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book-go-around #026 東京: Aki Yamamoto(23歳)

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きっかけは高校生の時にネットやSNSで得られる情報じゃもの足りなくなって本屋さんに行くようになり、STUDIOVOICESpectatorERECT Magazineなどのカルチャー雑誌を買い始めるようになりました。

2018年にフランスを拠点に活動する移動型アートプロジェクト"OFFBEAT RATS”を招いた展示に参加したんですが、そこでたくさんのアートブックを見て海外に個人規模でこんなに本を作っている人たちがいるんだと知り、それからは海外のインディペンデントでやっているパブリッシャーの本を買うことが増えました。

その展示の時に製作したZINEのリソグラフを印刷してくれたPURESU DE TOKYOに教えてもらった本もよく買っています。

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感覚的に買っていた時の本は今ほとんど見ないものものばかりなので、最近は本当に必要なのか熟考して買ってからも確実に見返すだろうなという本しか買わないようにしています。

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ジンクスは特にないですね、その本を買うかを数日悩んでいたらすでに売れてしまっていてもう無いみたいなことは良くあります。

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Cargocolor Nummervier

Cargocolor Nummervierはstudio ausser haus から出版されている貨物列車に関連したグラフィティ、Hoboなどのカルチャーを元に数名のアーティストを特集したファンジンCargocolorの最終号です。
内容はもちろんですが紙と印刷の質感、写真の色味、テキストの散りばめ方がとても理想的でめくっていてとても気持ちが良いです。
作業机のそばに置いてよくパラパラ見ています。


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Zedrick Meyer / Extension of a thought

ミュンヘンのKlick Klack Publishing から出版されているZedrick Meyerのアーティストブックです。
長さ30メートルの廃線跡を対向する2枚の鏡を使って、無限大に拡張するというインスタレーションを記録したものです。
インディペンデントのパブリッシャーを見ていると、インターネットで検索しても出てこないような人物の本を出版していたりします。
この本がまさしくそうで、世界中には自分の知らない面白い人物が沢山いるんんだろうなと思わされます。


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MacGuffin Nº 8 / The Desk

MacGuffin は身の回りにあるオブジェクトを特集している、年2回発行のデザイン&クラフトマガジンです。
最近買った本でお気に入りの一冊です、一つのプロジェクトをまとめている本に魅力を感じることがよくあります。

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本を買ってて印象に残っているエピソードはあまりないんですが、本を作っていると自ずと似た感覚の人や、好きな文化が近い人に遭遇することがあります。

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単純に興味が湧いたものはどんなものでも買ってしまえば良いと思います。

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PURESU DE TOKYO 
日本のインディペンデントパブリッシャーで、ここから出版される本は毎回早く見たいと思わされます。
僕が本を作り続けているのも彼の影響です。

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良い本ばかり所有していて、彼の本棚を一度見てみたいです。


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知った頃には全て売り切れていたりすることが多いです。
でも友人が持っていたり、何かのタイミングで手に入ったりすることがあるので逃したって感覚はないです。

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本棚に並ぶ本を見るとその時関心を持っていたものを思い出したり、何故今この本に興味が湧かなくなったかなどの痕跡が見えたりしてちょっとした個人史を振り返れるのが良いことだと思います。
所有してるものでそういった歴史が見えたりするので、友人の家の本棚を見たりするのも好きです。

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最近新しく本を作りました、flotsam booksにも取り扱って頂いてるのでお時間あれば是非見てください。

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サポートされたい。本当に。切実に。世の中には二種類の人間しかいません。サポートする人間とサポートされる人間とサポートしない人間とサポートされない人間。