【ふらぐ通信】2024年4月号
こんばんは。
寒暖差が激しすぎて気温感覚がバグり、最高気温14度の日に五分袖で出かけて泣きました。
服装選びの難度が急上昇している昨今ですが、いかがお過ごしでしょうか。
さてさて、先月までFlagment管理者・永井の個人アカウントで連載してきたこの「ふらぐ通信」。
この4月からは、Flagmentアカウントへのお引越しに加え、「Flagmentぷらす」限定公開へと変更になります!
更新内容としては先月までと同じく、「編集後記・運営月報」として、その月の振り返りを中心に掲載していくのですが……
このお引越しを機会に、なるべくパワーアップも目論んでいきたいなあと思っています。
お楽しみに、しかしあまり期待はせず、お付き合いくださいませ。
※今月は引越し後最初のふらぐ通信ということで、全編公開します!
ぷらす会員でない皆さんも最後までお付き合いくださいませ。
来月以降はぷらす会員限定公開となります。
でもって、今月はなんといっても「Flagmentぷらす」自体が始まって最初の月でした。
つきましては、更新記事の振り返りの前に、まずはこの「Flagmentぷらす」についてのことを……
仕組みの部分は今トップにピン止めしている記事に詳しく書いてありますが、ここではそれに至った経緯や心境などの部分のお話をしていきたいと思います。
noteのメンバーシップ機能を利用し、月額登録いただいたメンバーの方に限定記事をお届けする「Flagmentぷらす」。
実はもともと、一部の方々から「精力的にやっているんだし、お金をもらってもいいんじゃない?」という旨の提案やアドバイスはちょくちょくいただいていました。
確かにそれができたら、インタビュー時の移動費や場所代などの面でだいぶ助かるのは間違いありません。
ただ、その仕組みづくりをどうしたもんか……そもそも、それはこの企画においてやっていいことなのか……などなど、いろんな思いが混ざり合い、ちゃんとしたステップを踏み出すには至れずにおりました。
おそらくこのFlagmentアカウント、もしくは管理者永井のアカウントを深掘っていくと、「Flagmentは利益を目的として開始するものではない」というようなことをどこかで書いていると思います。
声を大にして言いたいですが、この思いは一切変わっていないです。
それゆえにメインコンテンツであるインタビューは現に全編無料公開のままですし、お金の仕組みを導入するにせよ当初からそこは変えたくありませんでした。
何より、時間とエネルギーを使って語りを紡いでくださっているのは他ならぬ語り手の皆様。インタビュー記事で利益が発生するとしたらそれは彼らのものであるべき、とも思っていました(それゆえ、投げ銭を全額語り手にお渡しすることとしています)。
ただ、昨年末あたりからまた、そういったお金に関するお話をさせていただくことが何か所かでありまして。
お相手はどなたも私が昔からお世話になっている先輩方だったのですが、そこでのお話が今まで以上になんかこう、腑に落ちたというとちょっと偉そうですが、グイと心を引き上げられるような感覚があって。
「じゃあちょっと、うまくいくかはともかく、やるだけやってみようかしら」となりました。
結果として、仕組みづくりの部分に関しては、上に書いたような思いを優先することとしまして、
今あるコンテンツに値札をつけるのではなく、メンバーシップ向けのサブコンテンツを新たに用意し、ご同意いただけた語り手の方にのみそこにお付き合いいただく、という形にたどり着きました。
正直、そうしてから初めて気づいたことですが、これによって本当に音楽関係の話が好き、もっと言うと「読み物」が好き、という方にのみ届く仕組みになるんだなあと思いました。
ライトな読者さんは登録までせずともインタビューだけをちゃんと楽しんでいただけるし、上記のように好きで登録してくださる方々にはより深くお楽しみを届けられる。
また、少し話は逸れますが、現代はコスパ・タイパ・倍速再生の大コンテンツ消化時代。「働いていると本が読めない」なんて書籍も出ている昨今、「読み物の価値」というものにも関心がある身として、この試みには一定の意味があると予感しています。
