見出し画像

TREASURE判別チャレンジ4(総集編)

※これはオタクがTREASUREメンバーの顔と名前を当てるだけのnoteです。彼らをおもちゃにしたり、けなしたりする意図は一切なく、真剣に取り組んでいますが、まったく人の顔がわからないオタクがぎゃいぎゃい騒いでいるので不快に思われたらすぐページを閉じてください。

第一弾↓


 もうこの記事を書くことはないだろうと思っていた。

 最初にTREASURE判別チャレンジに乗り出したのはいつのことだったか。去年だ。去年の4月、つまり9カ月前だ。初めてTREASUREメンバーの顔と真剣に向き合おうと決めた日、そう、あのTRACEディレイ配信の日から、私の長い戦いが始まった。

 9か月間、私は努力してきた。あえて記事にはしなかったが、MVやパフォーマンス動画だけでなくTwitterに流れてくるメンバーの写真、アルバムを買って出てきたトレーディングカード、インスタのリールやストーリー、それらをフル活用してメンバーの顔を当てようとしてきた。

 それらはウケ狙いの余興などではなく、真摯に、本気で取り組んできたものだ。だから記事にする必要も特に感じていなかった。

 それらの軌跡をなぜ今になって記事にしようと思い立ったのか?

 明日、TREASUREの京セラドームコンサートに参加するからだ。そう、ドームコンサートだ。私のこの不毛で涙ぐましいチャレンジを終わらせるにはこれ以上ない舞台である。つまりこれは覚悟なのだ。明日、絶対に、全員の顔を100%完璧にする。その前に今までのチャレンジを振り返り、反省し、明日の糧とする。人間は学ぶことのできる生き物だから。明日のために私は過去を省みようと思う。

 そういうわけで、これは今までのチャレンジの総集編だ。JIKJIN編が終わった6月から、12月までの半年の記録である。今、私は高らかに言おう。

 この戦争を終わらせに来た。

6月 アルバムチャレンジ

 顔もわからないグループのアルバムを買ってしまった……。

 馬鹿なのか? と思われるかもしれない。曲はストリーミングサイトで聴ける昨今、K-popのアルバムを買う意味はほとんどチャート反映、あるいは特典のトレカやフォトブックになりつつある。今更チャート反映もクソもない1年前のアルバムとなると、それはもう完全にトレカとフォトブック目当てだ。そのはずだ。

 それなのになんということでしょう。開けてみたら知らない人たちが映ったフォトブックが156ページも!

 弁明させてほしい。実はこの時点で、12月のアリーナツアー神戸公演に連行されることが決定していたのだ。コンサートに行こうというのに一枚もCDを持っていないのはいくらなんでも失礼ではないか。

 やっぱりアルバムの一枚くらいは買っておかないと。そんな信念のもと、私はタワーレコードに足を運んだ。

 そんなわけで開封である。ていうかいつも思うけどK-popのCDってなんでこんなデカいの? シン・ゴジラだって最終形態は小型だったのに。私あくまでメインはCDでそれ以外はおまけだと思うんだけどなあ……。

 これは大変。メインのはずのCDがいかにも「おまけです」という顔で雑にくっつけられている。

 もっとCDを大切にしてほしい。これで出荷途中に傷ついたらどうするのか。CD、お前も「どうせ誰も聴かんやろ」みたいな顔をするな。あんたCD限定リミックス曲も収録されとるやろうが。

 まあいい。ぐだぐだ言ってもYGに届くことはない。それより折角CDを買ったことだし、トレーディングカードを確認していこう。

 ちなみにトレカ開封の醍醐味は「推しが出るか否かのドキドキ感」だろう。ここで一度、私の推しが誰になりそうか見ていきたいと思う。

今ね
本命:ハルトさん
対抗:ジュンギュ
単穴:マシホくん/ドヨン
大穴:ジフンさん
です

2022/5/28

 暫定だがこんな感じ。ちなみにこれは私のツイートをそのまま引用している。鍵アカウントで呟いていたためリンクを貼ることができず、このような形になった。以下でも引用の形式が出てきたときには私のツイートだと思って見てほしい。

