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蛙太郎
2023年5月2日 10:07
待ち合わせたランドマークにぬるい水たまりがあったらそれは私のつま先から溢れた歓喜のオアシスです。帰り着いた最寄駅のホームを一陣の風が通り過ぎたらそれは私のご機嫌な口笛が引き連れた鳥です。鳴らないはずの目覚まし時計が夢現の鼓膜を揺らしたならそれは私が目を遣った花が散る間際のお便りです。残された私には罪と涙があるだけです。それらを拾い集めたあなたに私は逢いたかったの