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【MTGアリーナ】オンラインTCGの放置プレイ・遅延行為問題はプレイヤーではなく運営が悪い

今回は特定のゲームについての話なので、先にマジック:ザ・ギャザリング(略してMTG)について簡単に説明します。

MTGは1993年に発売された世界初のトレーディングカードゲーム(TCG)です。
遊戯王とかポケモンカードゲームとかシャドウバースとかの元祖です。
2018年にオンラインで遊べるMTGアリーナが開始されて、パソコンやスマホでMTGができるようになりました。

オフライン紙のカードでやっていたものがそのままオンラインゲームとして再現されていて、使えるカードやゲームのルールはそのままです。

MTGアリーナが公開されたことで、MTGを新しく始める人が増えたり、紙のカードでMTGをやったことある人がオンラインで復帰するという動きもあります。

僕は典型的な後者で、たしか小学生くらいのころに友達とMTGをやっていました。
そして、20年ぶりくらいにMTGアリーナでまたMTGをやり始めたんですね。
なので僕はTCGと呼ばれるものはMTGしかやっことがありません。

とまぁそういうカードゲームなわけです。

で、MTGは非常に面白いゲームなのですが、それがオンラインになったことで色々と問題が出てくる部分があります。
現時点でのプレイヤーからの評判は「MTGは魅力的だけどオンラインのMTGアリーナはクソ」でだいたい一致すると思います。

TCGがオンライン化されたことで出てきた問題はいくつかありますが、ひとつ取り上げると「放置プレイ」です。
遅延行為とも言われます。

対戦相手が全くプレイしなくなって、やられた方は自分のターンがなかなか返ってこないので、画面の前で待ち続けるハメになってとてもイライラするやつです。
対戦マナー的にもよろしくない行為とされています。

テーブルを挟んで対面でプレイしているのと比べ、オンラインだと画面越しでの対戦なのでマナー違反行為をしやすくなったという背景もあると思います。
Twitterで検索すると放置プレイされてキレてるツイートがたくさん出てきます。

で、「放置プレイ」や「遅延行為」はマナーが悪いので辞めましょうというつまらない話をするつもりは当然ありません。
僕としては「放置プレイ」は全然やっていいと思ってますし、実際に放置しまくってます。

「なぜマナー違反とされる行為を堂々とやっているのか」が今回の話の趣旨です。

プレイヤーが放置プレイを行う意図を説明するために、ゲームのルールを超簡単に説明します。

ゲームの勝敗の決まりかたは主に2つ。

・ひとつは、どちらかのライフがゼロになる
・もうひとつは、デッキ(山札ですね)がなくなる

ライフがゼロかデッキがゼロになると負けです。

で、これ以外にプレイヤー自らの意思で投了することも可能です。
将棋や囲碁で「参りました」とか「ありません」って言うやつですね。

もう打つ手がなく負けが確定したと判断した場合は自ら投了してゲームを終わらせるのが通常です。
ここで、投了せずに「放置プレイ」が発生します。

ゲームを放置するとどうなるかというと、持ち時間がゼロになって負けます。

ゲームをプレイし続けても負ける状況だから投了で負け宣言をする。
その投了をしないで放置しても時間切れで負けになる。

ということで結果は同じです。

しかし勝っている側からすれば、さっさと投了してくれればその対戦を終えられるのに、放置されると時間切れまで何分間も待たされるのでストレスがかかります。

では、どっちにしろ負けなのに、なぜ投了せずに放置をするのか?という話になります。
結果は同じ「負け」でも投了と放置ではその意図が異なります。

投了は対戦相手に向けて「負けました」と宣言することです。
格闘技で言えば「タオルを投げ入れる」のが投了です。

それに対して
放置は「負け宣言」ではなく「試合放棄」です。
こんな試合やってられないとか、これじゃゲームにならないという理由からの試合放棄です。

例えば格闘技で言うと
「第1Rを戦った結果こちらが劣勢だけど、明らかに相手が反則行為をしていて、しかも審判も買収されていて相手の反則が見逃されている」
みたいな状況だったらもう2Rから試合する気が起きないじゃないですか。
だから、2Rのゴングがなってももうリングに戻らない。
これが放置プレイです。

つまりは、投了は対戦相手に向けての負け宣言ですが、放置プレイはそのゲームの運営やジャッジに向けての意思表示が含まれます。

だから結局何が言いたいかというと、「ゲームを放置するのはマナー違反ではあるけど、そもそも試合放棄したくなるようなゲームにしている運営が悪い」ってことです。

MTGがオンライン化されたMTGアリーナには、そもそも試合を放棄したくなるような要素がたくさんあるわけです。
これが「MTGは良いけどMTGアリーナはクソ」と言われる理由につながります。

放置プレイを減らすには運営がまともなゲームができるように改善するしかないわけです。
まともにゲームができているならほとんどの人は放置せずにちゃんとプレイした上で「投了」するはずです。

現状どの辺がまともじゃないのか?はやっている人ならわかると思いますが、

・作為的なシャッフル
・マッチング操作
・投了しようとしても反応しないくらいレスポンスが遅いサーバーなど

つまりは、紙のカードにはなくてオンラインだから出てくる問題が多いです。

試合放棄としての放置プレイが行われるのは、プレイヤーのマナー問題ではなく運営のせいです。
ですので、放置プレイは「まともにゲームを楽しめないぞ」という意思表示としてアリだと考えています。

ちなみにですが、そもそも放置自体はゲームのルールには違反しておらず、長考(長く考える)の結果として時間切れになっているだけです。
マナー違反ではあるけど、ルール違反はしてません。


ということで、放置プレイをされるとムカつくとは思いますが、プレイヤーに文句を言っても仕方ないので、
そもそも試合放棄しなくていいようなまともなゲームがプレイできるように運営サイドに文句を言うべきだと考えています。

相手には申し訳ない部分がありますが、「運営ふざけんな」と思ったら積極的に放置プレイをして運営にアピールしていきたいと思っています。

それでは皆さん、よいTCGライフを。

#mtg #mtgアリーナ #tcg #放置プレイ #遅延行為

――以下頂いたご意見ご感想の紹介――

https://twitter.com/R14755240

ないこともないですが、ワンチャン狙いで放置するのは非合理的すぎるので稀でしょう。

https://twitter.com/TF_siri

誰に迷惑がかかっているかなんて話はしてない。ちゃんと文章読もう。

https://twitter.com/anarchy_way

オンラインで切断するのと対面で席立つのが同じなわけないでしょう。
「運営は関知してないから、ゲームへの文句にならない」→理屈・因果が意味不明。
切断行為が壁殴ることになるのが意味不明。

https://twitter.com/moyasi_hazy

言いたいことあるならちゃんと相手や第三者に伝わる文章書こうな。思ったことを言語化できないのは赤ちゃんと一緒だぞ。


という感じで、まともに文章読んで理解して、まっとうな論理展開で反論してくれる人は見当たりませんでした。
「嫌だからやるな」「ムカつくからダメ」しか喋れないと会話や議論が成り立たないんですよね。


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