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「シナジーを創り出す」とは、比較優位を生かすこと

『7つの習慣』という本に「シナジーを創り出す」という考え方が出てくる

シナジーとは、1+1が2より大きくなるような関係のことだ

これは本の中で6つ目の習慣なのだけど、いまいちピンときていなかった
理想としては共感できるが、具体的にどうすればいいのかが書いていなかった

本を読んで以降、このテーマは何度も考えてきたけど
今日になって「比較優位」の考え方で説明できることに気づいた



比較優位とは経済学上の用語だ
二者が財を生産して取引するとき、それぞれが自身の得意分野に集中すれば、全体としての財の量を最大化できる、というものだ

ざっくり説明する
二つの国があり、どちらもAとBの財を生産しているとする

一方は大国で、Aは激安で、Bも安く作ることができる
他方は小国で、Aは非常に高く、Cも高くなってしまう

この両国が貿易をする
普通に考えれば、小国には勝ち目がない

だが実際は、大国がA、小国がCの生産に注力し、貿易をして財をやり取りすると、全体としてもっとも多くの財を生産できる
また、貿易によって財を交換すれば、両国が手に入れる財は、自国だけでABを両方まかなう場合よりも多くなる

これはすごいよね
リカードという人が提唱した考え方だ



このことは、弁護士と秘書の分業の問題にたとえて説明されることもある

ある弁護士は有能で、弁護の仕事も、タイプライターを打つのも上手い
そんな弁護士が、弁護はもちろんできず、タイプライターを打つのも遅い秘書を雇った

この状況でもなお、弁護士は弁護に、秘書はタイプライターに専念することで、両者の生み出す財の合計が最大化される

参考: https://imidas.jp/genre/detail/A-105-0040.html



さて、この弁護士と秘書の話
これはまさにシナジーの話だ

1+1が2より大きな効果を生んでいる
二人は、別々に仕事をするよりも、手を組んで自身の得意なことに集中することで、両者の得る利益が大きくなるのだ

この理論は、シナジーをきれいに説明できる
人はみな、自分の得意なことに注力し、相互に協力することで、全員がより大きな利益を手にできるのだ



また、この考え方を使うと、自分のために生きるメリットがさらに明らかになる

自分のために生きることは、自分の持っている比較優位を生かすことだ
得意なことに集中しつつ、他者と手を組んで生きることで、自分の利益も、社会全体の利益も最大化できる

「自分のために生き、比較優位を生かす」
この文言をメモに加えて、これから何度も見返していこうと思う



じゃまたね
読んでくれてありがとう



(よければなんでも送ってね)

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