文学フリマで飾るゴミ箱を作る
ボンジュールみなさん! タイトルで何言ってんだこいつと思ったあなたへ! 大正解です。私も何言ってんだこいつと思ってます。
しかしとにもかくにも、文学フリマでゴミ箱を飾りたい!
文学フリマとは文学に特化した同人誌即売会。私は10/27(日)に福岡で開催される文学フリマ福岡10に「ディスクール」というブース名で参加するのですが、そこでどうしてもゴミ箱をディスプレイしたいと思うのです。
事の発端は数日前、設営に必要な備品を買いにセリアへ足を運んだときのことでした。
とてつもなくキュートなゴミ箱があるやないか……!?
その棚は一面ミニチュアコーナーとなっており、ほかにも教室の机やドアや赤コーンや、さまざまなミニチュアが所狭しと並んでいたのですが、私が吸い寄せられたのは駅のゴミ箱。かわいい!
私ゴミ箱って好きなんです。ゴミって文化じゃないですか? お菓子のパッケージ、新聞雑誌、空き缶、どれをとってもその国や地域の特色が出るわけです。以前行ったバンクシー展で、ゴミ箱のディスプレイがものすごいこだわりようだったのなんかきゅんきゅんしちゃって。
そんなわけで、ゴミ箱のミニチュアなんて見逃せない。いやいつもなら飾る場所もないしな~でスルーするところですが、今は文学フリマを控えし身。そう、文フリで飾るという名目がある! ちょうどスペースがさみしいと思ってたところだし。
というわけで、こいつにたっぷりのゴミを入れて文学フリマで飾りたい! 私の情熱はスパークし、気づけばゴミ箱二つを手に取りレジに向かっていたのでした。
新聞・雑誌
まずは駅のゴミ箱の真ん中「新聞・雑誌」の部分に入れるゴミを作ります。
新聞を作るのもおもしろそ~と思ったんですが、今回は豆本づくりにチャレンジすることに。豆本と言っても本格的なやつではなく、いわゆる折本です。2種類のサイズの16ページ折本を8冊作ります。
まずはテンプレートを作っていきます。使用するソフトはもちろんword。1ページサイズの四角を描画し、コピぺし移動しコピペし移動し、コピペし移動し。ページの枠ができたらその中にテキストボックスを作成し、コピペし移動し、コピペし移動し……。
もしかして……私めっちゃあほなことやっとる……?
生まれ始めた疑惑から目を背け、作り上げたテンプレートこちら。
ここから邪魔になる枠を消して、最終的にはこう!
ここまで来たらあとは本文を書くだけ! このサイズの本に流し込める掌編がなかったので、書き下ろしです。
ゴミ箱に突っ込むのに!! 書き下ろしです!!
いや~~あほやな~~とさすがに自覚せずにはいられない。ええんや……あほな私を愛してくれ……
さすがにそんなにほいほい掌編のネタなど思いつかないので、とりあえず4編は新刊にちなんだ短文、2編は今度書こうと思ってる作品の準備号にしました。あとの2編は正真正銘思いつきの掌編。
文を打ち終わったら、適当に表紙を作って、印刷します。
これをひたすらおりおりして、はさみでちょきちょきして、のりでぺたぺたして、こうだ!
いやーいいのでは!? この調子で両隣に入れるゴミも作っていきます。
その他のごみ
「その他のごみ」はなんでもいいわけですから、ここは「私のつぶやき」を捨てていこうと思います。Twitterなんてゴミ溜めみたいなものですからね。
私のTwitter(@wister2a)からいくつかのつぶやきを抜粋して、wordにコピペ。フォントや文字サイズを変えて印刷し、びりびりと破いて切り取っていきます。
あとはこれをよき感じにぐしゃぐしゃにしてゴミ箱にぽい。余ったのでペダル式のゴミ箱のほうにもぽい。
ビン・カン
最後は一番の難関、ビン・カンです。
空き缶のミニチュアを作ろうかな〜と思って色々調べたんですが、手間がかかりすぎるので断念。数を用意したいんですよね、ゴミ箱はいっぱいになってるほうが心躍るので。
というわけで、太口ストローをちょきちょきして空き缶に見せかける作戦に移行します。
さらにストローだけでは面白みがないので、私がかねてより蒐集している「友人の誤字」を表面に貼り付けることにしましょう。なんせ誤字ですからゴミとして捨てるにはぴったりです。
またもやwordでちいさな四角を描画、いろんな色で塗りつぶしてラベルのような形に。その中にテキストボックスで誤字を書き入れていきます。
出来上がったら印刷して、はさみでちょきちょき。
これを切ったストローにセロハンテープでくるくると貼り付けて、こうです!
できたー! あとはゴミ箱にぽいするだけ。
完成です! かわいい! かわいいよ!
ゴミ箱は文化、と言いましたが、何を捨てるかって本当にその人の個性だと思います。私は誤字とつぶやきと掌編を捨てました。捨ててもいい! と思ったから捨てたのですが、やっぱり掌編はちょっともったいなかったりもして、その名残惜しさも含めてリアルでいいかな? なんて思います。実際のゴミだって、全部が全部いらないわけじゃないもんね。
ゴミにも種類がありますが、中には「もともと必要だったもの」という種のごみもあるわけで。もとは価値があったもの、もとは大切だったもの、それらを惜しんだり懐かしんだりしながら捨てる、その行為に人の営みがあると思います。
とまれ、「文学フリマ」というイベントに「ディスクール(言説)」というブース名で参加するわけですから、ゴミもやっぱり「言葉」じゃないとね! というところにはこだわりました。楽しかった!
こちらは何事もなければ10/27(日)の文学フリマ福岡10でA-36ディスクールにて飾っておきますので、当日いらっしゃる方はぜひご覧になってください。言ってくだされば蓋も開けます〜。
私のブースの情報はこちら↓にまとめています。
以上! 「文学フリマで飾るゴミ箱を作る」でした!