AOE2 前衛20人弓散兵

 フランスクラン発祥の前衛19人弓が全世界に普及して数カ月たちました。おそらくHeraの動画がきっかけで皆使うようになったのでしょう。進行中のNations Cupでは皆19,20人進化という光景が当たり前のように展開されています。

 しかし弊害も出ています。私は先日、城主インが通常より遅くなりがちだから、もっと早められないかなぁと「前衛弓:20弓とyuki理論」を出しました。しかし何度も使っていくと、十分に戦えはするもののやっぱり不安定感が拭えませんでした。肝心の城主進化も、実戦では21分台の進化が限界でした。もっと工夫すれば20分台いけるでしょうが、実戦で毎回やれるかというと難しいでしょう。

 他にも批判的な意見を見つけました。「(マップ特性も相まって)1ミスですべてが決まる殺伐としたアラビアになってしまった」「初期斥候の荒らしだけで内政ごたごたになりそう」「粉ひき建つまでが不安定」「本当に従来の弓より強いのか」など。特に「殺伐としたアラビア」というのは問題で、求められる駆け引きがシビアすぎてゲームしづらい気がしています。


 そこで19,20弓相手でも柔軟に戦えるプランを考えてみました。20人進化で弓と散兵を1回しずつ生産するプランです。弓で斥候を牽制しつつ、散兵と合わせて弓を倒します。散兵を混ぜることで駆け引きをマイルドにする作戦です。



オーダー

 いたって簡単。20人進化して弓小屋2つ建てるだけです。

・初期伐採3人
・伐採所と粉ひき所を建てて進化

進化中の配分
木8人 立木4人 羊4人 苺2人 戦士小屋建造1人 計19人

(20弓(2)の苺と金を入れ替えたバージョン)


・弓小屋2つ建造。弓と散兵を交互に生産
・採掘所を建てて、金を4人に
・斧研究
・立木4人程度をキープ
・苺を6人に
・畑は10枚を目指す
・早めに矢羽根研究

 様子を見て弓と散兵どちらを多めに出すか検討しましょう。基本的には弓多めの方がいいかもしれません。


 城主では散兵はやめて石弓で戦いましょう。20~22分の城主インを想定しています。石弓、矢じり、弾道学、のこぎりの順に研究していきます。一時的に石弓生産を止めても良いです。

 1TCの場合、畑を17枚ぐらい張って30分過ぎの帝王押しを目指します。その後は交易を準備したり、金場にTC建てたり、城建てたり。農民数は80人ぐらいで荷馬車をどんどん生産するのがいいかもしれません。プランによって動きが変わると思うので注意。



解説

 槍が斥候対策で使えないのは、近づかないと攻撃できない、弓に弱い、という2点が原因です。そのため弓で斥候を倒すという構図になっています。しかし斥候より弓の方が残った時に厄介なので、実際は弓同士の打ち合いになったりします。ならば散兵混ぜれば有利になるのではないでしょうか。どうせ斥候相手には味方の斥候がいますし。

 散兵を使うことで、金農民を削減して木こりを増やし、畑を張りやすくする効果も狙えます。そのため通常と変わらない城主進化時間が狙えます。

 上記オーダーには弓鎧について書いてませんが、これは余裕がある時でいいかなと思っています。素の散兵でもまあまあ耐久ありますし、弓狙われれば意味が薄くなるので。もちろんあるに越したことはないです。


 通常の弓オーダーは畑が14枚ですが、今回は10枚にしています。石弓UPのコストも高くなりましたし、進化後すぐに押せなくてもいいんじゃないかというのが私の考えです。畑が少ない分張り直しでもっていかれる木の量も減らせます。

 余談ですが、1v1でも弓内政の畑は10枚でいいんじゃないかと思っています。進化中に数人程木こりを増やせるので、内政拡大や投石準備がしやすくなります。


 2v2で対面が斥候の場合は微妙かもしれません。弓2回しの方がまだ安定しそうです。3v3,4v4なら、20弓散兵の方が19弓の速攻も防げて良い気がします。2v2の対面が弓の場合は、敵斥候が飛んでくる場合も考えて散兵を少なめにするのが良いかもです。


 以上、20人弓散兵の紹介でした。AI戦で使い勝手は確かめたので、今後実戦で使っていきます。弓と散兵のバランスが課題になる気がします。