 話が逸れてしまった。トレカの確認に戻ろう。

 すご~いめっちゃいっぱい入ってる! 豪華ですね! 何人か知らない人がいるけど。

 トレカなので裏面を見ると誰の写真か答えが書いてしまっている。己の研鑽のため、ここは一度答えを見る前に判別チャレンジをしておこう。

 できた。こうだ。

 知らない人が二人もいる。ジュンギュらしき人もあまり自信はない。しかしこれ以上悩んでもらちが明かないので、早々と答えを確認してみよう。

 ……? 暫定推しとか言っていたハルトさんを間違えている……?

 どうして? 私、顔もわからない人に沸いていたんですか? そんなことある? この数日前、Weverseでハルトさんの投稿とモーメントをさかのぼりまくったのに? 何枚かは写真も保存したのに? たまたま入ったNAILS INCの店舗でハルトさんがしてたネイルの色に似てるポリッシュ見つけたからいい色~と思って買ったりもしたのに? NAILS INCのポリッシュって高いんですよ?

 いや……まあそういうこともあるか……。なにせ1年前のビジュだし……。なにはともあれ宿敵・ジュンギュを正解していただけで前進と言うべきだろう。

 それより気になるのは、フォトカードファイルホルダーと呼ばれている大きな封入物。この表面にも顔写真が印刷されているのだがこれは誰だろう。

 答えが見つからないので(よく見ると裏に書いてあったんですが焦りすぎてた)、これは友人に聞くしかない。

 ん?


6月後半〜8月 Twitterチャレンジ

 MVは何回も見て大体わかるようになったから、新規絵で判別する練習をしなければならなくなってきた。

 こういうときはTwitterだ。TREASUREはわりとTwitterを頻繁に動かすので、そこそこ新規絵が流れてくる。ハッシュタグがついているからちゃんと本文を見れば誰の写真か答えがわかるし、見ないように努力することも一応できる。初めから誰が投稿したのかわかるWeverseよりもチャレンジに適していると言える。

 それでは以下、当時のチャレンジを抜粋して紹介してみる。

#JUNKYU

おい!!!!!!!!!! これはドヨンだろうが!?!!?!!!??!!

2022/6/27

 この写真には「#JUNKYU」が添えられていた。つまりどう考えてもジュンギュだ。この時の私はそれを信じられずにドヨンだと吠えている(引用しているのは私の当時のツイートです)。かわいそうに。しかし正直今見てもドヨンにしか見えない。


#DOYOUNG

これ(一枚目)はジフンだろうが………………!?!?!!!?!!!!?

2022/6/27

 いいえ、こっちがドヨンです。


#DOYOUNG

ア"ア!!?!?!!?!!?! これはジュンギュだろうがよ!!!!!!!!!!!!

2022/6/28

さっきのジュンギュ(ドヨン)、よく見たらソジョンファンじゃん

2022/6/28

 あまりの衝撃に言葉遣いが大変荒くなっておりますわ。見苦しいですこと。

 ともあれおわかりいただけただろうか。ジフンとドヨンとジュンギュの区別がつかなくなっている。

 ドヨンとジュンギュは、JIKJINチャレンジのとき混同しまくったから「またか」と思われても仕方ない。しかしドヨンとジフンさんを混同するのは新しい。私はチャレンジ3ヶ月目にして完全に新しい領域に足を踏み入れてしまったのだ。まさにTHE SECOND STEP。まあ後方にステップ踏み出してるんですが。


 このTwitterチャレンジはもうしばらく続く。

#HARUTO

もうほんまにわからへんこれはユンジェかソジョンファンに見える……

2022/7/11

 あら〜〜〜〜また暫定推しの顔がわからなくなってる。

 人間の顔、難しすぎるな。どうしてこんなに難しいんですか??

 ともかく、約1ヶ月この方法でチャレンジを続けた結果、私の判別スキルは以下のようになった。

ジュンギュの声は完璧にわかるようになったのにまだ顔がわからない

2022/7/11

 え!? 声を覚えただけでも大成長じゃん!!!! あんだけジュンギュの声がわからんって言ってたのに!!!!

