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人の顔がわからない(TREASURE判別チャレンジ)

※これはオタクがTREASUREメンバーの顔と名前を当てるだけのnoteです。彼らをおもちゃにしたり、けなしたりする意図は一切なく、真剣に取り組んでいますが、まったく人の顔がわからないオタクがぎゃいぎゃい騒いでいるので不快に思われたらすぐページを閉じてください。



 3月某日、友人からこんな画像が送られてきた。

 来た。戦いの始まりである。

 みなさんは男性K-POPグループ、TREASUREをご存知だろうか。正直に言って私はよく知らない。しかしJIKJINというタイトル曲があること、イルメン(日本人メンバー)が4人いること、そしてその4人の名前、は知っていた。つい先日1stコンサートが開催され、オンラインで配信されたことも。

 というか、その配信を見た。

 私はTREASUREをまったく知らなかったが、友人が今沼に片足を突っ込んでいるのだ。あるいは両足かもしれない。肩まで浸かっているような気もする。ともかく、友人の影響でこの若いグループに私も興味くらいは湧いており、数千円の配信チケット代を払うのはやぶさかではなかった。

 あいにくコンサート当日は別の用事で視聴することあたわなかったが、ディレイ配信の日程は2日とも空いていた。そこで1度目のディレイは家で鑑賞し、2度目のディレイは友人たちと一緒に鑑賞することになったのだ。

 さて。冒頭の画像に戻る。

 これは先述の通り3月に送られてきたものであるが、その存在を私はすっかり忘れていた。ところがコンサート配信を視聴したことにより、今こそこの課題に取り掛からねばという気になったのである。

 ちなみにこの友人は、私がうっかりTwitterで「BTSの顔覚えてみようかな」と呟いたときも秒で以下の画像を送りつけてきた親切な鬼である。

 

 さて、ともかくもTREASUREである。配信の翌日、私は重い腰を上げてこれに取り掛かった。配信を2度も見たのだから、資料なしで取り組むのが筋というものだろう。幸い、入門編ということで今回はイルメンのみの出題だ。12人中4人。なんと優しいのだろう。それならきっとできるに違いない。よく見てみよう。

 あ〜〜〜〜ぜんぜんわかんないな。

 みんな顔がきれいだ。それはつまり、誰が誰かわからないということなのである。みなさんはレオナルド・ダ・ヴィンチ『最後の晩餐』の十二使徒を見分けられるだろうか。それと同じだ。

 いや、しかし下段右から2番目(以下「下右2」のように記していくこととする)の青年は見たことがある。

 おそらく、これはジュンギュだ。

 それから下左2の青年。彼もわかる。これはイェダムに違いない。

 と言うのも、昨日の配信で私が覚えた顔がこの二人だったのである。イェダムは比較的すぐに覚えたし、ジュンギュは難航したが配信が終わるころには完璧になっていた。アンコール衣装に着替えて出てきた彼らを見て私がとっさに「ジュンギュ!!」と叫んだとき、友人は「完璧や」と言ってくれた。彼女が完璧だと言うのだから完璧なのだ。この二人は、私は自信をもって答えられる。さっそく回答を入力していこう。

 いや、しかし待て。上右1の青年。

 これもジュンギュじゃない?

 私の見たところ、ジュンギュが2人いる。通常なら考えられないが、アイドルに関してはそういうことがままあるのだ。防弾少年団も最初はテヒョンが2人いた。Stray Kidsに関してはスンミンが4人はいた。そういうものだ。何もおかしいことはない。

 しかしどちらも「ジュンギュ」では体が悪い。ここはナンバリングをするべきだろう。どちらでもいいのだが、強いて言うなら下右2の青年がいつも笑顔のジュンギュのイメージに近い。ここは彼を無印のジュンギュとしよう。つまり、こうだ。

 正直もうこのまま友人に提出してもいいのだが、「イルメン問題」と言われているのにイルメンを答えないのは礼儀に欠ける。そこで私は、「ビジュアルヨシ!!性格ヨシ!!」で知られるヨシを探すことにした。ヨシの写真は以前からたびたび友人のRTによってタイムラインに流れてきていて、私も見覚えがある。配信を見る前、唯一覚えていた顔がヨシと言っていい。だからここはヨシから探すのが最善のはず、なのだが。

 これヨシじゃない?

