AOE2 軍兵戦術の研究(F100, G40)

 疑問に思っていた初手軍兵の謎が解けた。早い弓が通用するなら初手軍兵は難しいんじゃないかと思っていたけど、そうでもないようだ。


初手軍兵とは

 領主開幕と同時に軍兵3体と初期斥候で攻める戦術。木こりや苺、金場、建物建造農民を狙う。囲いへの攻撃力は領主1(クマンのラムを除く)。後続は弓や塔が多い。

 2019年の1v1大会でKotD2でよく見られた。当時のKoujanさんの解説が分かりやすいので載せておく(25:45頃~)。


軍兵を返す手段

 この攻めを弓や斥候で返す場合どうなるか。資源場を小さく囲い補修することで一時しのぎは出来るが、そこから軍隊で軍兵を倒す必要がある。

斥候:4体貯めて軍兵に当てる。結果斥候1体ぐらい残る。
弓:1体から軍兵を攻撃、寄ってきたら逃げる。

 斥候だと同じ数+1ぐらい貯めて当てる。互いに軍を消耗しあうことで脅威を打ち消し合う流れとなる。軍兵は倒せるがそれまでの時間が長く、当てた斥候も倒されるのが難点。
 弓だと1体でも軍兵に牽制できる。資源場を囲っている場合、軍兵はその囲いを殴る流れとなるが、その囲いは補修で持たせることが出来る。そのため1体の弓の攻撃でも軍兵には痛い。弓を倒そうにも弓のが足が速いため追いつかない。

 但し、最終的に軍兵を倒すまで時間は弓も斥候も変わらない。斥候4体貯まるまでの時間は50+30×3=140秒、そこから倒すのに数十秒かかるだろう。弓1体で軍兵1体を倒すには45/3=15回の攻撃が必要で、それには30秒かかる。3体倒すには50+35+30+30+14=160秒ぐらいかかる。結果的に軍兵の脅威を完全に取り除くまでの時間は同じなのである。


 軍兵を無視して早めに敵陣を荒らしに行くことも出来る。しかし軍兵に囲いを殴られていると農民1,2人は仕事が出来ない。軍兵側はすぐに弓1回しを準備できるため、荒らしが来てもカウンターは容易。全囲いが遅れるまま弓や騎士が来るのも痛いため、軍兵を放置するわけにもいかないのである。


初手軍兵の強み

 以上を踏まえると、初手軍兵の強みは次の通り。

・領主初っ端から圧をかけられる
・部分囲いを強制させる
・囲いの補修で農民1,2人に仕事させない
・全囲いを遅らせる
・敵の初弾を軍兵に引き付けられる
・弓1回しすぐに準備できる

 敵の弓が来ても、囲いを殴り続けたり敵陣をうろついたり弓を引き付け続けたりすれば問題ない。敵が囲いを怠っていればラッキー、がっつり荒らせる。陣形はボックスかスタガードが良さそう。


まとめ

 初手軍兵は早いプレッシャーで領主から優位に持ち込む戦術。ゴートなどの剣士文明に適している。敵の囲いを殴るだけでも敵農民に仕事をさせない点で効果がある。敵軍を引き付ける効果もある。

 今回、軍兵戦術の効果を知ることが出来て良かった。次は民兵の効果を考えていこうと思う。その後で城主長剣も考えてみる。


余談:木の重要性

 領主の間は特に木が重要である。金より重要と言っても良い。金が無くても安物兵が出せるし、進化も市場調整で何とかなる。しかし木が取れないと軍隊出せない、建物建てられない、畑増やせないで詰む。アラビアなど木が少ないマップは特に木を重点的に守りたい。