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TUNIC プレイ記録 その5

前回に続いて、プレイ時のメモを基に、実況スタイルでプレイの様子を載せていきます。既にクリア済みです。

プレイ4日目、あっさりと継承者さんを倒してしまい、かなしい雰囲気のスタッフロールが流れたところからです。

TUNIC プレイ4日目(後編)

………気になるので遅い時間だけどもうちょっとやろう。なにか見落としていることがあるはず。
取説をぱらぱら眺めてみると、最初の方のセーブデータの説明画面の表記がなんか怪しい。

いつの間にか手に入れていた取説のデータ管理画面

何が怪しいのかというと、セーブデータの項目にアイコンの説明があるんだけど、お金以外のアイコンが何を指しているのか分からない。仮にもエンドロールを見るまでこのゲームを遊んだというのに。
いつもタイトル画面では「コンティニュー」でゲームを再開していたので、「ゲームをロード」をしたことは無いはず。一度クリアしたことだしタイトルに戻ってロード画面を見てみる。
クリアデータには★でもついているのかな…と思ったら見知らぬセーブデータがある。いつのまにこんなデータができたんだろう。継承者を倒したからかな?非常に怪しいけどロードしてみる。

謎のセーブデータをロードした様子

全然知らない場所。そして視点がクォータービューから見慣れない上から見下ろしビューに変わっている。バグなのか演出なのかちょっと判断に困るがちょっと遊んでみる。
各種パラメータはめちゃくちゃ育っているのに、ぜんぜん取説のページがそろっていない。そして金色の線が敷かれた通路を歩いていると、同じ場所をグルグルループしている。通路沿いのツボを壊すと、移動先の次のマップでも壊れているので、本当にループしている様子。

…なるほどーこのゲームはこういうことをしてくるのか。やってんねぇ!
これはバグではなくわざわざ実装された演出だろう。取説をゲーム内に組み込んでいたり、メニュー画面にもTUNIC文字が使われていたり、いわゆるメタ演出があるなぁとは思っていたけど、セーブデータにも手を出してくるタイプのゲームなんですね。
となると、グラフィックとかのオプションメニューも全部怪しくなってきた。ざっと確認したけど特に異変は無さそう。

うーん、どうしよう。
クリア後にニューゲームする周回プレイが前提だとしたら、このまま探索を継続するのはめちゃくちゃ無駄な時間を費やすことになる。逆に、このまま探索すれば残りの取説ページを見つけられるのだとすると、不要なニューゲームをしてしまうとそれもまた時間が無駄になるし…。
一番困るのがTUNIC語を解読することが必須なパターン。今のところ翻訳できる気がしていない。
とりあえず現時点で残っている謎と、消化できていない要素をリストアップしてみよう。

  • 取説は残り5ページ

  • キツネコインは残り1枚ありそう
    (あと一枚でコースターの枠が一つ増えるので)

  • 「キツネの頭部」、「ほうき」以外の秘密の財宝1~10
    (実績の説明を読むと、あれは秘密の財宝だったらしい)

  • 取説に出てくる「妖精」とやらの存在

  • 聖なる十字架の入手(+それで解くことができるようになるはずの意味深模様の数々)

  • 山頂の石の扉

  • 4つ目のカギ?(裏世界で、天上の世界中央の金扉の中のキツネ幽霊が言っている単語)

  • ステータスアップアイテムの取り残しがまだあるかも

  • 意味深にズームしたりカメラが動く場所

  • 実績(20/36)

結構あるなぁ。
まずは「強くてニューゲームをする」か「引き続き探索を続ける」の2択を決断しなくてはいけないんだけど、外すとめちゃくちゃ時間をロスする。

※迷った結果、ここで、慎重に、少しだけ攻略情報を見る決断をしました。
一応グッドエンドでは無いにせよエンディングとスタッフロールは見たし、それなりに思いつく範囲の探索はやりきったし、何より前述の2択を外した場合、不本意ながらこのゲームに対する自分の体験が悪いものになってしまいそうな気がしたので…。
「楽しく」このTUNICというゲームと付き合うためにも、少しだけ攻略を見ることにしました。結果的に攻略を見て正解でした。

とある攻略ブログ様の記事を最初の方から慎重に読んでいくことで、一連の意味深模様の扉の開き方が分かった。
てっきり「聖なる十字架」を手に入れてからだと思い込んでいたけど、取説に明記されているコマンドを十字キー操作すれば、それだけで扉を開くことができるらしい。

問題のページ

『扉の線に従って十字キーを押す』という行為自体は、取説43ページを取る前に、なんならプレイ初日に初めて扉を見た瞬間にやったつもりだったんだけどなー。聖なる十字架って十字キーのことか?
「聖なる十字架」というアイテムを装備することがフラグだと思い込んでいたからそれ以降は試していなかったんだけど…。


(この日のプレイメモはここで途切れている……)

その時なにが起こったか?