 「イルメン問題」と言われているのだからイルメンは空欄になっているはずだ。しかしこのヨシ(仮)は空欄になっていない。これはどういうことだろう。

 どういうこともクソもなく、要するにこれはヨシではないのだ。わかっている。わかっているが、私は自分に嘘はつけない。誰を欺いても、どんな誤魔化しをしても、自分だけはだましてはいけないというのは私が中学生のとき自分に課したルールだ。つまりこうなる。

 ヨシが見つかったことだし、次はハルトを探そうと思う。何を隠そう、昨日のディレイ配信を見て一番顔が好きだと思ったのがハルトだ。好きな顔を探せばいいのだから、これは簡単だろう。

 率直に言って、全員ハルトに見える。

 配信では身長のデカさでハルトを見分けていたから、全身が映っていないともうわからない。好きな顔? 好きな顔ってなに? 私の好きな顔は塩顔なんですけど。塩顔、おるか???

 あえて言うなら、上左3がハルトに……見える……? ような気がする。なんとなく身長が180cmはありそうだ。とりあえず彼をハルトとしよう。

 自信がないから「…?」をつけておいた。ひとまずこれでいいだろう。

 しかしよく見ると、下右3もハルトっぽくないか? そうか、ハルトも2人いるのか。仕方ない。彼もハルトだ。

 さて、残るイルメンはアサヒとマシホだ。しかしヨシがなぜか今のところ空欄以外にいるので、本物のヨシがまだ残っている可能性もある。そういう目で見ると、下左1がヨシに見えないこともない。

 これで残り一つの空欄は正真正銘アサヒかマシホということになるが、ここは素直に「アサヒかマシホ」でいいだろう。ジョングクとテヒョンを見分けられない友だちは、ジョングクを見て「これはグテ」と言っていた。人生にはそういう潔さが必要なのだ。

 完璧だ。

 これで提出の最低条件はそろったわけだ。しかしなぜか空欄以外にヨシがいるという違和感は拭えない。ここはもう全員回答するしかないだろう。

 実を言うともう覚えている名前があと「ヒョンソク」と「ジフン」しかない。ヒョンソクが長男で、ジフンが次男、ふたり合わせてリーダーズだったはずだ。しかし残りは4人しかいないのだから、2人も名前がわかっていれば十分だろう。

 まず、下右1の彼だ。

 彼はよく見ると、イェダムに見える。

 もちろん、本物のイェダムは下左2の彼だ。そのくらいの分別は私にもある。しかしもし彼がいなかったら、下右1の彼がきっとイェダムだっただろう。彼はそういうポテンシャルを秘めている。要するに彼はイェダム練習生なのだ。

 しかしさすがに本物のイェダムと混同するわけにはいかない。そこで以下のようにしてみた。

 本物のイェダムに「!!」をつけて強調し、イェダム練習生の彼は「次点でイェダム」とする。これで誰がどう見ても本物のイェダムは「イェダム!!」だ。

 さて、次にヒョンソクを探す。のだが、結論から言ってしまうと、この中にヒョンソクはいない。

 私の知っているヒョンソクは短い金髪をレインボーに染めたいけいけどんどんなあんちゃんだ。このパステルカラーの世界観の中にはいない。彼の髪は原色だった。

 しかし、K-POPに触れるようになって半年。私にもわかっている。ナムジャドルとは、顔が変わる生き物なのだ。

 それに私だってヅカオタのはしくれだ。メーキャップやウィッグ、衣装、照明が変わった程度で当該人物を見失うわけにはいかない。

 思い出してみよう。奇抜なヘアスタイルに惑わされていたが、よく考えるとヒョンソクは可愛らしい顔をしていた。記憶の糸をたぐりよせ、そっと束ねていく。もろく細い糸はときに千切れ、ときに散らばりながらもやがてひとつの輪郭を描き出した。

 わかった。上左2がヒョンソクだ。

 となるとその左はもうジフンしかいない。私が名前を覚えているのはあとはジフンだけだからだ。

 ここまで来て、私は今まで目を背けていた問題に向き合わなければならなくなった。

 これ誰?

