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おせち

今年も小さくおせちを作りました。
あんまり立派なものではありませんが、私にとっては大事な行事です。

幼い頃、家庭で作られたおせちを食べていたわけではなかったように思います。なんでおせちを作るようになったのでしょうね。

もしかしたら、昔お世話になった素敵な大人たちのおかげなのかもしれません。

これまでいろいろお仕事を経験しましたが、
心に残るくらい素敵な方々に出会ったことがありました。

美しい日本語を使いこなし
それだけでなく他の言語も堪能。
どの部署の人たちもおしゃれで、
話せば思いやりがあふれているのがすぐに伝わるような方々でした。
日々丁寧な暮らしぶりで、お弁当を作ったり、土鍋でお米を炊いたり。
会話はどれもユーモアに溢れて楽しそうでした。

残念ながら私は日本語も英語も全然できなくて
あまりおしゃれではありませんが、
彼らと一緒に過ごした時間は
私の人生に大きく影響をしていると思います。

しばらくして、私も彼らに憧れて
まずは少しずつ丁寧に暮らすようになりました。

お料理本をよみ、道具を揃えました。
ご飯を土鍋で炊いてみたものの、何度もご飯を焦がしました。
お米を水につけたりしますし、いつも以上に時間がかかってしまいました。
最初は鯛を捌くのに何時間もかかり、とてもじゃないけど美味しくたべられませんでした。

そんな不器用でダメダメな人間なのですが
どうしたわけか諦めず毎年やっていたら
少しずつできることが増えていました。
小さな嬉しいが毎年増えていきました。

まぁでもいまだにパンケーキは焦がしますし、
今年は伊達巻を失敗しました。
あまりお料理が得意ではないところはいまだに変わりませんね。

ただ、こうやって小さな嬉しいを毎年少しずつ見つけられるようになったのは、とても幸せなことだろうと思います。

あの時出会った素敵な大人たちに感謝したいと思います。
どうしてそんなに素敵に見えたのかなって今考えてみたのですが、
色々大変なことがある中でも、人生を楽しんでいたからなんじゃないかなって思っています。

私はあんまり素敵な大人じゃないですけど、
彼らを今も見習って小さな楽しみを見つけられるといいな、と思います。

今日から寒入りですね。どうぞ皆様暖かくお過ごしください。
今年もよろしくお願いいたします。



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