たかだか2年ちょっと、素人話法と素人校正で社会学調査のまねごとをしてきただけの私に言えるセリフかどうかは微妙かもですが、今この時代に、読み、紐解き、考え、感じることの楽しさを共有するひとつのルートにもなれやしないかと、うすぼんやりながら思案していたりもします。
そんなわけで、もちろんメンバーが増えて、収益が増えたら、それはFlagmentの運営にとって確実にいいことではありますが、
そこに全振りする必要はもちろんなく、あくまでも読者各位にとっての楽しみの幅が増やせて、それと同時に運営・活動の幅が増やせることになれば、その規模のいかんを問わず有意義な仕組みにはなるだろうと、今はそのくらいに考えております。
また、メンバーシップ内には掲示板機能もありまして、今後また何かやってみたいことなどができたときには、そちらを活用してご意見を募ったりもしたいなあとも思っています。欲を言えば、ですけどね。
とはいえ、もちろんメンバー限定記事をお届けできるのは、大々大前提として語り手の皆様の同意あったればこそ。
この企画にノッていただけたことを無駄にしないよう、アフタートークまで充実したものにすべく(「家に着くまでが遠足」的な)、抜かりなくやっていきたいと思います。
また、企画に対する印象やその好みはもちろんですし、あまつさえお金が絡むもの。この企画に同意しがたい、したいところだがしかねる、といった方も今後もちろんいらっしゃることは想定していますし、その際はそのご意思を第一に優先させていただきます。ピン留め記事における「すべての語り手の方の限定記事更新をお約束するものではない」という記載はそのためです。どうか、ご理解くださいませ。
「面白かった」「いいものが読めた」と少しでも思っていただけたら、ぜひ語り手の方へ投げ銭をお願いします。原則、諸手数料Flagment負担で、もれなく全額を語り手の方にお渡ししています。
皆さんのご購読とご協力を、いつでもお待ちしております。
ではでは、改めて記事の振り返りに参りましょう!
今月のラインナップは、前半がBeKoさん、後半が真琴さんでした。
BeKoさんとはなんやかんやでもう短くないお付き合いでして、実は昨年の同じころにも一度お声をかけていました。INDIS EXPO’23の会場でその話をしたことを覚えています。
が、さすがのご多忙。1~2か月スパンで見てもなかなかご予定が合わず、泣く泣く断念することに。
1年越しのリベンジオファーとはいえやっぱり相変わらずお忙しそうではありましたが、今回は近々のタイミングでちょうど都合が合い、即決で予定を組ませていただきました。
ラジオ『FUKU-SPACE』のレギュラーが卒業となることはこのタイミングですでに分かっていたので、その分生まれるゆとりでまた新しいことをやっていきたい(=Flagmentぷらすの草案)という思いもこの時点で抱いていました。
そのため、正直に言えばこの月のお声がけは、そうしたメンバーシップ稼働にあたっての不安を考慮したお相手選びになっています。
常にクリエイティブを追求し続け、能動的なアクションを果敢に続けられているアイデアマン・BeKoさんの姿に学び、刺激を受けたい。
今まで幾度となくFlagment記事内でお名前が出てくるほど、多くの方々に慕われ愛されている真琴さんの大きな器に寄りかかりたい。
きわめてパーソナルな感情ではありますが、このお二人へのお声掛けの根っこには、こういった思いがありました。
(こんなふうに書くと「Flagmentはおめえのエゴか!」と怒鳴られそうですが、よくよく考えたらまあ、そうなんですよねえ……最初期から「趣味の延長」って書いちゃってますしねえ……とも思いまして、正直に書くことにしました。あと、このおふたり以外の方々が上記の基準に適さないという意味でももちろんありません。)
BeKoさんの提案で、初めて訪れた新・AREA559。
私は大学時代に旧559をよく利用させてもらっていたので、あのときの質感に忠実なインテリアにはとっても感動しました。