ひょんそくくんは最近Twitter遡りまくってめちゃ顔わかった気になってたけどなんか全然わかってなかった

2022/7/11

 正直ヘアスタイルとファッションでヒョンソクくんを判別しちゃうから顔まで見えてないんですよね。顔見る前にわかっちゃうから。

さひとユンジェとソジョンファンがわりと同じ顔

2022/7/11

 驚くべきことに、この「ユンジェヒョクとアサヒとソジョンファンが割と同じ顔」現象は6ヶ月経った今も続いている。

どよちの顔は完全にわかるはずなのに2分の1くらいの確率で見失うからわかってないのかもしれん

2022/7/11

 2分の1で間違えるのによく「完全にわかる」とか言えたな。

現状ジフンしの顔が一番わかるかもしれん…て思ったけど最近ジフンしとどよちが同じ顔に見えるのでもうだめ

2022/7/11

 だめですねそれは。自分で言うのもなんだけどその二人はまったく顔似てないよ。

500周くらい回って今「ヨシの顔しかわからない」になってる

2022/7/11

 回ったな〜〜〜〜。

 第1回の記事でも述べたが、TRACE配信を見る前、つまりこの判別チャレンジを始める前、私が12人の中で唯一「顔がわかる」と豪語していたのがヨシだった。ちなみに顔はまったくわかっていなかった(第1回参照)。あらゆる試練、あらゆる経験を経て今私は再び「ヨシの顔しかわからない」のフェーズに戻ってきたのだ。

 しかしこれは裏を返せば、「ヨシの顔だけはわかる」ということでもある。12人のうち誰一人わかっていなかったかつてのことを思えば、大きな前進だ。そう、アームストロングが月面に踏み出したあの一歩にも匹敵する。「これは多くのトゥメとっては小さな一歩だが、私にとっては偉大な飛躍である」とでも言おうか。

 問題ない。私はちゃんとドリフトしながらジクジンしている。いやドリフトしながら直進って何?


 ちなみにこのTwitterチャレンジはまだ続く。

#DOYOUNG

これはソジョンファン!!!!!!

2022/7/21

ちゃうやんけ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 完

2022/7/21


#DOYOUNG

これはソジョンファドヨン!?!!、?!!!?!!!!?

2022/8/13

 なんということだろう。ドヨンとソジョンファンも混同するようになってしまった。

 つまりこうだ。ドヨンはジュンギュでもあり、ジフンでもあり、ソジョンファンでもある。もはやドヨン一人でTREASUREの3割をまかなえるレベルまで来てしまった。

 ということがあり得るはずもなく、ドヨンはドヨンでしかない。要するに私の目がおかしい。ドヨンを1/2の確率で間違えるどころか1/4の確率で間違えとる。ほんまよくこんなんで「完全にわかる」とか言えたな。


8月末 私の気が狂う画像チャレンジ

 8月某日、突然「床ちゃんの気が狂う画像」という説明とともに一枚の画像がTwitterを流れていく。

 なんで9人しかいないんですか?

 基本的に集合写真は消去法を使い、パズルのピースを当てはめていくように判別するのが私のスタイルだ。「比較的ソジョンファンだが本物のソジョンファンではない」人がいたとしても、ほかの11人の中に「比較的ソジョンファン」がいなければその人が「ソジョンファン」ということになる。それなのに12人のグループで9人しかいないとなると消去法が使えない。これは由々しき事態なのだ。

 しかし泣いていても始まらない。上から順に考えてみよう。まず一番左。これはジフンさんだ。次に真ん中。これは……

 え……これも比較的ジフンさんじゃない……?

 いや、それじゃあ一番右、これは……これは………………。

 駄目だ次に行こう。真ん中の段の一番左、これはヨシだ。そしてその隣が……比較的ヨシ……? そして一番右が……誰……。

 待って。これは本当に9人ですか? もしかして3人なのでは??

まって9人じゃなくて3人か!? いや9人か!? どっち!? 本人3人+そっくりさん6人?

