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FLEX TIMES 『天神湯』②

自分たちの"愛してやまない"を深く知るFLEX TIMES 第2回は銭湯『天神湯』

京急蒲田駅から少し歩くと見えてくるブルーの外観とポップなロゴの看板が特徴的な銭湯。
僕たちの「ととのいの場」でありホームサウナの天神湯を深掘り。


ーー外装や内装面についてお伺いします。

ーー青色でポップな書体が特徴的な『天神湯』のロゴはどのようにして決まったのでしょうか。

店主:ロゴも外装も元々、青を基調とするという話は聞いて
いました。
施工はうちの父親とお祖父さんがほとんどやっていたので、なんで青なのかはわからないけど(笑)。でもロゴはかわいいですよね(笑)。

ーー公衆浴場としては珍しいお食事処がありますが、なぜ設けよう思ったんでしょうか。
店主:これはうちの父親が「ラーメン食べれたらいいな。」って発想でつくったんですよね。でも飲食って難しいんですね。前は平日もやってたんだけどコロナの影響もあって今は土日祝だけ営業しています。

ーーお母さんがキッチンに立たれることも?
店主:忙しいときは呼ばれますね。基本はパートさんに来てもらっています。とても2人じゃできないから…。

ーー次に浴室についてお伺いします。
温泉の絵と言うと富士山の絵を想像しますが、天神湯3階の浴場は南国のようなビーチの絵になっています。何か理由はあるんですか。

店主:実はそれもよくわからないね(笑)。私自身も「なんで富士山じゃないんだろう。」ってなったもの(笑)。

店主:うちの父親なんか「ハワイに行きたい。」とか言ってたからこれにしたのかな(笑)。

ーー1階の浴場の絵は滝の絵ですもんね。
店主:でもあれも変わっているでしょ。写真が反転しているの。線対称になってて「あれなに?」ってなって(笑)。あれも父とお祖父さんが決めているんだよね。大体富士山の絵だから違うのにしたのかしら。

ーーあと、あの湯船にある球の正体は何ですか。
店主:あれもね。なんであれにしたのかわからないのよね(笑)。小さい子がよくあの中に鍵やらモノを入れるんですよ。
ーーあの球は小さい子は気になっちゃいますよね(笑)。


小さい子がもの入れちゃうあの球


ーーサウナ、水風呂の温度設定にこだわりはありますか。

店主:前よりもサウナの温度は高くして、水風呂の温度も下がっています。うちの弟が社長なんだけど、横浜で『反町浴場』って言う銭湯をやっているんですけど、あそこは結構熱くしてるのね。それで「サウナはもっと熱い方がいいんじゃない。水風呂は冷たい方がいいよ。」って言われて、「うん。わかった。」って感じで変更しました。


サウナ室は広く12人程度収容できる



ーー弟さんからのアドバイスだったんですね。それにしても居心地が良くて通ってしまいますね。
店主:でも若い子なんかは『たかの湯』とかみんな結構行っているよね。ロウリュウがバーッと来るみたいでね。熱くて上の段は座れないなんて聞くけど、1回は行って、ロウリュウ体験してみたいかな(笑)。

ーー天神湯で気になるのが『ブラックシリカ風呂』です。他の銭湯ではあまり見かけませんが、なぜ採用したのでしょうか。

店主:実はブラックシリカの前はヒノキ風呂だったの。シリカになったのは10年前くらいなのかな。ヒノキが水漏れするようになったのがきっかけで、今度はヒノキじゃないのにしようって言って変更しました。
ブラックシリカは旦那が見つけてきたからなんでこうなったのかわからないけど。
ーーちょうどご主人様お見えになりましたね(笑)。
店主(ご主人):ブラックシリカはねー…。ヒノキ風呂は表面が柔らかくなってすぐダメになっちゃうんですよね。それで削らなきゃいけなくて、削ると今度は削った部分がささくれの様になってしまってね。
また同じヒノキで風呂を作ると、すごい金額になったんだよ。
前に使っていたヒノキは普通のヒノキじゃなくて”古代なんとかヒノキ”ってやつだったから。

店主(ご主人):だから、あそこをタイルにして…とか、いろいろ考えたのよね。ラドンにしようかとか。とにかく健康に良いものにしようって業者と話してたら『ほぼ半永久的に遠赤外線を出す世界的にも珍しい石』があるって、北海道にあるブラックシリカっていう石を紹介されたんだよね。その前は別の鉱石で検討していたんだけど、それは半永久的ではなくて数年で遠赤外線が出なくなると。ブラックシリカは天日干しすると復活するって言うので、それにしようってなったのかな。

当時雑誌とかでも出てて注目されてたんだよね。今はあの大きさはなかなか手にはいらないんだよね。家庭用の小さいのしか売ってないんじゃないかな。



ブラックシリカ風呂

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