間取りこそ違えども、あの当時はバースペースとライブスペースがいい意味でイビツに噛み合った独特な空間が、新559はよりポピュラーでシンプルな作りに近くなった(旧シャープナインの1階と2階が合体したような)レイアウトが、それぞれに魅力的だなと思いました。
私はzanpanとして、ライブハウスで、カメラマンのBeKoさんとお会いすることが9割9分でした。
バンド開始が実質2014年だったので、DJべことしての活動とはおそらくすれ違いだったと思いますし、それだけでなく、ライブ撮影以外の写真活動が本格化する頃だったんですよね。
なので、もちろんBeKoさんが音楽シーンと縁浅からぬ存在であることは認識していましたが、そのディテールまでは存じ上げず、今回初めて知ることも少なくありませんでしたし、最初はFlagmentにお呼びしてよいもんかとも一瞬考えたくらいでした。
ところがとんでもない。DIVE福島の精力的な活動や、写真と音楽のクロスオーバーに対する考え方など、特に「BeKoさんと、音楽というもの」との距離感に関しては、それまで私が認識していた以上の深度でした。
もちろん、大多数の皆さんがご想像できる通り、我々どちらもそれほど言葉数の多いほうではないので……(笑)、溌溂にノンストップ談義! みたいな感じではなかったわけですが、BeKoさんから語られるクリエイティブに対する考え方や発想力、着眼点にはハッとさせられることがとても多く、次々に興味関心をそそられ続ける、とっても刺激的な時間でした。
個人的なアドバイスも少しいただいたりして、ちょっとずつ実行していたりもするところです。アフタートークで話してくださったけど、ちょっとこれは独り占めしたい……! と思った話題も多数……(笑)。
そのアフタートークも、いかがでしたか?
「アフタートークっぽい話題」を模索するBeKoさんのサービス精神(?)のおかげで、なかなかちょっとヒリッとするお話が満載になったなと……(笑)伏せたり削ったりした箇所もいくつか。
でもそれもやっぱり、信念のもとに今の活動を推し進める中で感じたことや経験からくる話なので、基本的にはどの話題も本編の内容を裏打ちしているものなんですよね。
お読みになった方にとっても、何か今やられていることへの後押しになりえるお話ではないかなと思います。
まだの方はぜひ、お読みください。
真琴さんとは、先ほどお声掛けの理由をああいうふうに書いておいてなんなんですが、実はコロナ禍の配信スリーマン「3days war」でご一緒したのが、個人的には最初で最後でして。
はて、どんな顔をしてお会いしたらいいもんやら……なんて思っていましたが、まったくの杞憂でした。記事の前書きにも書いた通り、おおらかな笑みで迎えてくださり、終始楽しくインタビューさせていただくことができました。
(まさかの真琴さんも559での待ち合わせ!(笑)偶然ながら3月だけで2度、559に取材に赴くこととなりました。紺頼さん、なんだかすみませんでした。また遊びに行きます。)
これまた前書きに書いたことですが、「農家で音楽家」なんてなかなか日常生活で相まみえることのないパーソナリティだと思うんですが、佐藤善嗣さん、ターキンさんに続きFlagmentではなんと3人目のご登場。つながりはもちろん、それぞれがそれぞれに対して抱く印象など、同じ農家ミュージシャン同士でも微妙な個性の差があったりして面白かったです。上記のお二人の記事もぜひ読み直してみてくださいね。
真琴さんのnote『多分駄文』はかねてから私も拝読していて、直接お会いすることがなかなかない分そちらで真琴さんのキャラクターに触れてきたわけなのですが、
真琴さん特有にして独特の、謙遜や自虐を交えながらもしっかりとご自身の思いや意見が打ち立てられているあの感じが、直接お会いしたときに答え合わせができたように感じられ、配慮のレイヤーを何枚も噛ませながらも言わんとされていることはよく伝わってくる……そんな感じがしました。もちろん、真琴さんの真意すべてを媒介できているとは思っていませんが。
「飲みながらでもいいですか? 緊張しちゃうので」とご連絡くださっていた真琴さん。