どうも。この記事を書いている、現在の私です。

なんと、この4日目のプレイメモはここで終わっています。
上記の攻略情報を調べた時点で既にずっとプレイし続けて深夜なのですが、この日はその後、午前4時までプレイメモも取らずに夢中でゲームをし続けました。
プレイメモは取っていなかったのですが、パズルを解くためのたくさんの手書きのメモ(矢印の羅列)を近くにあった紙に書きなぐっていました。

当時のツイートを掘り起こすと…攻略をみる直前のツイートがこちら。

攻略を見たあと、無我夢中で2時間ほどプレイした後のツイートがこちら。

TUNICをプレイ済みの読者の方は、私の身に何が起こったのか推測できるかと思いますが…残っているスクリーンキャプチャを頼りに、思い出しつつ書いてみます。

私が「意味深模様」と呼んでいた、十字キーのコマンド操作で開く扉を3つほど開き、何枚か取説のページを手に入れて、p.52とp.53を見た瞬間がターニングポイントでした。

私にとってのTUNIC第二幕 はじまりのページ

このメモを見るまでは気づかなかったけれど、確かに風車の羽を見ると一枚ずつ微妙に羽の模様が違っている。風車の羽を観察し、取説をヒントにしてそれを矢印に変換する。とてもじゃないが覚えられないので近くにあった封筒の裏に矢印コマンドをいったんメモし、その通りに十字キーでコマンド入力すると…音と共に宝箱が現れた。

何もないところから宝箱が現れた

中身は「秘密の財宝その3」だったわけですが、正直中身はどうでもよくて、ここで『扉以外の場所でもコマンド入力で宝箱が出現する』という知識が身についた。

落書きがかわいいp.52

そのうえで上の取説p.52のページ、 左下のポーション瓶と星座のようなイラストを見て気がついた。これも十字キーで大きい黒幕から順にコマンド操作すると何かが起こるのでは?…取説を閉じて試してみるといきなりポーションが全回復した。
『(たとえ線が引かれていなくても)点を線で結んでその通りにコマンド入力すると何かが起こる」という知識を身に付けた。

この二つの知識が身についた瞬間が「ウワーーーー!」でした。

これまでずっと頭の片隅で気にしていた、各地にある意味深模様意味深カメラワーク意味深敵キャラの動き意味深取説メモなどなどが脳裏に浮かび…

当時の脳内のイメージ

少し前に身につけた2つの知識で、これまで「なんか気になる」だったこのTUNICの世界のアレもコレもが「パズル」に変わった!
そして実際に取り組んでみると…「解ける!解けるぞ!」

これも解ける!

花つなぎ、花やロウソクのカウントアップ、暗闇で動く兵士の軌跡、壁やカーテンの意味深模様、そして古い家で聞こえる音色…。すべてがパズルで、すべてが解けるぞ!という期待感と万能感で、深夜なのに頭が完全にキマッてしまった。

取説に載っている探索妖精の出し方も理解したけど、なんだか使うのがもったいないというか、自分でパズルを見つける楽しみが大きくて、これまでの記憶とスクショと嗅覚を頼りに、散らばるパズルを求めて天上の世界をうろつき、妖精も秘密の財宝も見境なく片っぱしから夢中でパズルを解きまくりました。

気にしていなかったこいつもパズルに見える

何かあると思っていたところには、やっぱりすべて何かがあった。なんだかゲーム制作者様との信頼関係が成り立ったというか、プレイヤーである自分の期待を裏切られることなく受け止めてもらえたような、それでいてどんどん楽しいパズルを投げ返してもらえているような…幸せな時間を過ごして気が付けば朝の4時だった。2時間で財宝を3つ、妖精を10匹以上手に入れていたらしい。

間違いなくこの2時間が、私がTUNICというゲームで得られた体験のピークでした。次の日の朝のツイートがこちら。

というわけで長かった4日目はここまで。

2日目の記事で『手に入れたアイテムや知識によって活用できるようになるのって、いわゆる物語の「伏線回収」にも似たような、ちょっとしたカタルシスがある』と書きましたが、今回は「よくできた叙述トリックによるどんでん返し」くらいの感動がありました。

次回、5日目の最終回に続きます。

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