2022/8/29

 TREASURE3人+そっくりさん6人。正直これが正解な気がしている。つまりこうだ。

 あきらめてこの画像を送りつけてきた友人に確認したところ、なんと全員ご本人らしい。つまり「誰」は上から順に「ジフン・ヨシ・ジュンギュ」となる。本気で言ってる????

 ジュンギュは100人いるから3人増えたところでこの際誤差だ。しかしジフンさんは一人しかいない、はずだった。一人しかいないと思っていた人が急に3人に分裂したときの私の悲しみが、皆さんにわかってもらえるだろうか。

 きっとわからないだろう。しかし私はこの悲しみを抱えて生きていく。この悲しみこそが私を強くしてくれる糧だと信じて。


9月 集合写真チャレンジ

 8月には私が推しているヨジャアイドルの来日コンサートがあり、あまりTREASUREに時間を割けなかった。9月、カムバが近づいたことで再び判別チャレンジに取り掛からねばということを思い出す。

 というか、気づけばコンサートまであと4ヶ月しかない。

 普通の人なら「4ヶ月もある」だろう。しかし私は4月からすでに5ヶ月かけて「ヨシの顔しかわからない」とのたまっている人間だ。もたもたはしていられない。

 というわけで早速、カムバのコンセプトフォトを使って判別にチャレンジしていく。

 なんだろう。なんだか一人目から猛烈に違う気がする。

 え……? これハルトさん……ですよね? 違う? あれっ違うかな…… うん……? 待って……これはもしかして……

 ジュンギュ?

 ええ〜いやこれはハルトさんでしょ……と思いながら見つめていると、あら不思議、だんだんジュンギュに見えてくる。

 ジュンギュ……なのか? ついに私はジュンギュとハルトさんを混同するオタクになってしまったのか? 宿敵と本命、つまり暫定推しの二人を????

 いやしかし、自分で自分の間違いに気づけた。これは大きな成長だ。ぱっと見で間違えるのは仕方ない。じっくり見てわかればいいのだ。あきらめずに続きに取り掛かろう。

 なんで自分で傷抉るような間違い方してるんだろう。今回のカムバにマシホくんいないのわかってるのに。

 いや真剣にマシホくんに見えるんですけど。でも違うんだよな。それじゃあ身長的にアサヒかな。

 じっくり見た結果こうなった。ジョンファンが怪しいが「クラッシュジーンズの下になぜか芋ジャーを穿いている」という前情報がTLに流れてきていたのでおそらくこれがソジョンファンなのだろう。

 さっそく友人に解答を確認したところ、なんと全員正解。

 やり遂げた。ついに私はTREASUREマスターになったのだ。この長い戦いに終止符を打つときがやってきた。

 私は勝ったのだ。

 しかし慢心してはいけない。人間は後退する生き物だ。私に限って言えばこのチャレンジ後退しかしていない。気を緩めずに数日後、横浜フェスの集合写真を使ってもう一度判別チャレンジをおこなった。

 おかしいな。じっくり見た結果知らん人が一人いる。

 ついでに言うと「イェダム?」もおかしい。このフェスにイェダムは出演していない。イェダムでないとすると「比較的ジョンウ」なのだが、右を見ると「どう見てもジョンウ」がいるためやはりジョンウではない。

 そして「誰よ」はさっぱりわからない。消去法でいくと、「誰よ」はジェヒョクかジョンファンということになる。しかしそのどちらでもないように見えるのだ。

 もう半年もTREASUREの情報を追って曲を聴いているのに、いまだにメンバーに対して「誰よ」などという心ない言葉を浴びせかけている自分をどつき回してやりたい。土下座では足りない。それでもわからないものは、もうどうやってもわからない。

 しかし解答後もこの答案用紙を見つめ続けているうちに、あることに気づく。

まってアサヒっていま金髪だっけ? 違うかも

2022/9/23

 そうだ、わからないときには「髪型で判別」という手があったではないか。

 早速髪型を照合してみる。すると驚くべきことに、「アサヒ」がユンジェヒョクで「誰よ」がアサヒということがわかったのだ。とすると「イェダム?」はソジョンファンしかいない。

 ソジョンファン! やはりソジョンファンは「次点でイェダム」だったのだ!!(第1回参照) 私の目は間違っていなかった!!

