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意識はいつ生まれるのか 

意識はいつ生まれるのか 脳の謎に挑む統合情報理論
ジュリオ・トノーニ他 著

なぜ、意識は起きるのか?意識は人間だけなのか?
AIが発達すると、AIは意識を持つのか?

この本でいう意識は自我と同義語に感じるが、この自分を自覚するという機能や神経自体はない。
単に複雑性を高めれば意識が生成されるということでもない。
各機能が部分に止まらず、全体が統合的に動くことで意識が生成される可能性が高い。

これは、脳が全体的に動くと意識が起こり、部分的に動くと意識は起こらないという実験データからの仮説。

それを立証するほどの科学的な理論には達していないが、統合的に動く事で意識が起きるというのは、仮説としては、かなり有効。

睡眠時は、脳の休息というより、むしろ脳が活性化しているともいえるが、脳の各部分がそれぞれ動いている状態なので、統合していない。そのため、意識は起きない。

また、デジカメも各部分は、指示こどに各特定の部品が特定的に動作するが、デジカメ全体的に統合的に動かない。だから、デジカメに意識はない。

反対に地球は全体的に動いているので、地球にも意識が生まれているともいえる。オカルトではなく、理論的に多分間違いない。

意識は統合が前提にある以上、意識の所有者にしか、存在有無は自覚できず、その下の階層にいる者にはわからない。
なので、下の階層である人間からは知り得ない。

ちなみに、宇宙は無秩序にエントロピーが膨張しているだけで、統合的に動いてない為、意識は生まれてないだろう。

各シナプスが部分的に動くにとどまらず、その相互作用などから全体的に統合的な動作から超越的な意識や自我が生まれる。

となると、統合的に動くことで発生する意識を神というなら、神は理論的にありえる。

地球や宇宙、国や会社や学校など、統合的に動く事物には自我が生まれているのだ。そして、その下にいる人間には、認識できない。
これは、人間が神と名づけたものだが、科学的にいうと統合から生成された超越機能だ。

ということで、科学が神を証明する事になる可能性を感じた。
無神論に近い自分だが、最近、神が理論的に説明されるかもしれないという気もしている。

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