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大規模受託案件におけるコミュニケーションのポイント3つ

コーディング専門制作会社FLATのサトウです。
今週の気付き#004は「大規模案件のコミュニケーション3つのポイント」についてシェアします。

FLATは受託制作の会社なので、他社さんと関わる案件がほとんどです。
同じような会社さんの参考になれば嬉しいです。

案件全体と実装のディレクションを分担する

FLATではディレクション役の1人が案件を進行するのではなく、
全体担当1名とエンジニアがディレクションを担当しています。

案件ディレクション
案件全体のディレクションを行う。
予算管理や全体管理を行い、エンジニアが実装に集中できるようにサポートする役割。FLATでは全体のクオリティを保つクリエイティブディレクターも兼務しています。

案件ディレクションが担当する主な役割
・全体スケジュール調整
・予算、エンジニアのアサイン
・案件全体のクオリティチェック、技術確認

実装ディレクション
コードを書くエンジニアが、実装内容のディレクションを行う。
エンジニア自身がディレクションを行うことによりスムーズなコミュニケーションを行えます。実装段階のMTGはエンジニア主体で進行しています。

実装ディレクションが担当する主な役割
・全体スケジュール内で、実装スケジュールを調整
・issue対応
・実装段階の詳細仕様を確認

関係者全員の定例会を行う

大規模案件では関係者全員で、
週1回、30分程度で完了する定例会を行ってます。

長期プロジェクトでは問題点が先送りになりがちです。
問題点は解決に時間がかかる傾向があり、
定期的に解消していくと全体がスムーズに進行します。

Backlogなどのツールやメッセンジャーで解決できることは進めた上で、定例会を行えると円滑なコミュニケーションが行えると感じます。

定例会は必ずアジェンダを事前に共有しています。
そうすると事前に解消できることもありますし、会議で議論に集中できるので無駄がありません。

エンジニア社内定例会を行う

バックエンドとフロントエンドエンジニアが分業となる場合は、
社内でエンジニア定例会を行っています。
これにより早い段階で両者の疑問点をなくすことが可能です。

FLATでは分業となる場合も進行が分断せず、並行して作業できるよう制作進行を行ってます。後工程となるバックエンドに沿ったコードを書く意識を持つことで手戻りを減らせます。
すると確認修正期間が減るためスケジュールに余裕が持てるので、全体の制作期間を確保できます。

エンジニア定例会は、コードレビュー/フィードバックの場としても機能していて、エンジニア育成にも役立っています。
ここでもテキストでのやり取りは済ませた上で、口頭の確認を行うため打ち合わせの時間は短縮できております。余裕が持てている段階の雑談は推奨していて、対話からミニ技術共有会となることもあります。

まとめ

FLATは経験スキルと得意な技術で、仕事を役割分担しています。
その上でコミュニケーションを自発的にこまめに取ることで、それぞれが全体の進行を意識できる仕組みを作っています。役割分担はコミュニケーションを発生させる仕組みとしても利用しています。

コミュニケーションは簡潔に回数を減らしたほうが、時間の短縮になると思います。テキストやツールを使って時間短縮を行った上で、定例会で決まっていないこと予定外のことについて議論するハードルを下げています。

小さなやり取りは増えますが、全体の制作期間は短縮できています。
制作の効率は下準備で80%が決まります。質の良いコミュニケーションは全体の制作コストを下げることができます。

全体の制作期間を確保できると、新しい技術の導入やクオリティの向上などさまざまな工夫に時間を使うことが可能です。

役割分担とコミュニケーションの質を上げることで、少人数でも大規模案件に対応できる仕組みを作っています。

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