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#小説
読了『さくらのまち』
ここしばらくの間、それなりに忙しく動いていたのだけれど、ようやく読み終えることができたので残しておく。
いきなりこういったことを書くのはどうなんだろうと思う自分がいないわけでもないけれど、思ってしまったものは仕方がないので書いておくことにする。
僕は毎回、三秋縋という物書きの作品を読むたびに「自分という人間はきっとこの本を読むために生まれてきたのだろう」と思う。さすがに大袈裟に言っているところは
読了『人間標本』『これが最後の仕事になる』
読み終えてからしばらく経ってしまっているので、今回は2冊同時に書いておくことにする。
まずは『人間標本』だけれど、こちらは物語としての展開の流れというようなものが非常に綺麗で、読んでいて心地よいものだった。
物語自体の内容としては、蝶学者である主人公・榊史郎の手記、といった文体で描かれる「標本殺人事件」というべきものの経緯が綴られているものである。
さすが「イヤミス」というジャンルを広めた作家と
読書のすヽめ『君の話』
夏だ。
照りつけるような、それでいて心を晴れやかにする日差しも、全力で体を動かして流す汗とそれを追う声援も、不思議な出会いから始まる小さくて大きな冒険もないけれど。
ただ漠然と感じる暑さと少しだけ沈む気持ちが僕に夏の到来を教えてくれている。
僕が日々を送る部屋にはエアコンが備わっているのだけれど、こいつは数年前から僕の指示を聞く気がなくなったようで、今ではただの立派な置物になってしまっている。