マガジンのカバー画像

フローレンスのメンバー勝手連

166
フローレンスのメンバーたちが個人で発信しているnoteをゆるっとまとめました。記事の内容はいずれも個人の見解です!フローレンスについて詳しくはこちらをご覧ください:https:/…
運営しているクリエイター

2020年8月の記事一覧

この国でオンライン診療を盛り上げようとしているけれど苦戦してる話

こんにちは。マーガレットこどもクリニックの前田晃平と申します!クリニックのオンライン診療を盛り上げるべく仲間たちとせっせと企画運営するのが仕事です。 なぜ今私たちがオンライン診療に力を入れようとしているのか。それにはいくつか理由があります。 まず何より、患者さんのニーズの高まりがあります。新型コロナウイルスが依然として猛威をふるうこの状況で、体調の優れない患者さんが他人と接触するリスクはできる限り避けた方が良いと思うのです。 患者さん、特に小さいこどもにとって自宅でスト

ついに、突破口が見えた。政府に訴えてきた子どもたちを性暴力から守る仕組み。制度実現までの道筋と課題

「いよいよ、ここまできた」 資料をみて、駒さん(弊会代表、駒崎)と目を合わせ、互いに強く頷きました。 8月28日、厚生労働省で社会保障審議会児童部会「子どもの預かりサービスに関する専門委員会」が開かれました。先のベビーシッターマッチングサービス大手企業の登録シッターが派遣先の子どもに対する強制わいせつ罪で立て続けに逮捕された事件を受け、その対策を審議するものです。 資料には、本件を担当する官僚各位が作成した対策案のたたき台がありました。課題は多くあると思いましたが、現在

ベーシックインカムを越えよう

最近、ベーシックインカム(以後、BI)に関するニュースが増えてきましたね。いくつかの国や地域で導入(あるいは実験)が進められているようです。新型コロナウイルスの影響で大量の失業者が出てしまったことに伴い、最先端のセーフティネットとして世界中で期待が高まっています。 私が学生の時なんかは完全に夢物語でしたが、なんだかリアリティが出てきた感があります。 BIとは、最低所得保障制度のこと。諸々モデルによって細かい違いはありますが、つまりは、その人が働いていようがいまいが、最低限

いったい、僕は何と戦っているのだろう。 ちょっとだけ弱音をはく。 「社会を変える」のラスボスについて

今回は、誠に情けないですが、ちょっとだけ弱音をはかせてください。端的にいうと、現在取り組んでいるソーシャルアクションが苦境に陥っているのです。 私たち認定NPO法人フローレンスは現在 #保育教育現場の性犯罪をゼロに を掲げて活動しています。具体的には、保育・教育現場で働く人に「無犯罪証明書」の提出を義務化すること(=日本版DBS)を政府に訴えています。 ベビーシッター、保育士、そして教師らによる、児童への卑劣な性犯罪が後を断ちません。諸外国では、子どもと関わる仕事をする人

最近モヤモヤと考えていること - 政府や自治体に、もっと自律的に働いてもらうためにはどうすれば良いのか?

随分とご無沙汰しておりました。この連休中、1人でゆっくり考える機会が図らずもできたので、これまでやってきたことだったり、今後やっていきたいことだったりについてあれこれ整理していました。 そんなことをやりたいと思うくらいモヤモヤとした思いを抱えるに至ったきっかけは1ヶ月前の東京都知事選。 空虚な公約と、それによって失われるもの結果はご存知のとおり、小池ゆりこ氏の圧勝。この選挙戦で対立候補からよく指摘されていたのは公約の実現状況でした。高らかに「7つのゼロ」を前回の選挙の際に

ミルクボーイな男性育休

友人「いきなりですけどね、うちのオカンがもし俺に子どもできたら使って欲しい便利な制度があるらしいんやけど、その名前をちょっと忘れたらしくて」  私「子どもできたら使って欲しい便利な制度を忘れた? どうなってんねん、それ」  友「色々聞くんやけどな、全然分からへんねん」  私「分からへんの? ほな俺がね、ちょっと一緒に考えてあげるから、どんな特徴ゆうてたか教えてみてよ」  友「最近、小泉進次郎さんがお子さんが生まれた時に使って話題になったらしいねん」 私「おー… 男性