AOE2 ラッシュ、ブーム、タートル
RTSには「ラッシュ」「ブーム」「タートル」という3つの戦略概念があるそうです。
ラッシュ:一気に攻めて、相手を潰す。
ブーム:ぬくって、内政を温める。
タートル:軍隊や建物を使って、守りに専念する。
ブームとタートルの違いは、内政に資源投資するか軍隊などに資源投資するか、です(そう私は思っています)。タートルは内政はそこまでせずに、アンチユニットや城での防衛などに尽力するプランです。タートルの内政はラッシュの内政と同じぐらいの伸び具合です。
今回はAOE2におけるこの3つの戦略について考えてみます。ところで、この話重要そうなのに、AOE2攻略サイトなどにはあまり見られないように思えるのは気のせい?(´・ω・)
基本情報
この3つの戦略は3すくみの関係になっています。
ラッシュ>ブーム
ブーム>タートル
タートル>ラッシュ
ラッシュは軍隊のいないブームに強く、ブームは内政の弱いタートルに強く、タートルは兵種相性などによりラッシュに強いです。
AOE2で言えば、
ラッシュ:攻撃
ブーム:TC増設、内政
タートル:槍散兵、城建造
ってところでしょう。
応用
この概念をAOE2に応用してみます。
まず、領主の時代まではこの概念はほぼ関係ないです。TC増設できないのでブームがしづらく、兵の強さや相性も大したことないので、ラッシュ・ブーム・タートルの相性関係が弱いからです。
本格的にこの概念が絡んでくるのは城主の時代からです。TC増設も可能となり、強力な兵も出せるようになります。AOE2での基本的な戦略は「ブーム」でしょう。互いに攻撃しないのであればブームが一番強いですし、内政があればラッシュやタートルへの切り替えもスムーズに行えます。もちろん、攻めが可能であればラッシュが強くなりますし、その攻めに対してはタートルが強くなります。
さて、主に私のプレイングを見て思うことですが、「ラッシュ」や「ブーム」は慣れてるけど、「タートル」が慣れていないっていう人、結構多いんじゃないでしょうか?攻略サイトとか見ても、「荒らせ」「ぬくれ」っていう話はよく見ますが、「耐えろ」という話はあまり見かけないように思います。AI相手にしてもすぐに放棄してくるので、タートルの練習が出来てないというのもあるかもしれません。(その点、最強チートAIと戦うのはタートルの練習になるのかもしれません)
特に1v1の城主戦は、ラッシュ・ブーム・タートルの選択が重要となります。「めっちゃ攻撃してくるから、アンチ出して守ろうかな」「攻撃してこなさそうだから、一気に決めようかな」「アンチばかり出してくるから、アンチのアンチ出して耐えようかな(またはぬくろうかな)」。そういった駆け引きが重要となるわけです。
ラッシュ・ブーム・タートルがそれぞれうまく行えるか、適切なタイミングで運用ができるかという点が重要なポイントです。
ここまで言っておいてまだ実証は不十分ですが、きっと合っているはず。
分析例
私のランクマより。1v1ブリトンvsブルゴーニュ、アラビア。
領主で20軍兵を決め、農民差2人つけて城主。相手は弓に対して散兵を構えるも、石弓が全部溶かす。相手は城建てて防衛。ここまで私が圧倒的優位である。
そのまま石弓に投石合わせて荒らしを続ける(ラッシュ)も、クースティリエに石弓溶かされる(タートル)。私は槍兵を構える(遅めのタートル)も、足の速さと包囲兵器で相手優位(クースティリエで荒らされたため、ラッシュ)。そのまま相手はぬくって帝王(ブーム)。大量の槍兵と騎兵で立ち向かうも惨敗、GG。