76, 34:73, 41:41, 45,62, 36:80)

◯分析
ハイポ
バタフライはスタート直後はハイポ2ですが、基本的にはハイポ1

テンポ
バタフライ前半0:95~1:00後半1:00~1:05 背泳ぎ前半0:65~0:70後半0:70~0:74 平泳ぎ全体を通して1:15~1:20 クロール全体を通して0:55~0:60

ストローク数(前半 後半)
バタフライ(13, 15) 背泳ぎ(25, 26) 平泳ぎ(17, 17) クロール(26, 28)

◯評価
いずれの泳法もテンポは十分に速く、最後まで維持できています。ストローク数を見ても大きく崩れていません。しっかりトレーニングできている証拠です。特に平泳ぎは前半後半の差がなく安定しています。では、どこに伸びしろを見つけるかですが、私が個人メドレーで評価基準にしている「バタフライとクロールのラップ比」「前半と後半のラップ比」です。〇〇ちゃんの場合だと、バタフライ対クロール=1対1.06 前半対後半=1:1.08 です。1.05を切ると消極的過ぎ、1:10を上回ると積極的過ぎと評価しています。JO入賞者を見ると1.10を上回っている選手は多く、前半から攻めている印象です。よって、〇〇ちゃんは前半の伸びしろがあると見ても良いでしょう。

◯対策と目標
①バタフライでテンポを上げずにラップを短縮 優先度★★★
スタートでさらに優位に立つために、陸上でのジャンプトレーニングでさらに飛距離を伸ばしましょう。ジャンプトレーニングは指導者の元で実施することをおすすめします。ハイポ1だと上半身が立ちやすいので25mまではハイポ2を検討してみましょう。息継ぎをしていないときは、ストローク動作の力を入れるタイミングを少し遅らせると良いです。バタフライのプルを強化する練習法として、25m6〜8本、1分サイクル、バタフライのプル、8かき程度のノーブレスを繰り返してみましょう。以上「スタート」「ハイポ」「プル強化」によって、25mを12かき15秒前半で通過できればベストタイム更新の可能性が高まります。

②背泳ぎのキック 優先度★★☆
キックとプルのアクセントのタイミングを明確にして、蹴り始めに力強さを求めても良いと思います。これは実際に泳いでいるのを見てもらうと良いです。

③平泳ぎひとかきひと蹴り 優先度★☆☆
特に背泳ぎからターン直後は、水中でストリームラインをしっかりとれていない印象です。ドルフィンキック、かきの方向、足を引き寄せるタイミングなどを細かく決めて練習してみましょう。浮き上がりの距離が何メートルが最適かなども確認しておくと良いです。

◯次のレースの目標
前半でテンポに頼らず1秒短縮を目標にしてみましょう。後半はひとかきひと蹴りを丁寧に泳ぎ始める。キックの強さからみても後半は十分戦える準備ができていると思います。

レポートは以上です。ラップ比は個人の特性によって最適が違ってきますが、目安から具体的目標を決めて練習に取り組むと良いですね。次回は50m平泳ぎのレース動画分析をレポートします。今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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