 ほかの青年は「見たことはある気がするがみんな同じ顔に見える」だった。しかし下左3のこの青年は、そもそも顔を見たことがない。私の知る限り、彼はコンサートには出演していなかった。数えてみればわかることだ。コンサートに出演していたのは12人。対して、この画像に映っているのは13人のはずだ。だから私がこの茶髪の彼を知らないのも無理はない。そう、数えてみれば。

 3度数えてみても、12人しかいない。

 私、見たことがあるのか? この茶髪の青年を? マジ? いや、よく考えてみよう。覚えていなくても推理することはできる。今こそ私の灰色の脳細胞を呼び起こすときだ。改めて見るとこの青年、バブの顔をしている。

 これはまごうことなきマンネの風格。

 そういえばマンネの名前は聞いた気がする。ドンファンみたいな……たしか……

 そう。ソジョンファンだ。彼はソジョンファンなのだ。もうそういうことにしておこう。

 これで回答は完成した! あとは提出するだけだ。正直イェダム以外自信はないが、ジュンギュ無印とジュンギュ2のどちらかはジュンギュだろう。ビギナーズラックでヒョンソクも当たる気がする。肝心のイルメンは一人も合っている気がしない。

 数分後、友人から採点結果が戻ってきた。採点はやない? 流石……

 うん?

 丸が3つしかないのはいい。想定内だ。しかしよく見ると3つの丸のうちひとつは「アサヒかマシホ」のマシホについており、もうひとつは「これもハルト?」についている。要するにまともな丸は「イェダム!!」だけだ。つまり正答率は12分の1なのだ。

 いやこの際それも気にしない。そんなものだろう。問題はそう、ジュンギュ、ジュンギュだ。

 無印も2もジュンギュではなかった。

 そんなことある? 結構自信あったんですけど。え? じゃあ誰がジュンギュ?

 よ、ヨシ……お前がジュンギュだったのか……

 つまりこうだ。私がジュンギュだと思っていた二人はジョンウとジェヒョクで、私がヨシだと思っていた青年がジュンギュで、私がハルトだと思っていた青年がヨシだった。そしてヒョンソクとジフンは逆だった。惜しい!(惜しくはない)

 何をさし置いても、ジュンギュを間違えたのが信じられない。だって私は昨日完璧にジュンギュを覚えたのに。あんなに熱烈にジュンギュの名を叫んだのに。すべて幻だったのか。もう私の知っているジュンギュはこの世界のどこにもいないのだろうか。

 もうだめだ。何もかもだめだ。何も見えていない。所詮私はジョージ・クルーニーとブラッド・ピットとレオナルド・ディカプリオの見分けがつかない女なのだ。2時間半の配信を2回見た程度で顔の判別ができるようになるはずがない。認めるしかないのだ、私が見ていた世界はすべてまやかしだったのだと。

 しかしこんなところであきらめるわけにはいかない。こうなったらなにが何でもジュンギュとヨシの見分けがつくようになってやる。私はバンタンの顔を覚えた。スキズの顔も覚えた。EXOの顔は……シウミンとディオとカイサンの顔だけ……ともあれ三人は覚えた。TREASUREの顔を、覚えられないはずがない。

 目指すは11月の日本ツアー。そのときまでにジュンギュの顔がわかるようになっていれば、私の勝利だ!


第二弾です↓


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