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【日記】オレンジはまだ沈まない【水ヨナ@福島】

 諸々から一夜、二夜明け。

 これを書いている今は、なんとなく気持ちも落ち着いてきて、嬉しさ楽しさの余韻が4割、それでもまだ抜けない浮遊感みたいなものが3割、なんだかもっとうまくやれたんじゃないのかなという後悔が2割……それとこの余韻自体今まで感じたことがないがために解析不能な感情が1割、という感じです。

 ここ数週間、𝕏等々でやかましくしてしまってごめんなさい。
 僕にとってはメモリアルどころではない大揺れなここ半月ほどだったので、その思い出を書き留めておく目的と、
 僕のフォロワーの方はきっと何の話をしているか全然わからない方が多いと思うのでその説明もかねて、この記事を起こしました。

 事細かに書き置くのはなんだか無粋な気もしたのですが……でも、素敵なことは素敵だったと声高に言いたいな、とも思い。

 めちゃくちゃ簡単に言いますと、「推しの歌をラジオで流したら推しが近所まで遊びに来てくれた」というお話です。


終わりのようなうた 始まりのうた

 先日フィナーレを迎えた、ふくしまFMさんの番組『FUKU-SPACE』。
 個人で立ち上げたウェブマガジンの企画を、番組ディレクターが面白がってくれたご縁で、1年ちょっとの間こちらの番組にレギュラーとしてお邪魔していました。

 去る3月14日、僕の最後のお当番回では生出演もさせていただいたのですが、その締めにリクエストとして流したのが、鷲崎健さんの楽曲『Radio Prayer』でした。

 鷲崎さんは主にアニメ・声優業界でラジオパーソナリティやイベント司会などをされている方なのですが、音楽もやられており、僕は学生の頃から「喋り」「音楽」の両面において鷲崎さんのファンでした。
 2022年には初めてイベント参加も叶いました(↓よかったらこちらも読んでね)。

『Radio Prayer』は、文化放送さんの音楽番組に提供した楽曲のセルフカバーとして、2015年にリリースされた曲でした。
 僕の好きだった「ラジオ」というフィールドと、僕が身を置く「音楽(ライブハウス)」というフィールド。その交差点のような役割を少しは担えたかな……という思いを込めて、ラジオと音楽の魔法が唄われたこの曲を最後の曲に選びました。

 ところがその数日後、𝕏で「鷲崎健さんにフォローされました」との通知。
「エ゛ッ……なんで……?? すごい嬉しいけど、え……?? 誤爆じゃなくて……???」などとオロオロしていたら、
 ふくすぺ卒業の翌週20日(水)、鷲崎さんの番組でふと「福島のラジオで俺の曲がかかったらしくて、聞いてみたの」とのお話が。


少年よ信じないかい本当の話

 鷲崎さんが長年携わられている、文化放送の画面つきインターネットラジオ「超!A&G+」
 ごく一部の友人にしか言ってこなかったですが、大学時代、僕はずーーーっとこれを聴き暮れていました。

 その深夜ワイド番組『鷲崎健のヨルナイト×ヨルナイト』が、くだんの事件の主な舞台です。

 月~木のうち、バンド学園祭学園のボーカル・青木佑磨さんとお二人でやられている水曜日は、その日その日のオモシロに身をゆだねながら、どんどんお二人にしかわからないマニアックな雑談を展開していく、まさにシリーウォークみたいな曜日。
 それゆえ(?)企画に対してもフリーダムかつアクティブな印象で、コロナ前には仙台でリスナーさんとお花見したりイベントを打ったりされていました。

「で、コロナも落ち着いたし、そろそろまたお花見などどうかしら」
 という話題を入口に、
「こういうことがあったから、福島に行くならその子に案内してもらおうか」
 という文脈で、触れてくださったのでした。

 僕がこんなふうに𝕏で反応したところ、「あ、さっき言ってた子! 永井慎之介さん」と、お名前を呼んでくださり……!!!

 かれこれ8年も画面の向こうに見続けてきた番組。
 そこである日急に自分の名前を読み上げられたもんですから、文字通り夢を見てるみたいな、感じたことのない興奮と焦燥でいっぱいでした。

『Radio Prayer』のくだりはもちろん、インタビューのもようも聞いて下さり、僕のバンドzanpanのMVも覗いていってくださったと……。
(箱番組中には、文化放送のおっきい画面で改めて弊バンドのMVを2本観てくださったそうで……!)
 予想だにしない出来事過ぎて、放送を観ながらずっと両手でほっぺだの頭だのをぺたぺたわしゃわしゃしていました。
 まだ寒い時期とはいえ、室温はしっかり温めていたはずなのに、ずっと寒気で体がカタカタ震えていたのを覚えています。

 翌週にかけてお話は続き、「永井くん、空いてるー?」と放送越しに投げかけていただいたのを受けて、思わず、

 とお返事していました。

 その流れでもって、先週の日曜日、ほんとうに福島にお越しくださったのでした……!!!


