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競馬を愛する人

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2023年1月の記事一覧

59キロで勝っちゃったヴェルトライゼンデ。日経新春杯とテンポイント

59キロで勝っちゃったヴェルトライゼンデ。日経新春杯とテンポイント

JRAの新規定 負担重量の増加

今年2023年から、JRAの負担重量の基準が変わり、より重い斤量負担が強いられることになった。
その基準は各条件によって細かく規定されているのだが、大まかに言って古馬G1などの別定重量は基礎重量が58キロに統一されることになった。

その理由として、昨年10月17日に行われたJRAの定例会見では「騎手の健康と福祉、および将来にわたる優秀な騎手の人材確保の観点から」

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人生で初めて当たった馬券 マグナーテンはまだ元気

誰しも、自分が初めて当たった馬券というのは、忘れられないものだと思う。

私の馬券が初めて当たったのは、2003年のアメリカジョッキークラブカップ(AJCC)だった。

初めて馬券を「買った」のは、2か月半前の天皇賞(秋)。
珍しく中山競馬場で開催された天皇賞で、私はナリタトップロード‐ダンツフレームの馬連500円の一点買い。
結果は3歳馬シンボリクリスエスが勝ち、ナリタトップロードは2着になった

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2020年代日本競馬の血統学 血統入門の決定版 吉沢譲治『競馬の血統学』を引継いで

2020年代日本競馬の血統学 血統入門の決定版 吉沢譲治『競馬の血統学』を引継いで



吉沢譲治『競馬の血統学』の概要
吉沢譲治『競馬の血統学』。

1998年、JRA賞馬事文化賞受賞作である。
しかし、そんな煌めくような額面などなくとも、一読すればこの著作の価値は分かる。

競馬は古くはブラッドスポーツと言われ、父と母から受け継ぐ血脈が、生まれてくる競走馬の能力を先天的に大きく左右する。

17世紀イギリス、産業革命の始まりと軌を一にして始まったサラブレッドの生産は、わずか数百

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