見出し画像

VAK(視覚・聴覚・体感覚)って何さということ

NHKとPTAくらいしか短縮語を知らない私が、NLPを始め、VAKというものに出会った。どっちも全然意味不明でした。

まずNLPは、コーチングの類いに入れられちゃっているのでしょうか、私はちょっと、人生の海原で漂流していた折りに神頼みに行った足で(足で?)ひょいと流れ着いたのだけれども、首をつっこんでみたらとんでもなく面白かった。

そう、そして今日はその中でもVAKについてです。

VAKの意味するところは、【視覚】【聴覚】【体感覚】の3つの感覚器官のいずれを通して情報を取り込んでいるかということを意味し、人を、大胆にも三分類します。三種類って、血液型ばりに大雑把ですね、だから大丈夫、簡単簡単。

【V】=Visual=視覚優位のタイプ

このタイプの人々は姿勢が正しく左右均等で、そして美しいものを愛でます。芸術肌の人が多く、美しい服に身を包み、素敵な人が多い。目を上下に動かすのが特徴で、上に動かしているときには何かのイメージが見えているのだそうです。自分が見ているイメージに基づいてどんどん話が変わってゆくので話の展開が速い(というか、とっぴょうしもないところにワープしたりりしがちと言われます)。

クラスに居た視覚優位タイプのお一人は60代女性でいつもだれよりも可愛くて、皆その人が現れるのをどきどきしながら待っていました。もう一人の方は書道家でやはり芸術に長けていた。そして講師の先生も視覚の強い方で、80歳の女性と思えない華やかさと姿勢の美しさをお持ちです。私も願わくば「V」でありたかったと心底思う。

【A】=Auditory=聴覚優位のタイプ

聞き取りとロジックに強く、頭の良い人が多いんだそう。早口で理路整然と話せるタイプ、ともすると話が長かったりもする。耳の感度が良いので、音楽が得意だったり言語が得意だったりする。あと、ロジックに強いという点から、意外にも本を読むのが得意な人が聴覚タイプにヒットします。目の前の人が聴覚タイプと見分けるこつは、話を聞くときに少し顔を傾け「聞き耳を立てる」仕草をすること。そして目をつむって聞いたりもします。

【K】=Kinesthetic=体感覚優位のタイプ

体で感じるタイプです。当然ながら運動神経の高い人は体感覚が強い人が多い。このタイプはしかし、アスリート以外の一般人に対してはなんだか一番言われ方が残念なのだけれど(笑)、体で理解するため理解に時間がかかり、話がゆっくり進む。相手が体感覚優位であると見分けるコツは、座って居るときならばもたれがちであり、腕をなんとなく組んでいたり、肘をついて顎を手に乗せていたりと、アシンメトリーな姿勢であることが多い(つまり何だかお行儀がわるい)。そして大きなジェスチャーを交える。手をぶんまわして壁に当たったりする人はだいたい体感覚タイプです。

私はアスリート性ゼロの一介の体感覚タイプであり、その言われ方には大層思うところあるのだけれど、我々の名誉とほまれをフォローするならば体の感覚に敏感であるため、何でも「体得」することが得意です。それは理屈でわかったような気になるよりも、時にはずっと便利です。道具だってパソコンだって言語だって、習うより慣れろと言われ使いこなすには体感覚によるところが大きいですからね。

^^^^^^^^^^^^^^^

人はVAK全てをいろいろ混ぜて使います。中には全てを均等にうまく使える神様みたいな人もいるし、1つが抜きん出ているスペシャリストもいる。大概の人は何割かずつないまぜにして全部使います。

私個人は体感覚に次いで聴覚が強くて、そして視覚が著しく弱い。言葉で説明されると理解できることが、グラフや画像からだと突然理解困難になる。

外国語を聞いたり喋ったりするのは車を運転するのと同じ感覚で、写真を撮るのも絵をみるのも、そのものが放つエネルギーを体が喜んで感じられることを何よりも大切に感じています。

***************************************

相手と自分が得意としているVAKが異なると、思考のパターンや言動が変わるのでなんだか理解が難しことが多い。この人何が言いたいのかさっぱり分からない、という場合は優位な感覚が違うのです。

VAKなんて知ってどうなる、というものでもないかも知れないけれど(血液型診断にしかり)、相手を理解する大きな一助になります。

話の展開がさっぱり見えないんだけど、という人には、そっか、この人映像みてるんだと思うと何が見えているのか興味がわく。

エンドレスに話し続けるひとの中には、きっと壮大なストーリーがあって、その中にアドベンチャーやら宝箱が隠されていると思うととんでもなく楽しい。

もじもじと中々話が進まない人は、めちゃくちゃスキルフルだったりする。大きなジェスチャーはエネルギーを体で表そうとしてるらしいので、何ならそのエネルギーをわけてもらってみると楽しくなるかもしれない。その辺出し惜しみしないから。

NLPに首を(足を)突っ込んでから、がぜん人の話がおもしろくなった。

そいういう小さな喜びって大切だな、と思うんです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?