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新卒2年目がホールディングス化について考えてみた

こんにちは、
FlatHoldings株式会社 採用担当です。
FlatHoldings株式会社として初めてのnoteの投稿になります!


ですのでまずは簡単に弊社の特徴を列記しておきます。

・2020年7月1日ホールディングス化(旧CALLFORCE株式会社
・IT×通信にて事業展開
・創業9年目
・社長が大学生時に企業
・平均年齢25歳

弊社の紹介はこれくらいにして本題に移りたいと思います。
今回はホールディングス化についてです。

正直申し上げると”ホールディングス”という経営形態は弊社が実施するタイミングに初めて耳にしました。

平成27年の経済産業省が行った調査では、調査対象企業1,000社のうちホールディングス企業は約500社。なんと50%、意外と多い印象です。
(経済産業省「平成27年純粋持株会社実態調査」より)

それでは意外と身近な”ホールディングス”についてお話進めていきたいと思います。

■ホールディングス化とは


ホールディングスとは、英語の「holdings」からきた言葉で日本語の持株会社と同じ意味を持つ言葉になります。
ホールディングスは(持株会社は)基本的に事業を運営せずに、傘下にしている会社の株を保有・支配してる会社の事、またはその形態のことを指します。

つまり株式会社〇〇ホールディングスは、大株主であり、傘下の株式を一定以上保有している会社のことです。持株会社制は1997年に解禁された新しい企業の形態で、企業が親会社兼大株主となる姿のことです。

また、持株会社は以下の3種類に分類されます。

純粋持株会社
自ら事業活動を行わず、傘下にある会社の運営を目的とする持株会社

事業持株会社

自らも事業活動を営み、かつ、傘下の会社を運営する持株会社

金融持株会社

銀行、証券会社などの金融機関を支配することを目的とする持株会社

(因みに弊社は純粋持株会社です。)

■ホールディングス化の利点


ホールディングス化の利点を簡潔に申し上げると、組織の運営や利益捻出の効率化です。

具体的には、

-迅速な意思決定
傘下の企業に個々の事業を任せ、ホールディングスでグループ全体の意思決定のみに特化することで経営の迅速化が図れます。また、効率的な会社運営が可能となります。加えて、権限を譲渡するため事業ごとの権限と責任も明確化できます。

-事業ごとのリスク分散
たとえば、持株会社Aの元に事業会社が5つあり、この内1社(仮にB社)が莫大な損失を出したとします。この時、持株会社AとB社は、損失を被ることになりますが、他4つの事業会社は影響を受けずに済みます。

またB社だけを売却すれば、持株会社A社とその他4つの事業会社を守ることも可能です。

-各事業での人事評価制定
資本が同じであっても、事業会社ごとに違う事業をやっていれば、それぞれに応じた人事評価を行う必要があります。
たとえば、全く社風が違うのに、持株会社で一括採用することになれば、後になって「こんなはずじゃなかったのに」というミスマッチが多発し、採用が不効率化することも想定されます。

そのためホールディングス化は、権限の移譲により、実情に応じた人事制度を導入することを可能にします。

(人事からすると大変助かりますよね(笑))

■ホールディングス化の欠点

ホールディングス化の欠点を簡潔に申し上げると、子会社親会社間の問題です。

具体的には、

-事業会社同士の連携が取り辛い
1つの会社として様々な事業を展開していても各部門で働く社員は自分の事業のことに注力してしまいがちです。
そのため、持株会社(親会社)で全体としての戦略を立てることはできますが事業会社(子会社)は別々の会社となるため子会社の社員同士が自ら連携を取るといったことが実質不可能に近くなります。

また持株会社が下す方針で一方の事業会社にとって良い判断であっても、他方の事業会社にとっては悪い判断となる場合があります。
その場合、事業会社間で対立が生まれ、お互いに交換したほうが発展的になる情報を、相手に公開しない場合も生じます。

-1社が他の会社の足を引っ張る場合も
子会社が大きな損失を出した場合、売却や会社をたたむと言った戦略をとることで被害を最小限に抑えることはできますが、その損失により他の会社の株価などにも影響してしまう可能性は多いにあります。
また、個人情報漏洩や異物混入など1社の不祥事によりホールディングス全体の社会的信用が下がってしまう可能性もあります。

-間接部門等の人件費が重複して発生する
ホールディングスすることで総務や経理など間接部門の人件費が重複して発生してしまう場合があります。

ホールディングスという1つの組織であっても、親会社も子会社もそれぞれ別会社となります。つまりは会社ごとに間接部門を設置することとなるため各人件費や作業スペース、デスク等会社ごとに発生します。

(人事からするとホールディングス採用ってチューニング大変ですよね、、)

■ホールディングス化してみて

弊社は今大きな組織再編期を迎えおり、それに応じて新規事業や新部署の立ち上げ等実行しています。ホールディングスしたとはいえまだまだ創業間もない企業です。今回挙げさせて頂いた利点/欠点は想定であり実感できている点もごく少数になります。

弊社にとってのホールディングス化は会社のphilosophy("人々をフラットに認識し、尊重し、評価する")を世の中に体現するための1歩であり、今後も必要があれば様々な選択を取っていくことでしょう。

会社に属する1社員として会社が取る選択の背景を理解することは当たり前かも知れません。が、変化に応じて何をどのように実行していくか改めて見直すことが大切です。

次回は弊社がホールディングス化に伴い起きた変化に関してお伝えできればと思います。ではでは。

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