 その数日後、友人から以下の解答が届く。

 イェ〜イ私の自己採点と合致してるじゃん!! やっぱ私TREASURE完璧だわ!!! ありがとうございます!! 勝ち申した!!

 まあ完璧な人は「誰よ」とか言わないんですが。


10月 トレカチャレンジ(判別テスト)

 2022年10月といえば?

 そう、カムバだ!

 もちろんアルバム買いましたよ。そう、買ったんです。またしても顔のわかっていない人たちのアルバムを。

 今回は友人たちと一緒に注文したため、結構な数のアルバムが届いた。アルバムと言えばトレカ。トレカと言えば判別チャレンジ。

 ここで私は、次なる領域へ踏み出すことを選択した。すなわち、制限時間の設定である。

 じっくり見ればわかる、の領域には達した私だが、コンサートに行くというのに「じっくり見れば」などと言っていられない。コンサートでは誰もじっくり見る暇など与えてくれないからだ。彼らは踊る。走る。跳びはねる。一秒一瞬ごとに新規絵が誕生するというのに、じっくり見るという悠長な作戦は通用しないのだ。

 つまり、私に必要なのは瞬発力。一瞬で目の前の人物が誰か当てる能力である。

 そこで私は、アルバム開封のために友人たちと集まった場で、以下のルールを設定して「テスト」を行うこととした。

・先に友人たちに開封してもらい、被っている分のトレカは抜いておく
・種類ごとに残ったトレカの枚数を数える
・トレカ一枚につき3秒と制限時間を定め、トレカの枚数×3秒の秒数をタイマーで設定する
・テスト開始とともにトレカを机に広げる
・制限時間内に全員正解する
・わからない場合は一度保留にしてもよい(制限時間内に戻って解答すればよい)

 こうだ。

 なにを言っているのだろうと思われるかもしれない。私もなにをやっているんだろうと思った。自分で自分がわからなかった。それでもやらねばならないという義務感だけが私を突き動かしていた。私は止まれなかった。

 ここで結果を残さねば、2か月後に迫ったコンサートで私は虚無を鑑賞することになる。

 私は必死だった。真剣だった。あんなに集中したのはセンター試験以来だったかもしれない。飢えた獣のごとき鋭さで繰り出されるトレカを見つめ、瞬時に答えをひねり出した。

 このチャレンジはすべて友人が動画に収めてくれているが、ばっちり顔が映っているのでここには載せられない。代わりに結果だけを記しておく。

 一回戦はジョンウが誰かわからず制限時間アウト。二回戦は制限時間には間に合ったものの、ジョンウをジョンファンと解答しアウト。トレカの山は三つしかない。すなわち、次の三回戦が最後の戦いとなる。もう後がない。追いつめられた私。緊迫する私。追いつめられたのも緊迫したのも私だけで友人たちは爆笑している。しかし、それでも、私はやらねばならない。

 続く三回戦。三度目の正直というやつだ。ついに私は、このテストに合格した。制限時間内ぎりぎりに全員正解したのだ。

 かなりぎりぎりだったがそんなことは問題ではない。一度デカい声でハルトさんに対して「誰!」と言ったが最終的には正解した。ジュンギュにもデカい声で「誰!?」と叫んだがやはりぎりぎりで答えがわかったのだから私の勝ちだ。

 よりによって暫定推しのふたりの顔が瞬時に判別できなくとも、勝ちは勝ちなのだ。


12/25 コンサート当日

 ついに来てしまいました。この日が。

 10月のチャレンジのあと、突然推しヨジャグルの来日コンサートが11月に開催されることが決定したため、またもTREASUREに割ける時間は少なくなっていた。それでも私は曲を聴くことだけはやめなかった。とりあえず曲だけはめっちゃ聴いた。推しグルより聴いた。メンバーの声は完全に覚えた。パート割まで覚えた。掛け声も完璧に覚えた。ドゥルルルハイとかいう覚えなくていい掛け声まで覚えた。

