Xデザイン学校ビギナーコース #1 を受講して。

Xデザイン学校ビギナーコースを本日受講してきましたので、復習も兼ねて率直な感想を書いてみます。

■受講前(の心情)

⇒業務としてUXの手法を取り入れたサービスデザインを進めているけど、本 を読んだりセミナーやイベントに参加したりの知識のまま行っている状態であった。
⇒Xデザイン学校のビギナーコースのシラバスを見て、これを受講すれば、UXの正しい手法を身に着けられると考えた。
⇒自分が行っている事が正しさの自信と確信を持ちたかった。

■受講中(に感じたこと、印象に残ったこと)

・Xデザイン学校ビギナーコースでは、ペルソナやジャーニーマップなどのスキルはあまり教えない。
・スキルは廃れるから。2年ぐらいすると新しい手法になる。
⇒手法を学びに来たのに、いきなりひっくり返った・・。だがたしかにそうだ。

▼UX概論 ゲームチェンジとサービスデザイン
・長寿化、学び続ける、複数の職能で兼業、自分の成功体験を捨てる。
・デザインの意味の変化。デザイン3.0。
・ゲームチェンジ、モノからサービスに。大企業はプラットフォームを、デベロッパーはサービスを提供すべき。アセットを活かしつつ。
・スマホによる常時オンライン、ようやくデジタルトランスフォーメーションの時代に。
・サブスクリプションの時代。切り売りではなく、継続的なサービスへの接点と利用によるデータ蓄積と価値提供。バージョンアップ、期間売りによる継続的な課題解決。
・ダイムラーは車の切り売りから「移動」のサービス提供にシフトした。10年かかった。トヨタはようやく今から。。
・これからはビジネスの視点(インサイドアウト)とユーザーの視点(アウトサイドイン)の両方をつなぐもの「サービスのデザイン」を考える必要がある。
⇒このあたりは予備知識があったので話は分かったけど、本当にビギナーの方は難しそう。。サブスクリプションの意味は月額課金ぐらいにしか思っていなかったが、改めてググって理解した。なるほどそういうことか。

▼Xデザイン学校の教育
・大人の学びの場としてのXデザイン学校。
・スキル学習ではなく発達。覚えるから察知する。
・学びのサードプレイス。人間関係がゆるい場所での学び。越境、人的ネットワークの構築。
⇒最初の期待を大幅に覆されましたが、HCDの第一人者である浅野先生が継続的に講師をしてくれること、ビジネス視点も含めたUX・サービスデザインが学べる場所として、ここを選んで正解では?とワクワクしてきた。

▼HCD/UX/サービスデザイン
・UXは「幸せ」みたいな概念、UXDは実現するための方法論。UI/UXはまったく違うのでこの表記をしている業者は怪しい(笑
・浅野先生はHCDプロセスの研究者、人間中心設計プロセスの手法に何が使えるか、一つずつ適用していった。
・2011年にusabilityからUX(ユーザーにより良い体験を)に国際規格が変わった。なのでUXは日本ではここ5-6年ぐらいしか積み重なっていない。
・UXは利用前(予期的UX)、利用中(一時的UX)、利用後(エピソード的UX)を繰り返す。繰り返すことで累積的UX(長期利用品質)につながる。
・デザイン思考もUXの視点とほぼ同じ。人を中心に見る。ただ人を見る視点がどんどん変わってきている。
・HCDのプロセスではユーザー調査が重要。ここがちゃんとできていないと崩れる。また一朝一夕ではできない。向いている人向いていない人がいる。(向いている人=好奇心がある人。毎日違う店に行くような。)
・ビッグデータだけでは本心、気持ちが分からないことがある。本当は別のものを買いたいのに、しかたなく余っているものを買うと、買っている実績がデータに蓄積され良いものとして扱われる。データの意味を正しく解釈するのがUXリサーチャーの仕事。
・エスノグラフィによってユーザーの利用シーンを見つける事が重要。
⇒このあたりもUXに興味がでたこの半年で勉強してきたこと。やっぱそうだよね、という自分の認識の再確認ができたことが収穫ではあった。その点、ほんの少し自信にもつながりそう。

■受講後(の感想)

⇒今回は概論の座学で、次回からはインタビューにつながっていくとの事。ただ、次回のインタビュー自体は自分たちで行う訳ではなさそうなので、そこが少し不安ではあります。(インタビュー自体のスキルよりも、インタビュー回答により何を得られるか、何に気付くか、という事を重要視しているのでしょうか。)
⇒#10の発表会を含まないと残り8回、約20時間。その中で得られるものを最大化するためには何をすべきか、次回までに考えて、浅野先生にぶつけられればと思います。
(現時点のフラッシュアイディアでは、シラバスの詳細と最終的に参加メンバーにどのような姿になることをイメージしているのかを確認。
また、ビギナーコース受講後ベーシックコースではなく、マスターコースに進む場合の要件の確認・・あたりか。)


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