なんもなんも、緊張するようなことなんか……と最初は思ったのですが、それだけ真摯にお話しようとしてくださっている証左だと思いました(し、お酒を傍らにしてのインタビューは確か初めてだったと思いました)ゆえ、そのようにさせていただきました。
もちろん車で来た私は飲んでないですよ! ノンアルコールビールで気分だけ共有させていただきました。
今度はお互い飲みながらゆっくりお話しさせていただけたらいいですね。やっぱりライブハウスで鉢合わせるのが一番現実味がありますかねえ。
公開後、真琴さんがエックスで「語りが忠実に再現されている」と評してくださりました。
語られたままをそのまま聞き起こしているので、そうあるべきというところではあるのですが、改めてそう言っていただけると嬉しいものです。
Flagment開始初期はけっこう「まんま」すぎて、読みづらさがより勝ってしまう書き起こし方だったかなと、正直今は思っている部分もあります。
「まんま」であることが、私が魅了された生活史の読み物においても良さのひとつでしたし、それを含有した記事であり続けたいとは今も当然思っているので、「語りへの忠実さ」と「読み物としての機能美」とをいかに両立させるかは、これからも試行錯誤すべき部分かなと思います。
極力大きなブレのない範囲で、いろいろ試していくかと思いますが、悪しからずご了承いただけたら嬉しいです。
前回のふらぐ通信で軽く触れたのですが、FUKU-SPACE卒業回のリクエストで楽曲を流させていただいた鷲崎健さん。
あのあと、鷲崎さんの番組の中でさらにお話が進み、3月31日に福島まで遊びに来てくださいました……!!!
その記録と感想は永井のアカウントで記事にしてありますので、もしよければ前回のふらぐ通信とあわせてお読みいただけたら幸いです。
ではでは、例によって来月の更新の予告で締めることといたしましょう。
5月の更新も通常どおり、前後編×おふたり分で、毎週更新を予定しております。
なんと、どちらも大先輩、ベテランシンガーのお二人です……!
おひとりは、去年の下旬ごろに初めてご挨拶させていただけて、今年に入ってからよくお会いするようになりました。
とあるプロジェクトをけん引されている方なので、お邪魔にならないベストな取材時期を模索していたのですが……「いつでも大丈夫」と言っていただけたので、お言葉に甘えて今回ご予定を組ませていただきました。
もうひと方は、おそらく何年か前に軽~くお会いした程度だったのですが、異色のキャリアをお持ちでおられるのと、常に活発に動かれている方なのもあり、ご活躍はかねがね拝見していました。
そこに、今回の真琴さんのアフタートークでおすすめしていただいた(!)ことをきっかけとして、いざ、お声掛けさせていただきました。
どちらもかなり深いところまで潜ってお話しいただけたので、感謝の気持ちでいっぱいです。
Flagmentぷらすも引き続き動いていきます。
ぜひ、楽しみにしていてくださいね。
そんなわけで、最後までお読みいただきありがとうございました。
来月もよろしくお願いいたします!
また5月1日にお会いしましょう。
◆インタビューマガジンFlagmentはこちら
過去記事は「マガジン」を見ると遡りやすいです。
◆限定コンテンツ連載!
「Flagmentぷらす」はこちら
◆紙書籍版コレクターズブック「あかつきのおと」
販売ページはこちら
◆ふくしまFM ラジオ出演記録はこちら
◎1年間ありがとうございました!◎
■□■□■ 投げ銭ぜひご協力ください! ■□■□■
*インタビュー記事へのサポート(投げ銭機能)は、
該当の語り手の方へ全額お渡しします。
(その他の記事へのサポートについては、
Flagment運営費用として活用させて頂きます。)
◆お問い合わせはこちらから(メッセージフォーム)
「インタビューを受けたい」「こんなインタビューが読みたい」「Flagmentの運営に参加したい」などなど、お気軽にお寄せください!
運営の力になります。よろしくお願いいたします。
※時期や状況によりお応えできない場合もありますことをご容赦ください。
記事に頂いたサポートは、全額をその記事の語り手の方へお渡しさせて頂きます。