ビビったり悩んだりしながら

 先のツイートで「全力で案内します!」などと絶叫した割に、集合場所となった福島市は郡山市在住の僕にとって普段は生活圏外で、開花ももう少し先ということもあってほとんど情報提供はできず……。
 また、いかんせん目の前に繰り広げられている光景がいつまでたってもずっと夢みたいで、移動中もあんまりお力添えできなかったなあと。
 これが冒頭に書いた後悔2割のうちの1割です。

 もう1割は、あんな状況「だったのに」なのか「だったから」なのかわからないですが、思っていたことが全然言葉にならなくて、縮こまって、すーーごくおとなしくしてしまっていたことです。
 いや、もちろん普段からだいぶおとなしいほうではありますし、それは御一行にもバレてるだろうとは思うんですが、
 出没情報を聞きつけて会いに来られていたリスナーさんたちのほうが推しへの愛情をしっかり表現されていて、すごいなあと恐れ入ってしまいました。
 鷲崎さんはじめ御一行各位、お話振ってくださって内心すごく嬉しかったです。次にまたお会いできた時は、もっとちゃんと欲張りになりますね。

 お天気が良かったのが幸い。
 風が強まる瞬間もありましたがおおむね春の陽気で、お酒や屋台飯なんかも召されたりして、ちょっとした花見気分は楽しんでいただけたかな……。
 車があると巡れる名所もぐっと増えるので、いつかまたゆっくり遊びに来ていただけたらいいですね。

 もちろん、僕の方からも何かあればいつでもどこでもすっ飛んでいくつもりでいます!!!


今日を抱いていこう

 学生時代からずっと耳の拠り所でいてくれた方。

「こんな音楽もあるんだ、あっていいんだ」と、mp3データが擦り切れるまで曲を聞きまくった方。

 そして今日に至ってもなお、いい日にはもっといい夜を、よくない日にはその鬱憤や切なさを晴らしてくれるような夜をくれる方。


 まさに人生最推しのおじさんに、こんなご褒美を直接手渡しで貰うことができるなんて。
 さすがにこんな超展開まではみじんも予想していませんでしたが……あらためて曲をかけてよかった、と心底思っています。

 終始ビビり散らかしていた僕に優しくしてくださった皆さん。
 僕もそんなふうに優しくて、なおかつユーモアを忘れない大人になりたいなと改めて思いました。
 福島市街の夕景を見て鷲崎さんがぽろっとこぼした感想、なんだか今もよく覚えています。

 今までラジオで何度もお名前をお聞きしてきたようなリスナーさんや三角戦士の方などなどからもフォローをいただいたり、曲振り部分だけではなくインタビューからお聴きいただいた方もいらっしゃって、これまたとっても光栄で嬉しかったです。

 鷲崎さんも佑磨さんも、30歳前後で人生の急カーブを切られている方なので……
 同じく30歳を目前に控えた今、こんなミラクルに巻き込んでくださって、勝手に変なご縁を感じましたし、本当に嬉しかったです。

 特に佑磨さんは「推しに直接矢印を向けられて心臓キュ~ってなるやつ」を身をもって知られている方なのもあり、要所要所でフォローやナビゲートなどをしてくださって、すごく心強かったです。
 鷲崎さんはもちろん学園祭学園の音楽も聴いてきていたので、佑磨さん、阿部さん、栗田さんにお会いできたことも僕にとっては大きなご褒美でした。

ラジオと音楽の魔法」。
 誰かにかかっていたらいいな……のつもりだったのが、まさか他ならぬ自分自身が、こんな形でかけられるとは思いませんでした。

 佑磨さん、ミラッキさん、フィアリーさん、阿部さん、栗田さん、お名前を出していいのかわからないですが御一行メンバーの方々……そして鷲崎さん! 放送含め、素敵な時間を本当に本当にありがとうございます!!
 また絶対お会いできるように、僕も自分のことを精進していきますし、
 ラジオも音楽も、今までと変わらずずっと応援していきます。

「未だ毎日が遊ぶのに多忙」な日々かと思いますが、どうかくれぐれもご自愛くださいませ。


<鷲崎健さんの音楽たち(一部)>

<きっと水ヨナでお二人が観てくださったのであろう弊バンドMV>


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