【016MP-3】MONTBLANC pix K772 Rolled Gold
久しぶりですね、漂流です。せめて1ヶ月に1度は記事を出したいなと思ったので書くことにしました。今回はモンブランの50年代モノより、pix K772の金張りバージョンの紹介です。
まずは基本スペック。全長は120mmで、重量30g近くになります。流石オール金属ボディはずっしりと来ます。芯径は1.18mm、ヴィンテージのペンシルならば一般的な芯径です。機構は現代のシャープペンシルと同じノック式。この個体は購入当時の保証書と取説もあるかなり貴重な個体です。
pixと言えば、現代のシャープペンシルには無い重いノックが特徴で、それ故にかなり好き嫌いが別れるようです。この個体も例に漏れず、ガチッガチッと大きな音を出しながら指を痛めつけるような圧倒的ノック感を提供してくれます笑。総金張りのボディも相まってその存在感をまざまざと見せつけてきます。存在感という点においては他の追随を許さないでしょう。
書き味に関しては、1.18mmと太い芯を使っているだけあり接地している時にはふわっとした書き味です。またコツコツ感?が凄く、重たく剛性たっぷりのボディとぐらつきの無い機構、ガッチリホールドされた芯が非常にダイレクトな筆記感を成しています。コツコツと言うよりはゴッゴッと言った方が正しいような…?
と、ここまでとても強そう()な感じでしたがもちろん弱点があります。それは凹み。このペンシルに限らずモンブランの金張り(金無垢も)は落とした時に凹みが出来てしまう可能性が高いのです。幸いこの個体に凹みはありませんが、落としてしまうのが怖くて中々持ち出せません。柔らかい金故仕方の無い事ではあるのですが凹みのある物を使うのもなぁ…となってしまいます。
K772のKはドイツ語でクルツ、短いという意味が有ります。要するにpix772のショートバージョンと言うことです。それでも772は全長が130mmである点以外はほとんどK772と変わりません。また772の兄弟的モデルとして672がありますが、こちらは口金を除く下半分がセルロイド製になっています。グリーンの縞柄等綺麗な模様の物もあるようで、また中には上の金張りの一部がロジウムメッキになっているものもあるそうです。金張りと違って光沢は控え目になっています。
モンブランpix K772の紹介は以上になります。お読み頂きありがとうございました。
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