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Murder Channel x Q Hayashida collabo PT2 参加アーティスト紹介②Gorgonn

Murder Channel x Q Hayashida コラボレーション第二弾のコンピレーションに参加してくれたアーティスト達を紹介。Dokkebi Q、DevilmanとしてMurder Channelと古くから関わってくれているドイツ在住の音楽家/ダブミキサー「Gorgonn」を紹介しよう。

2016年にMHzから発表したドロヘドロのサウンドトラック『DOROHEDORO original soundtrack』にもGorgonnはGhengis名義で参加してくれており、林田球氏とのコラボレーションはこれで二回目となる。

Gorgonnは2005年に渡英し、イラストレーター&ボイスパフォーマーのKiki Hitomi(ex King Midas Sound/ WaqWaq Kingdom)と共にダブパンクユニットDokkebi Qを結成。Dokkebi Qはイギリスを活動拠点として、ダブステップ・シーンからブレイクコア・シーンにまで参入し、アメリカやオーストリアの大型フェスティバルにも出演。
80'sニューウェーブ~パンク~ダブ~レゲエにダブステップ~ブレイクコア~グリッチ~ジャングルをごちゃ混ぜにしたポップでジャンクな通称Death Dubスタイルを展開。2010年にMurder Channelと3Q RecのWネームでアルバム『Hardcore Cherry Bon Bon』を発表し、ジャンルを超えて高い評価を得た。

その後はShigeru Ishihara (DJ Scotch Egg)とのディストーション・ベースユニット「Devilman」として活動。2013年から拠点をイギリスからドイツのベルリンに移し、2015年にGhengis名義での活動もスタートさせ、Small But Hardから(C_C)とのスプリット・カセットを発表。Gorgonn/Ghengisとしては、Sci-fiステッパスサウンドをモチーフに、強度にコンプレッションされた低周波、ドローンやホワイトノイズが混在一体となった終末的な電子音楽を制作。

自身の音楽活動と並行してサウンドエンジニアとしてThe Bug、King Midas Sound、Dean Blunt/Hype Williams、Bo Ningen、Seefeel等のライブダブミックスを担当。2015年よりThe BugのKevin Martinが所有するPressure Sound Systemのシステムエンジニアリングも務める。

今まではしばらく誰かと一緒に作ってたけど、一人でやるのはまたテンションが変わって良いですね。悩むことも多いけど、一人で作るのが今は楽しい。
Sci-Fiなステッパスっていうイメージでやってます。ディストピアンというか退廃的なステッパスをGhengis名義でもっとやりたいですね。
恍惚って意味でのトランス感覚と強烈さ、ガツン!と頭ぶっ叩かれる様な感じを同系列で実現させたいんですよね。
それと、音楽を聴きながら町歩くと見え方が変わる事あるじゃないですか。この前、Stephan MathieuのBefore Nostromoってアルバムを聴きながら昼の公園走ってて、なんか白昼夢みたいな感じに見えてきて、すげー気持ち悪くて。あれ俺死んだ?みたいな。そういう非現実感、今まで同じ物が違って見えたりとか、そういう感覚が好きでドキドキするんですよ。それってサイエンスフィクション的な所あると思うんですよね。そういう体験が出来る音楽をもっと作りたい。
後は、映画監督のロシアのセルゲイパラジャーノフって人の作品と、最近Small But Hardから出たスプリットのテープの音源は、デビットリンチのDUNEって映画の影響も受けてると思います。

Ghengis – Exclusive Mix & Interview for “DOROHEDORO original soundtrack”

2018年からはThe BugとG36名義でも作品を発表。Dokkebi QとDevilmanでの活動で得たパンキッシュなダブとディストーション・ベースの可能性を更に深く掘り下げていき、他に類を見ない彼等独自のステッパー・スタイルを完成させている。

(G36は)元々Kevinとニュールーツステッパスとノイズやドローンをディストピアなイメージと組み合わせたら面白いんじゃないかって話しをしてて、それで覆面匿名アーティストとして始めたらさらに面白そう、といったノリで始めました。
G36は、よりフロア志向とステッパスを意識して作ります。Ghengisはサウンドコラージュや音響のコンプレッションの実験に振った感じがあるかも。でも、どの名義でも音楽で正気と狂気みたいな状態の行き来を表現したいなと思っています。

“GHz Interview36” Gorgonn

そして、今年1月にGorgonnとして初のフルアルバム『Six Paths』を中国のSVBKVLTから発表。インダストリアルな質感と多用なビートの展開、表現力が豊なノイズ、メタルやハードコア・パンクにも通じるパワフルなベースラインなどが合わさった彼にしか作り出せない楽曲が収録されており、様々なジャンルのリスナーを虜にする。

Murder Channel x Q Hayashida コラボレーション・コンピでも、Gorgonnの危険なディストピア・ステッパーが鳴り響いており、ドゥーミーなベースとサイケデリックなリズムにズブズブにハメられる。彼の音楽の虜となったら後戻りはもう出来ないだろう。

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