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しんらい

今日は信頼について。
神経科学が解き明かす信頼のメカニズム」を参考に、少し感じたことをつらつらと書き連ねてみたいと思います。

信頼について

信頼とはある人や物事に対して信じることや頼ること。

日常生活だけでなく、ビジネスにおいて信頼は重要だと言われることも多いかなと思います。いろんな会社のMissionに「信頼」と使われているのを目にしたりしますね。信じて頼る、信じて任せる、みたいなことでしょうか。

少し具体的に考えてみましょう。約束を守ることが多い友達がいたとします。私たちは、彼の言葉を信じて、一緒に遊ぶ約束をします。すると、彼はきちんと約束の時間に来てくれます。このように、彼が約束を守ることを何度も経験しているので、彼に対して信頼を抱くことができます。友達に対する信頼は、私たちの関係をより強くし、安心感を与えてくれたりします。

でも信頼って目に見えないので、なんだかな。
ちょっぴりモヤっとするところがある気がしています。

神経科学が教えてくれること

そこで冒頭の論文を読んでみます。

ヒトの脳には、自分の最も身近な社会集団の外にいる相手を信頼して協力するという、(他の動物にはできない)行動を可能にするための2つの神経学的特性がある。

ポール・J・ザック. 神経科学が解き明かす信頼のメカニズム
(DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー論文)

ここで挙げている2つの特性は以下のようです。

  1. 大脳皮質のおかげで相手になったつもりで考えることができる特性

  2. 共感力、つまり他者の感情を共有できる能力

2つの特性としてみている点はとても興味深い点です。
また、「共感力」については、オキシトシンが分泌された時、共感力が高まる結果が出ているのだとか。
出産の時は大変お話になったオキシトシン。共感する時も関わるのですね。

なんだかほっこりするもの

オキシトシンが分泌された時、他にも効果がある様子。例えば、他者に囲まれているときの不安を和らげたり、互いに協力して助け合うことを促すこともあるようです。更には、他者と協力したり結びついたりすることに快楽を感じるとされるドーパミンの調整にも関わるとのこと。

はぁ。多機能。

オキシトシン。詳しいことはわからないけど、その言葉を聞いて思い浮かぶのは、「幸せホルモン」という言葉でした。

いったいいつ頃からこんなことが言われるようになったのでしょう。
おはなこ調べですとNatureに掲載された2005年ごろの「Oxytocin increases trust in human」という論文が契機なのかもしれません。

オキシトシンを経鼻投与することで、ヒトの信頼が大幅に高まり、社会的相互作用から得られる利益が大幅に増加するという結果が出ていました。もしかしたらもうかれこれ19年くらい言われているんでしょうかね。いやもっと古いのかもしれません。

Here we show that intranasal administration of oxytocin, a neuro- peptide that plays a key role in social attachment and affiliation in non-human mammals, causes a substantial increase in trust among humans, thereby greatly increasing the benefits from social interactions.
(ヒト以外の哺乳類において社会的愛着と親和に重要な役割を果たす神経ペプチドであるオキシトシンを経鼻投与することで、ヒトの信頼が大幅に高まり、社会的相互作用から得られる利益が大幅に増加することを示す。)

Kosfeld M et al. Oxytocin increases trust in humans. Nature より

個人的にはこのオキシトシンをなんだかほっこりするもの、と捉えています。ピンクみたいな赤みたいな白みたいな。そしてぼーんやり心の中に浮いてたり、溢れたりするので、時折誰かにお裾分けしたりするイメージです。

信頼の伝染性

そしてこの信頼には伝染性があるのだそう。それは、なんとなく理解できそうな気がします。

誰か自分が好きな人、いいなと思っている人が「おいしいよ」と言えば、まぁ私も食べてみるか、と思うようなあの気持ちでしょうか。

相互に発生しうるものということは、知らぬ間にお裾分けしてたかもしれないし、お裾分けされていたのかもしれませんね。

調査の結果、オキシトシンの分泌が相互に発生しうる-あるやり取りの中で相手の脳内にオキシトシンが発生されたならば、通常は自分の脳内でもオキシトシンが発生される-ことがわかったため、我々は、営業担当者の脳内でオキシトシンが放出されれば、顧客側の信頼度も上昇していることを期待できるという仮説を立てた(買い物体験を邪魔することは避けたかったので、顧客にはセンサーの装着を依頼しなかった)。

ポール・J・ザック. 神経科学が解き明かす信頼のメカニズム
(DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー論文)

まだまだだけど

信頼。

私の場合は信頼の定義の中に「なんだかほっこりしたもの」が含まれていることがわかりました。

今回は、ほっこりしたもののいい面ばかりを見てきたような気がしますが、きっとそうでない面もあるでしょう。いい面も悪い面もそのまま受け取れるように。今度はもう少し悪い面についてもかけるといいかなと思います。

ちょっと背伸びして、そしてAIの力を使って今回アウトプットしてみました。新しいことには時間がかかりますね。
ただ、あれやこれやと考えている時間は何より楽しい。あくまで個人の殴り書きの一つとしてお楽しみいただけますと幸いです。

款冬華

今日の季節は「款冬華 (ふきのはなさく)」。
とても寒い時期ですが、草や花は春に向けて動き出しています。自分の名前も入っていることから、大好きな季節の一つです。

どうぞ暖かくして、素敵な季節をお過ごしください。

道端で見つけた千両

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