 ただ、顔だけは完璧には覚えられなかった。

 人生とはそういうものなのだ。うまくいくこともあればいかないこともある。それでも時の流れは止まらずに歩み続ける。たゆまぬその営みの中で、「うまくいかなかったこと」もやがて風化していつの日か色あせた思い出になる。

 でも顔が完璧にはわかんなくてもめちゃくちゃ楽しかったです。ありがとうTREASURE! そして推しはジフンさんになりそうです。

 ちなみにコンサートの備忘録はここ↓(ジフンさんに落ちた経緯も最後のほうに書いてます)

 上の記事にも書きましたが、生で見たらもっとジュンギュの顔がクリアになると思っていたのにそんなのは幻想でした。やっぱり私の宿敵はジュンギュしかいない



12/28 忘年会チャレンジ

 なんだかんだ言って、コンサートを見たことでかなり解像度が上がった気がする。ついに私も、瞬時に全員の顔が判別できるようになったかもしれない! そんな私にかっこうのチャレンジ素材がやってくる。

 TREASURE忘年会、の、ティザーだ。

 インスタのストーリーにUPされたその短い動画は、メンバーが約3秒ずつ順番に映し出されていく。そう、私が自分に制限時間として課したあの3秒である。しかも一人ずつ。

 もちろんこの動画がチャレンジにもってこいだと、最初からわかっていたわけではない。しかしチャレンジに染まりきった私の脳は、インスタを開いてメンバーが一人ずつ出てくる動画が流れ出した瞬間から自然とチャレンジを始めていた。瞬時に脳がチャレンジモードに切り替わったのだ。今こそコンサートで鍛えた己の腕を試すときだと思った。私は生でTREASUREを見た。三時間も見た。クリスマスに見た。間違えるはずがない。それを今ここで証明するのだ。

 まず、これはジョンウだ。


 これはヨシ。


 ジェヒョクだ。


 あっ、ごめん待って違う。これアサヒや。ごめんマジで。


 彼を間違えるはずがない。ヒョンソクだ。


 これはドヨン。


 ……? この人、「どう見てもジョンウ」なんですけど……。

 なんで? 最初のジョンウは誰?? なんで二人もいんの??


 焦る私をよそに動画は進んでいく。これはハルトさんだろう。


 これがジェヒョクかな? あ~でもよく見たらジフンさんに見えるな。


 私の宿敵、ジュンギュだ。


 あれ!? こっちがジフンさんじゃない!? じゃあさっきのはやっぱりユンジェヒョク!?

 え……? これで全員……? ということは、最初のジョンウはソジョンファン……?

 おかしいな。コンサート観て完璧になったと思ったんだけどな。なんか3人も間違えたな。

 傷心の私は、この結果を動画にまとめて友人に送りつけた(なんて迷惑)。すると友人からは「今までソとジェヒョクとアサヒがあかんかったのにアサヒはわかりかけてる!!」と返信があった。

 た、たしかに……! 私めっちゃ成長してるじゃん……!!

 これはアームストロングもびっくりの大躍進。もはや月どころか火星くらいまで行ってる。この調子なら銀河系飛び出しちゃうのもそう遠い未来じゃないな。

 そうだ。イェダムしか正解しなかった4月から9カ月を経て、私はここまでたどり着いた。瞬発力はないものの、じっくり眺めれば全員の顔がわかるまでにはなったのだ。これを成長と言わずして何と言うのか。

 そして明日、私は京セラドームへと向かう。

 12月のコンサートは、友人が取ったチケットのおこぼれにあずかる形だった。今回は違う。自らの意思で、自らのアカウントでチケットを取った。TREASUREに会うために。

 この長い戦いに終止符を打とう。すべて終わらせる。苦しみと悲しみを乗り越えて、勝利の旗を掲げるのだ。

 すべてが終わったそのとき、私は勝利宣言のように高らかにこう叫ぶだろう。

 ドゥルルルハイ、と――


 コンサート備忘録+判別チャレンジ完結編↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?