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2017年3月の記事一覧
『騎士団長殺し』感想①
今までの村上作品で扱っていた要素が、いくつも出てくる。
妻が不倫をして別れ、一人になった男
井戸や地下の洞窟を思わせる、閉じた暗い空間
異次元の世界
感受性の強い少女
今回の話は、ずっと主人公の「私」の視点で語られる。
前作のように場面や視点が交互に入れ替わるような仕立てになっていないので、素直にすんなりと読めた。
主人公の、孤独感、世の中との距離感の描き方がとても好き。ベ
『騎士団長殺し』感想②
長い旅から戻った「私」
さまざまに、
いわくつきの人物と出会い
いわくつきの、ヘンなものが現れ
いわくつきの、ヘンな場所に引き込まれ
そして、戻ります。
そして、戻って一見なんの脈絡もなく
妻に電話をして話をしようと思うのです。
内側に向かいきったベクトルを、
外に向ける一歩。
そのキッカケを表す2つのセリフ
「騎士団長は本当にいたんだよ」
「きみはそれを、信じ